現在をうろうろ(628)
日本貧窮者経済新聞
 自民党の憲法草案は・・・?(7)

 緊急事態に関するものですが、総理大臣の権限でどうにでもなる部分ですが、法制化したいようです。何が出てくるやら?

第98条(緊急事態の宣言)
1 内閣総理大臣は、我が国に対する外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱、地震等による大規模な自然災害その他の法律で定める緊急事態において、特に必要があると認めるときは、法律の定めるところにより、閣議にかけて、緊急事態の宣言を発することができる。
2 緊急事態の宣言は、法律の定めるところにより、事前又は事後に国会の承認を得なければならない。
3 内閣総理大臣は、前項の場合において不承認の議決があったとき、国会が緊急事態の宣言を解除すべき旨を議決したとき、又は事態の推移により当該宣言を継続する必要がないと認めるときは、法律の定めるところにより、閣議にかけて、当該宣言を速やかに解除しなければならない。また、百日を超えて緊急事態の宣言を継続しようとするときは、百日を超えるごとに、事前に国会の承認を得なければならない。
4 第二項及び前項後段の国会の承認については、第六十条第二項の規定を準用する。この場合において、同項中「三十日以内」とあるのは、「五日以内」と読み替えるものとする。


 なんだか、アメリカ大統領が海兵隊を派遣する奴みたいですね・・・現行法では警察法の6章71条以下に緊急事態の特別措置規定があったり、災害対策基本法の9章105条以下に災害緊急事態の布告がありますから、このあたりで、法の規定がないことは国会の事後承認で何でもできる・・・しかし・・・100日の規定ね・・・なんとなく、海兵隊を大統領が勝手に運用できる話に近い期間ですね・・・

 海兵隊は、大統領命令だけでも出撃できて、この場合には、出撃の48時間以内に書面で下院議長と上院臨時議長への報告が必要で、これにより、議会による宣戦布告の承認がなされることになります。ただし、宣戦布告の承認がなされない場合があります。その場合には、議会への報告の後に60日以内の戦闘だけが行え、さらに30日に限っての撤兵が義務付けられているます。・・・Such sixty-day period shall be extended for not more than an additional thirty days if the President determines and certifies to the Congress in writing that unavoidable military necessity respecting the safety of United States Armed Forces requires the continued use of such armed forces in the course of bringing about a prompt removal of such forces.・・・

 どうやら、戦争を開始するためのものでしょうね。そして、自衛隊の内部には即応部隊が形成されつつありますから・・・総理大臣の手兵が現れることになるのでしょう。・・・中央即応集団って防衛大臣直轄の機動運用部隊とか言うやつですね。現在これは、陸上総隊に組織換えが行われていて、事実上の外征部隊になるようです・・・司令部は座間駐屯地、第一空挺団習志野駐屯地と第一ヘリコプター団木更津駐屯地、水上機動団本部相浦駐屯地の3箇連隊から成るもののようです。水上機動団は2000から3000人ほどの兵員から構成されるようです。ただ・・・海兵隊は20万人の現役将兵と4万人の予備役から成るものですから・・・2000から3000名で何ができるかと言えば・・・はっきり言って大したことはできないのでしょう。

 だって、この部隊が投入される時には、敵部隊投入後に、その地を奪還するための強襲部隊ですから、対応できるのは1000人ほどの軽装備の守備隊あたりまでですかね。陣地に籠った3000人には向けにくい・・・我が日本軍の補給はあまり良さそうではないですから・・・第一陣を出したらその後が・・・おおすみ・しもきた・くにさき・・・9隻欲しいが・・・5隻でも・・・戦車を運用するとなるとこれだけど・・・慾をかくと無制限に軍隊が大きくなる・・・

 ちなみに、右が中国の071型揚陸艦の崑崙山で2007年に進水したものです。500から800人の大隊を輸送する事ができますね。4隻のエアクッション艇を搭載し、15から20の装甲車両を搭載できるようです。

 基準排水量で、おおすみクラスの倍ほどあります。そして、南海艦隊に3隻が就役していますから・・・こんなのが3隻と、その他の艦船によってばら撒かれた兵員を相手にしないといけなくなりますね。

 小型の輸送艦と5隻で1ユニットを形成しているようで・・・同型艦が3隻・・・それぞれの隷下に4隻づつですから、かなりの兵力を輸送できそうな感じです。

 中国海軍の揚陸部隊に対抗するとなると、かなり大変な感じですね。何しろ、先方には本気の空母がいますから・・・艦載機対ヘリコプターでは勝負になりませんから・・・イージス艦に相当する艦隊もあるし・・・困った事に・・・

 右のようなミサイル原潜もありますからね・・・攻撃型原潜も・・・

 あれ、海南島の空母桟橋に2013年11月30日に、例の空母の遼寧がいますね。

 左の写真です。南海艦隊での運用も可能・・・3日程の航海で青島からここまで進出しているはずです。空母と揚陸艦、その他の戦闘艦・潜水艦との合同演習などもやっているのでしょう・・・

 飛行甲板には着艦の跡がありますから、運用実績を重ねていると考えれば良さそうですね。アレスティング・ワイヤーの調達もOKという事のようですね。寿命は100回の着艦程度とか言われていますから・・・この降着装置自体は1930年代の技術の延長線上にあるわけですから、それほど複雑な装置ではないと思われますが・・・凄い技術みたいに喧伝されている・・・中国には無理とか・・・

 どうも、自衛隊の装備では、この南海艦隊の装備とやり合うのはあまり旗色が良さそうではないような気がしますが・・・その上、似た規模の艦隊が北海・東海・南海と3つもある・・・

 3000人程度で100日で打ち払うとなるとなると、かなりの天佑神助が必要になりそうです。

 どう見ても、戦争準備は、効率が悪いように思えますが・・・一応、中国の軍備は一通り眺めましたが・・・装備は良さそうです・・・ああ、これに対抗する艦隊を創るのにどれだけの金が要るのやら?借金の山はあっても、ひねり出す軍事費はそれほど無いと思うが・・・基本的に、日本には資源がないのですから、外交を上手くやるしか生きる道は無いと思いますが・・・それなのに、何故戦争ができる国にしたいのだろうか?日本は戦争をしない国で通っていて、その実績をここまで積み上げたのに・・・それも、既に過去のもの・・・続きは次回・・・

2014.12.16

  

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