新「宇宙基本計画」って何だ？戦争準備か・・・？(77)

現在をうろうろ（775）

　新「宇宙基本計画」って何だ？戦争準備か・・・？(77)

　さて、次は戦争へ向けての政府の宇宙への統制ですかね？

③ 宇宙開発利用全般を支える体制・制度等の強化策
ⅰ）宇宙政策の推進体制の総合的強化
・宇宙基本計画に基づく施策については、宇宙開発戦略本部の下、内閣府を中心に政府が一体となり推進する。関係府省は宇宙基本計画の実施のために必要な予算・人員を確保し、民間活動を促進する。宇宙基本計画実施のために必要な場合には、行政組織等の在り方についても見直す。（内閣府）
・また、宇宙の安全保障利用のため、JAXA の有する宇宙技術や知見等に関し、引き続き防衛省との連携の強化を図る。（文部科学省、防衛省）

　素晴らしい作文ですね。結論的には、JAXAの宇宙技術は文部科学省から防衛省への移管が進むという事ですね。確かに、これまで述べられてきたように、宇宙技術はある意味成熟した技術になって、今後は応用分野での発展が見込まれるものになった・・・そして、放送衛星などは大型化して長寿命になったから、打ち上げサイクルに資する事は無くなってしまった。その上インターネットによるデータ配信が本格化したために、衛星を利用したデータ配信に関しては放送以外のものは事実上、衛星利用が見込めなくなったので、準天頂衛星などへの民間企業の参入が無くなった。

　リモートセンシングに関しては・・・どうやらランドサットの独壇場になりつつあるため、教育及び研究分野でのリモートセンシングのランドサット以外の需要の領域が狭まりつつある・・・陸地に関しては、Google Earthなどが、ちょっと前の軍事衛星並みの解像度で全世界を示すようになってきたので・・・残るは、海洋に関するものとリアルタイムの・・・軍事用のものしか市場が無い・・・IT技術の進歩が衛星の重要性を特殊分野に限定する事になってしまった・・・

　日本の軍事衛星の問題点は、データのダウンリンクに問題がある事も分かりましたし・・・世界最高水準のデータ通信と称する実験衛星の能力からすると、軍事衛星からの基地局でのデータ受信の限界が見えましたからね。従って、光データ中継衛星の拡充と、戦時標準軍事衛星とかが現れてきたら、本気の戦争準備・・・ただ、我が国は例によって世界最高水準の衛星開発をしてしまうから、データ中継衛星は先送りで、巨大データを収集できる衛星を先行させてしまうでしょうね。とりあえず、数枚の画像は地球の周回90分でえられることで良しとするのではないかと・・・

　北京・内之浦の大圏航路をチェックしていたら・・・中国って、本当に共産国なのかね？・・・座標・・・

　39°42'57.04" N 116°54'08.77" E　ここに、右のようなゴルフ場を周囲に配した南北1.2ｋｍ東西1.8ｋｍ程の娯楽施設がありますね。中央の宮殿風の建物は正安宮酒店というようですが・・・なんだか中国は分からない・・・このホテルは、北京から35ｋｍ程のところで、北京・内之浦の大圏航路を迎撃する事のできる2つの北京の防空ミサイル基地のちょうど真ん中にあるのでね。それで目についただけですが・・・

　それと気になるのが、・・・座標・・・

　39°22'24.92" N 117°06'00.63" E　この空軍基地ですね。

　首都防衛の重要な航空戦力を有していると思われるものなんですが・・・配備されている機体は多分J-10か何かですかね。

　右の写真のような戦闘機ですね。影からするとコックピットの脇にカナードがあり、デルタ翼ですから・・・多分J-10ですね。2005年から運用されている新しい機体ですね。ところが、この基地には、爆撃機がいるんですね。

　何で？単機のようですが・・・この基地は、戦闘機用の基地で、大型機を運用しているとは思えないのでね。爆撃機は、この基地から750ｋｍ程南の上海郊外の基地に集中配備されていますから、ちょっと違和感が・・・まさか、弾道弾を空中で攻撃する構想でもあるのかなんって？余計な事を考えてしまいます。なんとなく、この基地には大型機が来ていますから、実験的なものもやっているような気がしてね・・・内之浦から打ち上げられる中距離弾道弾を破壊するには・・・着弾まで10分程度ですから、航空機を上げての迎撃は困難ですね。

　ただ、近頃の中国の宇宙関連の技術も長足の進歩を遂げているようですから、色々とやっているのではないかと思われますね。・・・それと、中国は上海あたりで早期警戒機の運用を行っていますから、それと連動して大型対空ミサイルを搭載した爆撃機を上げていてもおかしくないような気がしてね・・・

　ミサイル攻撃に関しては、中国は恒久的な基地を置いて対抗していますが・・・日本は、どうなのだか？どうも、中国の方が準備が良さそうなんでね・・・ハッタリが好きで、世界最高水準ばかり叫んでも、なんとなく一貫性が無くて・・・艦隊は揃えてもそれに対する補給などはあまり考えていないような感じで、大東亜戦争に突入したりとか・・・何も対抗策が無くても、イスラム国との戦いで、、日本人に指一本触れさせないとか・・・対抗策として、旅券を取り上げましたっけ・・・その程度ですかね。

　まあ、百発百中の砲一門は百発一中の砲百門に勝る・・・とかも、有名人の言葉として納得してしまう、というより、いつも足りないもので戦うしかないという事なのかもしれませんが・・・こんな風にハッタリを噛ましていないと・・・貧しい日本は気分で萎えてしまうという事なのだと思われますね。しかし、国内に対してはハッタリでも良いですが・・・海外では、実効の無いハッタリや大言壮語は馬鹿にされる対象になりかねないですからね・・・

　内閣府の諜報組織はきちんと北京や平壌の防空体制など把握しているのか？ちょっと気になりますがね・・・日本の役所ですから、それなりに働いているとは思うのですが・・・

2015.02.09