現在をうろうろ(639)
日本貧窮者経済新聞
 フルートと、品質管理と・・・?

 相変わらず、フルートを吹いて遊んでいますが・・・フルートってのは面白い楽器ですね・・・音色を微妙に変えられる・・・ヤマハの211と古いムラマツのフルートを吹きながら・・・古いムラマツのフルートは良い低音を出すのが難しい・・・息をちょっと変える必要がある感じです・・・私の吹き方が異端なのかもしれませんがね・・・それとも、かなりダメージを負ったフルートだからか?このあたりは良くわかりませんが・・・ただ、時々ハッとする音を出してくれます・・・散発的に、思わぬ時に・・・従って、出ることは分かるのですが、安定して出す事ができない・・・

 そりゃ、ヤマハの211でもそういった音が出る時があるのですが、こちらの方は・・・その頻度が非常に低い・・・バランスが良すぎるのか?安定度が高いとも言えますが、こいつはあまり面白くありません・・・唇の形を変えたり、首を回したり、手首を返したり、肘を上げ下げしたりとかして、なんとかして、例のハッとするような音を探すわけですが、一朝一夕には出せない感じです。

 何本もフルートを持ちかえて遊んでいますから、それぞれのフルートに合わせて口の形などを考えるわけで、日々柔軟性を持った吹き方をする事になります・・・ぼやけた音と明瞭な音の吹きわけは簡単ですが・・・色々な音が出せるようにとやっているわけです。しかし・・・音の違いは難しい・・・何しろ、エアリードですから、実体のあるリードではないわけですからね・・・なんとなく、カルマン渦の作り出す高圧部の振動のような気がしますが・・・それも不明・・・高速度撮影のできるカメラと・・・そこまでやる気力は無いのでね・・・気力以前に金がない・・・貧乏は辛い・・・暖かい空気を利用したシュリーレン法とか・・・デジカメで多数の写真を撮るとか・・・そのうちにまぐれあたりで何か写るかもしれないですが・・・妄想するだけで終わりますね・・・

 気になるのは、調整の悪いフルートで・・・息が歌口に入らず音にならない時がある・・・こいつも気になります・・・これが起こる条件はある程度分かりますが・・・管内の圧力の様子とかも気になりますね・・・

 どうも、物理現象としてのフルートの音に興味を持ったりもしているので困ったものです・・・それと、面白い事に気がつけいました・・・フルートは、ちゃんと分解して手入れしなければならない・・・毎日吹くので、組みたてたまま放り出して置いたら・・・駄目ですね・・・頭部管が銀の奴は、それから銀メッキも・・・多分・・・どうやら、しめった状態に置くと錆びるようです・・・例のガルバニックアクション・・・異種金属の間に水気があると金属のイオン化傾向の違いで電気が流れて錆びるというやつ・・・こいつが起こるようです・・・従って、毎日夜に、分解してケースに格納・・・面倒な話です・・・管が同じ材質のものは良さそうですから・・・ヤマハの211と森徳のやつが出っぱなしになりそうな?さすがに6本のフルートをばらして並べて置くスペースの確保は難しい・・・こんなことを気にし始めると・・・ガルバニックアクションの起こらないプラスチック製のフルートなどは放り出して置けばよいから・・・と不純な動機に走りそうなのが問題です。でも、プラスチック製も結構高価・・・1.5万円ですから・・・私のところで2番目に高価なフルート・・・3番目か・・・とにかくかなり高い・・・それが問題ですね。木目調のなら買ってしまうかも・・・・木製のフルートも非常に高価なんで、こいつは中古でも買えない・・・それに、メンテナンスがね・・・ちゃんと手入れをしないと割れる可能性が高いし・・・

 それから良くわからないのが・・・キイカップ・・・プレス品と鍛造品の違いがね・・・薄肉板金プレスは明瞭にプレス品と分かりますが・・・切削加工も含んでいる場合は・・・鍛造プレス品なのでしょうが・・・どうも、体積移動を伴うのか伴わないのか?どうも良くわかりません・・・知識として色々ありますが・・・例えば・・・キイカップの・・・キイ皿?タンポ皿?・・・用語が不明ですが・・・この部分は・・・プレスか鍛造品なんですね・・・鍛造は体積の移動が大きい物で、プレスは・・・折り曲げ加工に近く体積移動が小さい物を言うわけですが・・・キイカップの内側が平らで、外側に模様があれば鍛造品なのか?カップの立ち上がり部は・・・薄くなっているから鍛造品?プレス加工品は基本的にはプレスの雄型と雌型が同じような形・・・なかなか難しい・・・近頃のプレス機の力は大きいのでね。同じ機械で金型の違いが薄肉板金プレスと鍛造プレスの違いになっているような?

