現在をうろうろ(632)
日本貧窮者経済新聞
 中国の1ベルト1ロード政策って何・・・?

 さて、中国の外交の行方ですね。こいつが気にかかる・・・とりあえずはキーワードとして「1ベルト1ロード」こいつを突破口にチェックを開始しました。中国の外交モデルについての最近の話としては、習近平国家主席のインド世界問題評議会(ICWA)での講演などに現れているようで、一般的な話では・・・

 外交理念のキーワードとしては、平和、発展、協力、ウィンウィンという事です。先進国に対しては利益共同体の構築に尽力する事。途上国に対しては運命共同体の構築に尽力する。・・・日本とは違うね。日本は国益が最優先される・・・国益を最優先にと叫ぶ事は、国内の票田を耕すには良いですが、対外的に見れば、あの政治屋は自分たちの利益しか考えない奴だという事になります。中国の基本理念は、互いに掛け替えの無い存在という感じですね。現実にどうなっているかは不明ですが、我が国の掲げるものと中国の掲げるものでは・・・私にとっては中国の掲げる物の方が素晴らしいものに見えます。日本がこいつを掲げても、かつての八紘一宇や大東亜共栄圏のイメージがありますから、多分信用されないと思いますから・・・自国の利益を追求する馬鹿な政治屋の率いる国という位置付けでも悪くないかもしれません。利で動く国・・・この方が分かりやすい・・・何しろ多重債務国家ですから、ちょっと国債という借金の証文を乱発しすぎましたからね。

 さて、周辺国に対しては「親、誠、恵、容」を尽くすとしています。米国に対しては非衝突、非対立、相互尊重、協力・ウィンウィンの新型の大国関係の構築を追求する。・・・・普通の誠実さでも十分でしょうかね・・・少なくとも米国との貿易を見ると、新型の大国関係は上手く行っているような感じですね。特別大きな対立もないようですし・・・大国としてやっていけそうな感じですね。日本の場合は、まるで米国の属国のようですからね・・・4月の対ロ制裁の際には事後承諾ですから・・・対ロ制裁の親玉のオバマ大統領は日本に居て、日本から欧州の首脳と電話会談で決しているわけですが・・・そのレベルなんでしょう。従って、中国に対してもきちんと話し合う事ができずに、負け犬の遠吠え的な事を叫んで、中国を牽制したと騒いでいましたっけ・・・近頃は中国から牽制されているような感じ・・・どうも、このあたりの一貫性がないですからね。馬鹿に見える・・・

 大国に対して、中身の無い瞬間芸で対抗しようとすると、ろくなことは無いと思いますが・・・体力の差が違いますからね。13億人を背負っているものと、1億人を背負っているものの差ですかね・・・しかも、先方は多民族国家で、長い外交の歴史を持っていますから・・・どうも、日本は・・・海国日本ではなく、海で閉ざされた島国日本というイメージが強い・・・中国は架橋が勢力を伸ばしたように、日本とは違って、遥かに広い交易ルートを維持してきていますからね。日本型の外交姿勢って、村落でのよそ者を馬鹿にするというスタンスから、それほど変わっていないような気がしてね・・・真摯さに欠けるというか・・・これでは駄目だね。

  安全保障面での中国のスタンスは?・・・普通の国が求めるのは、外的平和と内的安全が共通して求められる目標だと正しく認識していて、中国外交は「共通、総合、協調的、持続可能」というアジア新安全保障観を積極的に提唱して行くようですね。そし、核心的利益を断固として守ると同時に、相手国の利益面の関心も尊重し、世界との互恵・ウィンウィンを最大限目指すのだそうですね。・・・なかなか正直、互恵・・・良い言葉です。日本の場合は、第一に国益、口を開けば国益ですから・・・利益の出ることをきちんとやって、相手国の利益面も尊重・・・日本だと、一人勝ちを考えるようですから・・・政治屋はね。日本の商人は、中国と良く似たスタンスなのではないかと・・・日本の商人も確かに2種類あると思いますね。1つは単に商品を売るだけのもの・・・安くて良い商品を売るのだから文句は無いだろう的なもの、もう一つは、システムを売るもの・・・このシステムを売るものってのは商材を通じて「共通、総合、協調的、持続可能」を行わなければならないわけです。従って商売の中では核心的利益を断固として守ると同時に、相手国の利益面の関心も尊重し、世界との互恵・ウィンウィンを最大限目指すことを心がけているから、日本の企業は世界のXXになろうとしている巨大企業が多いのだと思いますがね。

