現在をうろうろ(705)
日本貧窮者経済新聞
 新「宇宙基本計画」って何だ?戦争準備か・・・?(7)

 さて、前回の続き・・・パワーバランスが変化して、政治屋君にとって怖い国となってしまったインドや中国・・・米国は最強の国だけど・・・段々、日本をかまってくれなくてリバランスだなんて言ってるから、ますます、近隣諸国が怖くなった・・・米国の後ろに逃げられる状況でもないという事ですかね?その状況下で・・・

 こうしたパワーバランスの変化は、国際政治経済の重心の大西洋から太平洋への移動を促したものの、世界貿易機関(WTO)の貿易交渉や国連における気候変動交渉の停滞等、国際社会全体の統治構造(ガバナンス)において、強力な指導力が失われつつある一因ともなっている。また、グローバル化の進展や技術革新の急速な進展は、国家間の相互依存を深める一方、国家と非国家主体との間の相対的影響力の変化を助長するなど、グローバルな安全保障環境に複雑な影響を与えている。

 ん?国際政治経済の重心が大西洋から太平洋に移った?本当かね?とりあえずの平穏が大西洋にあるから、問題の重点が太平洋になった・・・特に、TPPによる南太平洋の航路の話ではないかと・・・それと、パナマ運河の拡張と、パナマ運河を拡張した上でされに大きな船の通れるニカラグア運河のために・・・世界の通商路が大きく変わろうとしている事ではないかと・・・この2つの運河ができると・・・超大型船の航路が変わる・・・中国の生産力が世界を変えようとしているという事なんでしょう。中国からの物資の流れ・・・その中に日本は飲まれつつある・・・中国に続いてインドも・・・経済成長が著しいから、恐怖の対象・・・

 気になる文章は・・・世界貿易機関(WTO)の貿易交渉や国連における気候変動交渉の停滞等、国際社会全体の統治構造(ガバナンス)において、強力な指導力が失われつつある一因ともなっている。・・・この一文・・・強力な指導力とは何を意味するのかね?世界貿易機構は自由貿易のためのものだから・・・指導力との関係は何?基本的には、老大国と新興国の闘争ですね。貿易円滑化協定は一応決着がついたわけですが・・・指導力って何なのかね?どこの国も自国が有利になるように交渉して、交渉を重ねて互いに合意を積み上げて行くわけですから・・・指導力は、それぞれの国が持つもの・・・全体をまとめ上げるのは・・・交渉する1つ1つの国の合意・・・従って指導力とは何?全体をまとめる基本となる1つ1つの合意の積み重ねではないかと思いますが・・・こういった中での、強い指導力というのを求めるといういのは・・・?私には意味不明・・・

 複雑に絡み合う利害を調整するために時間をかけて話し合いを重ね、互いの信頼を高める作業ですから・・・この作文をした人にとっては、国際的な交渉事では1つ1つの国がそれぞれ主人公であるという事を意識していない・・・強い指導力を外に求めている・・・これって変・・・だって、日本もまた国際社会の一員で、交渉を通じてさすが世界に冠たる日本という尊敬を浴びるだけの事績を積み重ねなければならないと思うのですが・・・外に強い指導力を求めている・・・インドなんか交渉事が上手いですね・・・

 貿易円滑化協定の内容は、外務省によれば・・・
第一部:各国が実施すべき措置
- 税関手続の迅速化・簡素化(貨物到着前の申告・審査に係る手続の整備、リスクに応じた貨物の審査・検査等の実施、急送貨物に対する迅速な引取りの提供、輸出入手続のシングル・ウィンドウ化の推進 等)
- 貿易規則の透明性向上(法令の提案の公表の義務付け、事前教示制度の整備 等)
- 税関・関係当局間の協力(税関当局間の情報交換 等)
第二部:開発途上国に対する実施上の優遇的な取り扱い
- 先進国は協定発効と同時にすべての措置を実施。途上国・LDCには、協定発効と同時に実施できない措置については、実施のための移行期間が認められるが、自ら実施が困難な場合は、必要に応じ、ドナー(先進国、国際機関等)からの支援を通じた実施のための移行期間が認められる。
- この他、実施期間の延長、紛争解決手続に提訴しない期間等を規定。


