現在をうろうろ(759)
日本貧窮者経済新聞
 新「宇宙基本計画」って何だ?戦争準備か・・・?(61)

 どうも、宇宙を平和的に利用する話ではなく・・・何が何でも中国に対抗するための話になっているような?何だか、昭和の初めの頃の様相と同じじゃないかね・・・英米列強に対抗するための議論・・・まさか、あれも軍縮が続く中での、軍事費を聖域化するために行われたのか?確かに、日本の鉱工業は軍需に支えられて伸びて行ったのは間違いないですが・・・

B) 宇宙協力を通じた日米同盟等の強化
 宇宙に関する各種の取組を効果的に実現するためには、国際的な連携が重要である。特に、日米連携・協力の強化は、全ての宇宙関連の取組において考慮すべき視点であるとともに、宇宙政策を通じた日米同盟の深化という観点からも重要である。
 具体的には、我が国の準天頂衛星と米国の GPS との連携を一層強化するとともに、我が国の SSA 能力を強化し、SSA に関する情報の共有を進める。また、MDA 全般における協力強化のための宇宙協力についても検討を進める。さらに、日米の連携・協力に加え、価値観・戦略的利益を共有する国々との協力を強化し、欧州、豪、印、ASEAN 等との間で、我が国の安全保障政策との整合性を踏まえ、重層的な協力関係を構築する。


 国際的連携が必要と言っていますが・・・日米同盟の話ですね・・・どうしても偏狭な国際協調路線を歩みたいようです。偏狭な国際協調路線は戦争の火種になるものですから厄介ですね・・・弱虫も徒党を組むと強くなったように見えるという最低なものを狙おうというわけでしょう。一人じゃ怖いから・・・一人じゃロクに挨拶もできない政治屋君とその周囲の人間たちの作文ですかね?

 確かに、国内に関しては、あの政治屋君の周囲について廻っていれば怖いもの無しですが・・・しかし、今後はどうなるのか?日本国内にもイスラム国から刺客がやって来るようになるのか?何しろ、かつてのオスマン帝国領は基本的にイスラム教徒で、信仰心とかつての大帝国の一員の意識があるようですからね・・・イスラム法は未だに健在・・・イスラム法による支配は、日本で言えば鎌倉時代から、第一次世界大戦の終結までの400年も続いたわけですからね・・・

 気になるのは、総理の1月20日の内外記者会見の中の言葉・・・ そもそも、「過激主義」と「イスラム社会」とは、全く別の物であります。このことは、明確に申し上げておかねばなりません。・・・イスラム社会・・・イスラム社会の構成員伸部手が過激主義に走っているわけではないと、わざわざ明確の申し上げなければならない理由は・・・日本国内での宗教的差別につながらないようにする布石ですね。従って、この可能性が否定できないからの発言と思われますからね。さてどうなるか・・・日本国内で何か起これば・・・パニックが起きますから・・・関東大震災で実証済み・・・恐怖の連鎖・・・

 宇宙開発関連も、どうやら恐怖の連鎖を前提として世論作りをしているような感じですね・・・我が国の準天頂衛星と米国の GPS との連携を一層強化・・・何で、普通のGPS衛星の強化に貢献しないかね?準天頂衛星だと、太平洋地域・・・しかも、変形軌道だから南半球への恩恵は少ない・・・自国を中心としたサービスエリアの設定では、国際貢献にならない・・・国際的なものを利用した上で、自国にとってのみ役に立つものという考えですかね?それとも、そのサービスエリアをアメリカ様の代官として統治したいという、そういった国際的な地位を望んでの事なのか?それともアメリカ様の庇護の下での日本的道義の宣布?・・・こいつはアメリカ様の御意向には沿わないのではないかと思うが?・・・今や運この屯蒙に属し、民心朴素にして巣棲穴住の習俗惟れ常となれり。夫れ大人の制を立つるや、義必ず時に随ふ。苟くも民に利あらば、何ぞ聖造に妨げん。・・・この心ならイスラム国とのトラブルはあっただろうか?ある意味、米国も過激主義の側面を持っているのでね・・・

 中国の脅威に対して、日米同盟の深化・・・としか、読みようがない・・・共産主義の防壁としての日本?・・・米海軍のロバート・トーマス第7艦隊司令官は31日までにロイターのインタビューに応じ、自衛隊が哨戒活動を南シナ海にまで広げることに期待を示した。・・・日本には南シナ海の哨戒ができるのか?台湾は?・・・台湾が使いにくくなっているから、日本に火中の栗を拾わせることになったのか?確かに、航空機の航続距離からすると、哨戒を行う事は可能だが・・・

 気になるのは・・・自衛隊との連絡幹部だった米海兵隊のグラント・ニューシャマン元大佐は、「軍事力を強化し、積極的な役割を果たそうとする安倍政権にとっては論理的な帰結だ」と話す。「と同時に、自衛隊にとって従来任務からの決別となる」と語る。・・・従来任務は国防のための国境哨戒ですかね?これから決別・・・後退でないから・・・積極的に外征を行う事になるのかね?