 日経平均は思ったより下がりませんね。今は2014年12月16日14時40分16786円-312円程度ですね。500円ぐらい下がるつもりで待っているのですが・・・変ですね?実力からすると153000円程度だと思うのですが・・・

 さて、外交戦略としては、例の「1ベルト、1ロード」・・・シルクロード経済ベルト、21世紀の海のシルクロードというを通じて、グローバル化の発展に尽くす・・・これは良い政策かもしれません。中国の領土の衛星写真を眺めた時に、内陸部の経済発展の必要を感じましたからね。例えば・・・座標・・・

 37°11'17.31" N 79°47'33.65" E 右のホータンの街ですね。水と通商路があれば街は栄えるわけです・・・最低限の農業生産と商業の2つの産業・・・

 確かに、「政策の意思疎通、道路の連結、貿易の円滑性、通貨の流通、民心の通じ合い」を達成する。沿海地区だけでなく内地、内陸国もグローバル化のメリットを共に享受できるようにし、西側とは異なるグローバル化戦略を行う必要がある・・・内陸と海岸の格差は、基本的には物流の差と考えられますからね。大きな物流を行うには・・・陸上ではやはり鉄道でしょうね。広軌の高速鉄道・・・高速道路網・・・そして、空路を補完的に・・・中国では飛行場は律令の国だけあって、きちんと政策的な距離を置いて設置されていますね。

 ふと、小国は感情的な統治でもある程度上手く行く・・・価値観に関してのある程度の統一性があるから・・・多民族国家では民族間での価値観の相違があるから、どちらかというと理性的な統治が望まれるという事ですかね?日本のような、ほぼ価値感の等しい社会では感情的な統治が上手く行っている・・・マレーシアあたりで流行っている?・・・ルックイースト政策なんて奴・・・どうもあまり上手く行っていないような?日本の場合は、マレーシアの、ブミプトラ政策でも・ルックイースト政策でも結果は同じですからね・・・単民族で共通の価値観を持った人達の集まり・・・

 ただ、個人の利益より集団の利益を優先する日本の労働倫理に学び、過度の個人主義や道徳・倫理の荒廃をもたらす西欧的な価値観を修正すべきであるというのも正しくない・・・日本の労働倫理の根幹にあるのは・・・個人の利益より集団の利益を優先する・・・というのではなく、集団としての価値感に統一があるから・・・個人の利益を追求しても集団の利益を追求しても差がない・・・だから、、より大きな概念である集団の利益を優先しているように見えるだけのように思えますが・・・集団でなければ・・・経済を俯瞰したときに、個人の動きなど見えないから・・・個人の思惑と集団の思惑が一致しているだけ・・・だと妄想しますがね。だから、余計なことを考える私は・・・生きるのが大変なのでね。・・・にがてなのは「日本人なら分かるはずだ!」・・・由緒正しい日本人だけど、分からない!ってね・・・「日本人なら受け入れられるはずだ!」なら、仕方ないな・・・かな。

2014.12.17

  

関係ないが興味深いもの
 今回は無し

時々チェックすべきもの

 首相官邸ホームページ
 The White House
 U.S. Department of State
 United States Department of Defense (defense.gov)
 世界のビジネスニュース(通商弘報) - ジェトロ

 聯合ニュース
 AJW by The Asahi Shimbun
 日刊ゲンダイ
 List of national newspapers - Wikipedia, the free encyclopedia
 一般社団法人 日本経済団体連合会 - Keidanren

 外国人投資家動向チャート

 International Institute for Strategic Studies IISS
 Chinese Military Review
 外邦図 デジタルアーカイブ - GAIHOZU Map Digital Archive
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 日露戦役写真帖
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮旅行案内記
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮港湾要覧
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 朝鮮群書大系
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮鉄道旅行便覧
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 新興産業の基礎知識
 近代デジタルライブラリー - 地方行政区域名称一覧
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮各道府面間里程表
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 最近に於ける注目すべき発明考案
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 国産機械図集
inserted by FC2 system