現在をうろうろ(663)
日本貧窮者経済新聞
 経済の理解ってのは・・・?(1)

 どうも、日本のGDPというやつは統計の魔術のような気がしますね。果たして、それだけの経済なのか?なんとなく、経済学の基盤が間違っている?そんな気がするわけです・・・私自身は、どうやらセイの法則あたりの古典経済学の信者のような感じです。どうも財の概念が・・・社会の富の総体と紙幣の関係が・・・気に入らない。

 経済再生で、何故カジノが現れるのか分からない・・・カジノで行われる事は何ら生産性が無い作業ですから・・・サイコロの目に賭けようが何しようが・・・価値の増加は無い・・・カジノ以外で稼がれた財が生み出した紙幣が集まって、そこで胴元が金を抜いて、後は富の偏在が起こる・・・この僥倖を抜いていくだけですから・・・確かに、カジノに金をつぎ込むために、カジノの外で稼ぐことになりますが・・・単に、カジノに金を吸い上げられるという事を意味するだけですね。

 確かに、カジノを美しく飾り立てるために、資本が投じられるので、そういった面での経済効果が現れるかもしれませんが、副次的なものですね。カジノでは何ら財が生み出される事はない・・・それなのに、胴元から税金を巻き上げることで政府に資金が流れ込む事を利用しようとして、カジノ法案というので、刑法を殺して庶民から金を巻き上げるシステムを構築しようとしている・・・確かに、カジノ法というやつがシュンペーターの元に舞い込んできたイノベーションと同じ事が起こせるのは分かりますが・・・カジノで散財する時間に、何らかの富の生産をすれば、そちらの方が国富に貢献する事になるのだと思いますが・・・政府も、あぶく銭が上がるような、僥倖型の経済を欲するほどに借金苦に陥っているという事なのでしょう。

 カジノが稼いだ金はGDPに入るのか?稼いだ金は新たな紙幣の発行に貢献するのか?確かに、カジノは所得が出るが、賭けで勝った人に所得が生じますが・・・なんだか変?

 株で勝った人の場合とは違う・・・株式市場に資金を放り込んだ瞬間、その金は生きた金として市場を駆け巡り、どこかの企業の資金になる。

 カジノの外で、その当人が行う活動に、博打の儲けが反映されますが・・・大抵の場合は新しい賭けに回って、胴元のピンはねにあってすり減って行く・・・そして・・・勝てない事が続けば金が無いから、カジノを出て外で働く事になる・・・金が無いので働く・・・

 株での儲け市場から汲みあげられて、一部は生活に使われて、大抵の場合は新しい株の購入に回って、企業活動の役に立つ金として廻る。企業価値が高まれば、カジノと同じように富の偏在が起こり株価が上がる。株式市場に流れ込む金は、原則的には、配当を貰う権利の売買ですから、株式市場が生み出す利益の総額としては配当額を越えることはないはず・・・従って、1回の売買で2%の確保で平均的に儲けられる・・・よって100万円で3万円程度の利益をなるべく素早く上げることで富の偏在を利用して儲ける事ができる・・・それ以上の事は困難で、時間がかかる・・・

 カジノの場合は、賭ける人間が博打場以外で稼いで、その稼ぎを富の偏在装置のカジノに放り込んで、ピンはねされた後の残りの金を回収して勝負を終える。

 株式市場の場合は、株を買う人間が株式市場以外で稼いで、その稼ぎを、富の分配装置であり、富の偏在装置の株式市場に放り込んで、企業が利益を上げた後の配当の権利の売買で配当前に先取りする事で利益を回収しているわけですから・・・カジノと株式市場は似ているが、資金の動きからすると、カジノは個人の財布の中の金にしか過ぎない・・・従って、その動く資金は大して大きくない・・・そして、何回か賭けをしているうちに、胴元に巻き上げられてしまう・・・従って、利益率は良さそうですが・・・胴元としても、あまり巨額な儲けにはなりにくい・・・ただ設備投資が結構かかりますね。更新もしないと・・・

 株式投資の場合に利益は企業投資に対する企業の利益が裏付け、カジノは客が財布に入れて持って来る金が裏付け・・・さて、どちらが国として儲かるか?遊興に金を使うのと、企業の資金になる金の差ですから・・・消費のためのものより、生産のために使うのが良いに決まっている・・・これから先は、貯金の金利を越えて物価が上昇するから、貯金はリスクが高い。比較的安全な投資に回すべき・・・日本の国債は低金利すぎて、貯金と変わらないのでパス・・・株式か投資信託・・・外貨預金という事になる・・・