 森徳のキイカップは・・・分類からすると鍛造品でしょうね・・・ある意味高級品?しかし、安価・・・不思議な感じ・・・ざっと、いじった感じでは極めて精度の高いフルート・・・中国製・・・新品で、私の技術ではいじり様がない完成度ですね・・・こいつは狂わない楽器でしょうね・・・ただ、キイカップの縁の加工はあまり良くない・・・この部分を綺麗にすれば完璧かな?7118円のフルートにはそこまで望めない・・・加工精度はこのままで素材はスターリングシルバーで、仕上げと表面メッキを日本で行えば40万円で、国産品の3倍程度の利益率のフルートが作れるかな?なんって・・・ただ、この手のものは需要の問題がありますね・・・皆が欲しがるものではない・・・しかも高価なものは・・・私は貧乏・・・いつもこれだね。

 部品で売ってくれれば、自分で加工して・・・となってしまう・・・

 フルートやサクソフォンは美しい構造物ですからね・・・問題は、日本のアドバンテージがいつまで続くのか?中国は南アフリカとの交易を拡大していますし・・・金とダイヤモンドの国・・・そして、インド洋の交易・・・港湾施設に対する投資・・・どうも、日本が割り込む余地は残されているのか?非常に気になります・・・シーレーンを防衛の時だけ叫ぶ政治屋君は・・・何をするのか?日本が叫んでいた中国包囲網はどうしたのかね?・・・それどころか・・・中国は新しいバイパスを色々と作ろうとしているみたいな感じですからね・・・

 中国には売るべき製品が山ほどあるという事ですね・・・そして、日本には、海外で生産できない高度な部品を作る能力はあるが、近頃は完成品を作ることを止めつつあるという事ですね・・・製品は完成しなければ売ることはできませんから・・・資本関係が逆転すると、日本はアジアの下請け工場になってしまう・・・ただの高級部品工場・・・日本は、完成組み立て工場を持つべきで・・・海外からの半製品に、最高の技術を結集した日本製の高性能の部品や技術やブランド力を組み込むことで、日本製として出荷していなければならないと思われますがね・・・どうも、その流れはあまりない・・・

 耳にしているのは・・・中国向けの東芝の炊飯器とか、多分国内向けの中国の部品を日本でメッキ・組み立て・調整で出荷しているフルート・・・まあ、既に日本の検品や最終組み立ての配慮、梱包などの・・・馬鹿にされない製品づくりのノウハウは海外に流出してしまいましたから既に遅いのかもしれませんがね。ふと、思い出したのが・・・昔は良く見かけた検査者の印の入った小さな紙・・・右のようなやつ・・・

 会社の信用で出荷するのではなく・・・あたかも、個人の信用で出荷しているようにも見える検査システム。各工程で検査が行われ、個人の責任が訴求できるシステム・・・変なものを通せば、通した人間が責任を問われるのかね?

 返品やクレームが来たら・・・総括かね?

 日本型の品質管理ってのは何が根にあるのか・・・少なくとも、女工哀史 あゝ野麦峠・・・などを読むと、罰糸を引いて、検査に泣いたとか・・・そういった所にも現れますね・・・もしかして日本人って恐怖による支配ってのが好きなのかね?我が国の政治屋は、平和を戦争の恐怖によって生み出そうとしているし・・・馬鹿にされないために、虐められないために頑張る・・・裏を返せば、馬鹿にし、虐めることが基本の社会で、盟約とは馬鹿にしない事、虐めないことによるものか?日本の特殊性なのか?ちょっと気になります・・・あれ?フルートの話だったのが・・・まあ いいか、所詮妄想家ですから・・・

2014.12.19

  

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