 日本戦略研究フォーラムの研究員でもある同氏は、日本が哨戒任務を南シナ海にまで広げることで、東南アジア諸国との安全保障関係が深まるだろうと指摘する。・・・本当かね?日本が南シナ海まで出てくる事を歓迎するASEAN諸国はあるのか?遠くから金をくれる国であれば良い、中国との間で波風を立てられたら困るのでは?基本的には程々の妥協で、商売が成り立つ環境の方が戦争より好ましい・・・アメリカは過激だからかなりあちこちで嫌われていますからね・・・アメリカの腰巾着では得られない知見・・・小国は、米国に目をつけられないようにするのが保身術かね?なんとなく・・・

 価値観・戦略的利益を共有する国々との協力を強化・・・またこれだ・・・イスラム世界とは仲良くできない・・・東南アジアだってイスラム教国がありますから・・・どうするつもりかね?宗教的なものはいじるものではない・・・敬して避けるべきものだと思うが・・・同じ価値観で話ができる「物質的な豊かさ=商品」を中心とした友好・・・商人にやらせておけば良いものを・・・

 しかし・・・欧州、豪、印、ASEAN 等との間で、我が国の安全保障政策との整合性を踏まえ、重層的な協力関係を構築する・・・基本は政治より貿易が優先されるでしょうね・・・そうなると、果たして日米は世界から孤立する可能性が高くなる・・・理由は、ユーラシア大陸がシルクロードの鉄道網で結ばれ、かつてのクリッパー航路に超大型船が周航するようになると・・・そして、中国資本のニカラグア運河・・・そして、中華文明がイスラム教世界も包摂したら・・・近頃のイスラム関連の中国の発言・・・北アフリカも同じ経済圏内に入る・・・中華文明による北米の包囲の完成というより・・・ユーラシアの経済圏の成立・・・陸地でつながっていますからね・・・EU・ロシア・中国・イスラムがイデオロギーでなく経済的な面だけでの結びつきの強化・・・中国が船舶・鉄道・自動車と輸送機器に強い関心を示していますから、明らかに通商路の管理による経済的な結びつきの強化による巨大経済圏を生み出そうとしている・・・

 なんとなく・・・上のような陸地でつながった世界が一つの経済圏になるような気がして・・・そして、ベーリング海峡が海底鉄道トンネルで旧大陸と新大陸がつながり、北極海航路が利用されるようになると・・・左のような感じで地球を眺めることになるから・・・

 やはり、中央アジアが注目されるようになるのではないかと・・・EUと中国の結びつきが強くなったら?シルクロードが再び交易の重要なルートになったら?ポーランドとかも再び文化の中心に変化する・・・イスラム商人も・・・インドはどのような出方をするか?

 政治というのは、所詮国益という小さなものを守るにすぎないのでね・・・国際的な商取引の方が優先されるようになれば・・・というより、国際法、事実上、交易路や商売のルールから発達したもので、のちに主権国家がうるさい事を云うようになったので・・・戦争法へと比重が移っただけで・・・やはり、基本は商売の法であると思えるのでね・・・こいつは、ある意味確立した法ですから・・・ユーラシアの国境紛争が鎮静化して、商売が優先されるなら・・・中国による平和の実現がユーラシアで広がるかも?そういった時代の中で、中国を無視する形の政策は意味を失いそうな感じですね・・・

 そして、どう見ても日米豪の同盟で支配する地域は地理的にみると右のような感じになりますから・・・支配すべき人がいない場所になってしまう・・・インド・ASEANはどの陣営に入るか?EUと中国がシルクロードの鉄道でつながるようになった今では・・・中国・カザフスタン・ロシア・ベラルーシ・ポーランド・ドイツ・フランス・スペイン・・・このつながりができてしまう・・・義烏 - マドリッドをつなぐ路線・・・さて、この世界はどんな発展を遂げるのか?

 義烏 - マドリッド線も近いうちにチェックしてみないと・・・どうも、イスラム世界も気になるし・・・日本の政策は中身が無いから、どうしてもおかしな事を始めてしまうな・・・日本の宇宙政策は?どうなるんだ?

2015.02.03

  

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