 株屋と信託会社・・・企業は基本的に株式市場で資金調達をするようになるのか?現在は形式の上では、国債は市中に売りだされていますが・・・あの金利ではそろそろ買い手がつかなくなる・・・銀行が買って、即日銀が買い取るとなると・・・事実上日銀の国債引き受けになる・・・現在は事実上・・・歯止めのかからない状態に近い・・・

財政法第5条:すべて、公債の発行については、日本銀行にこれを引き受けさせ、又、借入金の借入については、日本銀行からこれを借り入れてはならない。但し、特別の事由がある場合において、国会の議決を経た金額の範囲内では、この限りでない。

 経済で私が理解不能なのは・・・賭博と、サービスによって作られる利益・・・一応、塾教師をしていましたから・・・純粋な空気のようなサービスを提供していましたね。言葉と板書・・・拘束時間に対する収入と考えていましたが・・・これで得た金でサービスを受けると・・・ただ、紙幣が回っているだけ・・・私の時間という財を売って得た金が他の人が自分の時間を売って得た金・・・所得移転があるだけなのだが・・・それぞれが生産した事になる・・・サービス業が横行すると、バブルが起こる?だって、同じ金が高速で回って所得を生み出してしまう・・・例えば、サービス業から成る島の株式市場は?という下らない話ね・・・乞食が乞食に施しをし合う・・・極限的なものを考えるとなんとなくおかしいんですね。マクロ経済学の限界があるような?

 乞食Aが1000円を得た・・・この1000円を得るのに元手はかかっていないから1000円の利益、乞食Aが乞食Bにこの1000円を与える・・・・乞食Bは1000円の利益・・・政府が乞食A・Bから税を200円ずつ取った・・・問題になるのは、最終消費者・・・しかし、金は廻り続ける・・・有意なのは?

 乞食は何も生産しないで所得を得た・・・何もしないというわけではなく、自分の体を保つための経済活動はしているはず・・・この世の時間を生きて・・・生きることは、食品を摂ってエネルギーを得ることになる・・・そして、「右や左の旦那様・・・」というプロトコルを駆使して、お貰いという生産を行うわけだから、これに要するエネルギーは10kJ程度ですかね?基礎代謝とかの話とかだと日本の後進性を感じますね。なんで死んだ単位のカロリーを使うかね?

 さて、経済学で人間はどんな扱いなのか?多分、経済活動をする人間であって、人間そのものは経済に入らないのか?私は乱暴だから・・・人間も生産財に入れちゃう・・・そして、消費財として、エネルギーにまとめてしまう。他の製品を作り出すために使われるエネルギー、そして原材料・・・一国の経済を考える場合、生産のための機械と人を同列に扱ってしまう・・・そうなると、生産活動に関しては一次エネルギーと農産品の総熱量が一国の経済を動かしている・・・ただ、問題は人間が嗜好というもので10kJのエネルギーを得るのに、その生産にかかるエネルギーが随分と大きくなっているのが、付加されている・・・多分、こいつは価格というファクターで処理できる可能性が高い・・・

 例えば銀のフルート・・・
 鉱石を掘り出して精錬して銀の地金にして3万円、職人の手にかかって4日で1本のフルートが完成40万円、この世に耐久消費財として誕生、職人の手間は40kJ・・・最低賃金で考えると2.5万円・・・1kJは625円に相当・・・銀地金で48KJと職人の手間40KJで、フルートで640KJ分の製品が生み出された・・・7倍の付加価値性の根拠は?職人1人生み出すのにかかったエネルギー・・・教育や研鑽、良い食いもの、良い娯楽という物を与えられて、それによって大きな付加価値性を与えられる事になる。空気のような教育というのは、生まれた時には何になるか分からない人間を立派な職人育て上げるためのもの・・・従って、将来への投資活動・・・稼いでくれることを見込んでの・・・医療も・・・介護は?してきた中からの還付。

 そして、ちょっと気になるのはフルート・・・私の所有するフルートは耐久消費財で、私の時間を無駄に息として吹き込む事に使われ、その時間は基本的に生産には関わり合わない・・・しかし、心の満足を与えるものとしての経済的効能を持つ。その意味では生産に資するものでもあり、質草としての価値も有する物。名手の手にかかれば、生産財として大きな価値を賦与される・・・

2014.12.30

  

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