 先進国の義務、途上国を見守り、発展を促して行く義務が生じる・・・つまり、対等なプレーヤーを育成するプログラムが気に入らないという事ですかね?・・・国家安全保障戦略の作文を行った者は、どうやら、先進国もまた自らの発展を怠ってはならないという事を意識していない・・・現在の地位の上に胡坐をかきたいという事ですかね?強い指導力・対等なプレーヤー・・・対立概念ですね。先進国の下の発展途上国でなければならない!と言っているわけですから・・・現在の世界が理想として掲げている、対等なプレーヤーとして発展途上国にハンデキャップを与えるという事が気に入らないのでしょう・・・

 日本の政治屋はどんなゴルフをしているのやら?ハンデキャップの概念を学んでいないのか?まさか・・・将棋の殿様かね?多分、このあたりの考えが日本の後進性を示しているのではないかと・・・先進国は自らの力で先に進む力があるものという意識が無いのでしょうね。我が国の国益とは、他の国にハンディキャップを与える側で居続けるために十分な経済力とその能力を高める事になりますかね?守るのではなく、新たに生み出さねば・・・先に進むことで、さすが日本という尊敬が国益・・・努力しないと維持できない・・・

 経済力による尊敬が低下する中で・・・尊敬を受ける手段として、田舎のヤクザの親分さんと同じ事を始めるわけですかね。俺が怒ると凄いんだ!ふざけるんじゃない・・・刑務所に入るなんて怖くない・・・大陸国家や多民族国家は交渉事が上手いですから、日本にはそれを望みませんが・・・望めないから・・・仕方ないですかね。身内の約束事の中での虚勢で生きている部分が大きいですから・・・だから、頭がスマートに切れると言われず・・・キレちゃうんでしょう・・・戦争だ!って・・・

 国連における気候変動交渉も根は同じですね。発展のためにはエネルギーが必要である。エネルギーなき発展は無いと、発展途上国が叫ぶわけです。化石燃料の制限をするなら、原発をよこせ!となる・・・我が国は原発が遊んでいる・・・エネルギー政策の無策・・・

 だから・・・国際社会全体の統治構造(ガバナンス)において、強力な指導が失われつつある・・・違うだろ、対等のプレーヤーとしているからでしょう。ウィン・ウィン・シナリオを重視しているから・・・この作文をした人にとっては、既存の権力による統治を考えているのでしょうね・・・強い米国の指導の下の世界秩序・・・米国の腰巾着としての日本の地位にしがみつく・・・アメリカ様の言う通り・・・

 しかし、変ですね・・・戦後レジームからの脱却、しかし米国の腰巾着としての日本を意識している・・・戦後レジームは米国の生み出したもの、それからの脱却という事は、米国の腰巾着からの脱却なはずだが・・・?腰巾着で居続けるために2015年の4月末から5月に訪米という事のようですね・・・

 ふむ・・・グローバル化の進展や技術革新の急速な進展は、国家間の相互依存を深める一方、国家と非国家主体との間の相対的影響力の変化を助長するなど、グローバルな安全保障環境に複雑な影響を与えている。・・・この文章の中身がよく見えない・・・グローバル化の進展、技術革新の急速な進展は分かります・・・旧来的な力の源が変化した、凄いと思っていたことが急速に陳腐化するという事ですね。おらの村の自慢はXXだ・・・広い世界からするとそんな物はあたり前のものだと思い知らされる・・・井の中の蛙、大海を知らず・・・国家間の相互依存を深める?経済ブロックの話ですかね?国家と非国家主体との総体的影響力の変化?・・・

 旧来的な国際紛争は、かつては一定の領土を持つ国家が国境を越えて侵略を行う事でしたが・・・現在の枠組みは明らかに違って・・・国境線は1975年の時点で固定されている・・・従って、国=領土の関係は事実上切り離されている・・・1975年時点での国境をまたがるように形成された非国家主体・・・事実上の国家ですが、領土は2つの国に分割されている・・・そして、旧来的な国境を挟んでそれぞれの国が存在する・・・日本ではこの状況は理解しがたいと思われます・・・1975年のヘルシンキ宣言は、日本では話題になることはまずないので・・・ヘルシンキ宣言体制の限界・・・ある意味、新しい動乱の時代の訪れを予感させますね。

 少なくとも欧州での再編は・・・ロシア寄りの連中の手で民主的手段で解決されて、欧州の民主勢力を標榜するものから見ると・・・民主的手段での国境の引き直しは気に入らなかったようです。ウクライナはどうなるのか?なんだか・・・日本は思想的に未だに冷戦下にあるのかね?ふと・・・何故、そこまで米国に媚を売るかね?

2015.01.15

  

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