現在をうろうろ(598)

 日経のOPECの報道がなんだか変・・・?(1)

 どうも、日経の記事が変な感じで?・・・OPECから米シェールへ 原油市況の主役交代か(2014年12月3日) という記事を読んでいるんですが・・・?

 石油輸出国機構(OPEC)の減産が見送りになり、原油価格が一段と下落した。供給の調整役であるOPECがその役割を果たせなかったことで、市場の関心が米国のシェールオイルの生産に移り始めている。米国の稼働油田リグ(掘削装置)数には減少の兆しも出てきた。OPECからシェールへ――。原油市況の主役が交代しつつある。

 こんな感じですがね?頁岩油こいつの推定埋蔵量の多い所は・・・中国・米国・アルゼンチン・メキシコ・南アフリカ・オーストラリア・カナダ・・・・とか?米国の場合は国産資源ですから当然、自国産の天然資源を利用した方がいい・・・だから米国の市場では間違いなく人気がある・・・ドルの海外流出が防げるから・・・原油市況の主役の交代とは思えない・・・米国の稼働石油リグの減少・・・資源保護?原油安による経費節減のため?脱炭素社会の動きの影響?

・・・そして・・・日経の記事 米シェール、投資選別の動きも OPEC減産見送り(2014年11月29日)の記事

 油輸出国機構(OPEC)が原油の減産を見送ったことを受け、米シェール企業の不安が高まってきた。売り上げを減らす原油安が長引くとの見方から投資計画の見直しも迫られている。
 28日のニューヨーク市場で原油先物の指標であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)期近物は一時、祝日前の26日の終値より約1割安い65ドル台をつけた。

 従って、市場の関心はシェールオイル関連の行く末の話ではないかと・・・さらに・・・日経の社説・・・市場の変化映すOPECの減産見送り

 石油輸出国機構が原油の生産目標を据え置いたのは・・・原油価格を下げるため?原油価格を下げれば、コストの高いシェールオイルを壊滅に追い込める・・・生産過剰で安くなれば、確かに産油国の懐具合は一時的に悪くなるが・・・石炭火力は石油火力へ置き換えが進むはず・・・従って先行きの不安はそれほど無いはず・・・何しろ地下資源でローコストで生産できる・・・いつでも生産調整は可能・・・なんだか日経の記事は・・・一貫性が無いような感じ・・・これが、全体の印象なんですが・・・何か、余計な事情が隠れている可能性が・・・何しろ、社説ですからね・・・ちょっと気合を入れて、燃料も用意して・・・この社説をチェックしてみましょう・・・

 石油輸出国機構(OPEC)はウィーンで開いた総会で、日量3000万バレルとする原油の生産目標を据え置いた。原油価格の下落に歯止めをかけるために減産を打ち出すかどうかが注目を集めていたが、加盟12カ国は見送った。

 これは事実だけで、判断などは含まれていなさそうです・・・原油価格は下がっている、この原油価格の下落を止めるつもりが無い・・・これは石油輸出国機構の統率力の欠如によるものなのか?原油価格が下がることは有難い、ちょっと前の原油価格が続くとガソリン代が痛いですから・・・財布が泣く・・・お腹すいたと・・・近頃、出不精な財布・・・

 シェールオイルと呼ぶ新型の石油資源の台頭など、原油市場の構造変化を映す判断である。原油安は消費国には望ましい。同時に原油価格の低迷は産油国の財政運営に打撃を与え、世界経済の新たなリスクになりかねないことも忘れてはならない。

 シェールオイルの利用は古いですが、産業として利用されるようになったのは、砂と原油が混ざったようなものから原油を引き出す技術が開発されたからでしょうね。・・・原油市場の構造変化を映す判断である?この判断は何?判断の主体は何?市場の?なんだか意味不明な文章・・・従来の石油市場の中に、シェールオイルが流れ込ませるという、新たな動きを作り出すためのシェールオイル業者及びその事業支援者の判断を映し出している?どうも、私には理解不能?

 原油安は消費国には望ましいのは自明・・・安い方がいい、財布も泣かない・・・しかし、原油価格の低迷は産油国の財政運営に打撃を与える・・・これも自明・・・ただ問題は程度の問題ですね。少なくとも商品は売れている・・・ちょっと安くなったが・・・日本は円安誘導をして輸出を伸ばそうとしたが・・・残念なことに輸出する商品が無かった・・・廉売しようにも廉売するものが無ければどうにもならない・・・世界経済の新たなリスクと来たか・・・産油国はかなりお金もちですから・・・数年間は楽に持ちこたえられる・・・日本は18ヶ月後には政府が再び庶民の財布を狙うようになる・・・国民の預貯金を担保に金を借りまくって、新たな担保がないことでも、ちゃんと説明した方が良いと思うが・・・諸君は四半世紀分の収入を既に使って、日本を豊かな場所に装わせたが、そのつけを払わなければならない時が来た・・・我が国には、既に借金をするための保障となる財産が無い、君たちの労働に期待する・・・男も女も年寄りも、国のために働け・・・そして増税だ!福祉は金が無いので切捨てだ!じゃなくて・・・

 原油安が・・・日本経済への新たなリスクを言いたいのか?一応。我が国はお金が無く借金が山のようにあるので、経済を活性化させ・・・大いに国民を儲けさせることで税収を上げようとしているわけですが、残念ながら物を作って売るというのが下手になった・・・私は作るための電力などエネルギー資源が不足している、省エネなどこれ以上できない所まで効率が向上してしまっている・・・と妄想していますが・・・とにかく、生産が上がらないから税収が頭打ちになっている・・・そこで考えたのが増税です。税収を上げる手段として、親が子供の財布を狙うような事をします。しかし、所詮は子供の財布ですから、出てくるお金は高々知れています。そこで、円安誘導をします・・・紙幣の価値を下げたわけです・・・これによって、企業は1ドルを売り上げての収入が79円から、何と118円の儲けとなるわけです・・・79円で売ったものがさらに40近くも高い値段で売れるわけですから・・・名目的には大儲け!でもどちらも1ドルの売り上げですが・・・これで税収は大きく伸びるかと・・・しかし、原材料費が値上がりするし、近頃の日本ブランドの商品の多くは外国製なんで・・・仕入に金が必要になるわけです。

 庶民には悪い事に・・・輸入品の価格上昇が直撃します・・・政府や多額の借金のある人にとってはうれしい事に、物価が上がると過去の借金の価値が下がることになります。リンゴ1個100円でした。10個分のお金を借りました・・・今では物価が上がってリンゴ1個が1000円です。物価が上がったので、かつての1000円の価値はリンゴ1個分になってしまいました。こんな感じですかね・・・借金をしていた人の勝利です!しかし・・・これには悲しい話があります・・・リンゴを10個売って1000円を貯金しました・・・今ではその貯金1000円ではリンゴが1個しか買えません・・・貯金をした人の敗北の上に成り立つ勝利なのですから・・・デフレ脱却を叫ぶ政治屋にとっては、原油安はせっかくの物価高をぶち壊しにする大きなリスクになる・・・

 どうも、国策に准ずる日経としてはなかなか困った話になっているような感じなんですね・・・さて続きは・・・

2014.12.04

  

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