現在をうろうろ(612)
日本貧窮者経済新聞
 古いムラマツのフルートの調整と・・・理想とするフルートは?(1)

 どうも、貧乏なのに、文化的に見えるようにフルートを増強しましたが・・・フルートの楽器としてのハードウエアに疑問を感じてしまっています。何しろ、ボロいフルートばかりで・・・メンテナンスを自分でしなければなりませんからね・・・昨夜より、古いムラマツのフルートをいじっていますが、これがかなりの難物です。このメンテナンスをやった人は・・・頑張った事は認めますが・・・タンポの下の細かな紙の山・・・おかげでキータッチからキイの閉まり具合が分かるようになっちゃいました・・・

 この1950年代のフルートは、工業製品として一流のレベルの製品ですが、どうやら調整した人は・・・機械要素の基本が分かっていないという事のようです。努力は認めますが・・・細かに調整しようとしている意気込みは伝わりますが・・・これってありえない・・・

 システマチックに、歌口に近い方から順に調整をしているんですがちょっと目で良さそうなのは分解しないでそのままにしていて、Dまで辿りついたんですが、音が悪い・・・明らかにどこかのタンポの圧力漏れなんですね。

 ろう付けを直した跡が2か所あるようです・・・そして、中央部が押し曲げられた痕跡・・・凄いフルートだ・・・タンポ皿は1つは別のものから持ってきたみたいだし・・・と、徐々にフルートが良く見えるようになっていきます・・・そして、フルートの機構上の問題もね。

 どうやら、この扇形の紙は絶対に入れてはいけないという事のようです。0.05mm程度のものが入っても、私の指でもその存在がキータッチでわかりますから・・・というか、わかるようになった・・・だって、気付いちゃうとね、あ!違う・・・という感じに。タンポの表面の平面精度の問題もあるでしょうが、裏の0.05mmでもかなり影響が出るという事ですね。

 多分、フェルトの繊維によじれができて0.05mmより大きく変動するのかもしれません?とにかく、何か当たりが違いますから・・・その中で、キータッチに関して気になることは・・・右の人差し指ですね。こいつが遅いのがね・・・理由は慣性の法則です。多分・・・Eメカがついていないから人差し指と中指では動かしている質量の差が大きいので気になっている・・・Eメカがついていて、その上リングキーで質量の大きなキーを同じ数だけ動かしているケルントナーKFL29では、動かすキイがやたらと重くて人差し指も中指も動きが遅くても気にならず・・・軽快感が無いと感じられるような?このあたりは気分の問題に近いですが・・・それぞれ、特徴があって面白い・・・

 このムラマツのフルートの調整は前途多難のようです。静水圧ではリークは無い、しかし音ではリークがあるように感じられる。音圧というのは結構瞬間的に大きな圧を生じてキイの間に隙間をあけてしまうような感じですね。それと、・・・わからない事がいっぱい・・・疑問が沢山出てきますね・・・あちこちに歪みがあるフルート・・・とりあえずは最低音から最高音まで出るようになりましたが、まだ何か変・・・

 さて・・・欲しいフルートは、キイがやたらと軽い奴・・・数ミリの移動でも質量による慣性の影響が大きいのではないかと思うわけですね。フルートの管とキイの質量の差が大きければ大きいほどキータッチは良くなりそうな気がしてね。あとは・・・ベーム式のフルートで、ベーム君は果たして、フィッシュ・スキンのタンポを使いたかったのか?という事なんです。多分、当時の技術水準でこれより良いものが無かっただけのような気がします。

 キイのカップにしても精密な機械加工ができなかったためにその形状を補正するために扇面形に切った紙を使って合せたようですからね。それと・・・ヘッドコルクの反射板が気になります・・・なんとなく、現在の金属製のフルートを設計したベームはもっと大きなワッシャーを使いたかったのでは?近いうちに・・・The flute and flute-playing : in acoustical, technical, and artistic aspects (1908) これでも読んで検討してみますか・・・

 サウンドホールを塞ぐキイを工作精度の高い金属製でそれに、規格型のOリングで塞いだら楽だろうと・・・キイは軽合金性でとにかく軽く、管は重くすれば操作の安定性が高まる・・・余計な事ばかり考えますね。一般的に売られている市販のものだとこの条件に合いそうなのは、管は銀でキイは洋銀製ですね。・・・質量の大きな金製の管に洋銀のキイのオプションはなさそうですから・・・そういったやつを改造して行くのも良いかもしれません・・・キイはアルミ合金の削り出しで良さそうだし・・・キイの厚さは2mm程度で・・・0.8mm程度の溝にOリングを入れて・・・遊びが0ゼロに近いキーシステムが作れれば非常にレスポンスの良い物になりそうです。頭の中には設計はほぼ出来上がっていて・・・紙に仕様を書き出し始めましたが・・・近頃の小型精密旋盤や、フライス盤などがあれば実現可能な精度のような感じです。

 現在市販されているフルートでは・・・安い中国の森徳のフルートが管自体が重く、キイが軽く、バネレートも低いので、物凄くレスポンスの良い楽器に仕上がっている・・・安物でも、それなりの働きをする楽器というのは良いものです。古いムラマツのフルートも似た感じ・・・実は、ムラマツのリッププレートのみ銀のフルートを少し吹いてしまいました・・・傾向は私の古いムラマツと似ていますね。悪くない・・・じゃなくて、いい楽器でした・・・値段がね、あちらの方が圧倒的に高価なので・・・私にはちょっと買えない・・・でも、ああ、ムラマツのフルートってこんな感じなんだってわかりましたからOKですね。

 ただ・・・クラリネットをどうするか・・・指使いがね・・・基本的には似ていますが違う部分が問題です・・・サキソフォンもアルトサックスがあるし、クラリネットではなくソプラノサックスも良さそうだし・・・どうも色々とやりたくなるというわけです。円安ですからね・・・輸入品の価格が上がるはずなんでね・・・消費税も高いし・・・無理して楽器を買い込むか・・・フルートの研究はもう少し続けるとしましょう・・・問題は・・・村松孝一氏のフルートに対する思い入れがね・・・あの、古いムラマツフルートにあるような感じがしてね・・・もう少し長生きしたらどんなフルートを作っているかと・・・あの、洋銀製のフルートに込められた拘りがね・・・ヤマハのとは明らかに違う・・・それが感じられるのでね。困ったな・・・旋盤が欲しい・・・フライス盤も・・・

 お金があれば・・・と、貧乏なので何もできないね。

2014.12.10

  

関係ないが興味深いもの
 今回は無し

時々チェックすべきもの

 首相官邸ホームページ
 The White House
 U.S. Department of State
 United States Department of Defense (defense.gov)
 世界のビジネスニュース(通商弘報) - ジェトロ

 聯合ニュース
 AJW by The Asahi Shimbun
 日刊ゲンダイ
 List of national newspapers - Wikipedia, the free encyclopedia
 一般社団法人 日本経済団体連合会 - Keidanren

 外国人投資家動向チャート

 International Institute for Strategic Studies IISS
 Chinese Military Review
 外邦図 デジタルアーカイブ - GAIHOZU Map Digital Archive
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 日露戦役写真帖
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮旅行案内記
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮港湾要覧
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 朝鮮群書大系
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮鉄道旅行便覧
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 新興産業の基礎知識
 近代デジタルライブラリー - 地方行政区域名称一覧
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮各道府面間里程表
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 最近に於ける注目すべき発明考案
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 国産機械図集
inserted by FC2 system