現在をうろうろ(585)

 ふしぎなTV局に対する要望書・・・?

 ふむ、なかなか面白い、今度は我が政治屋君はTVがどうやら気に入らないようです・・・東京新聞のものですが・・・

 自民党が衆院解散の前日、選挙期間中の報道の公平性を確保し、出演者やテーマなど内容にも配慮するよう求める文書を、在京テレビ各局に渡していたことが二十七日、自民党などへの取材で分かった。

 出演者の発言回数や時間、ゲスト出演者などの選定、テーマ選定を中立公平にし、街角インタビューや資料映像も一方的な意見に偏ることがないよう求めている。

 面白い・・・中立公正であるかどうかの判断は何がするかの問題ですね。何が中立公正なのか?その実体は不明ですからね・・・出演者の発言回数を均等にしても意味はないし、出演者の選定について、何が公正なのかもわからないし・・・何が中性なテーマなのか?すべてに恣意が働いているのか働いていないのかは・・・ある特定の意図を描いている人間様の頭の中でねじ曲げられるかもしれない・・・私のような妄想家の頭の中に入ると、様々な用途に資料は書きかえられてしまいますからね・・・

 この怪文書の全文が見たいものですね・・・探せばそのまま読める画像がありましたからタイプしてみました・・・

平成26年11月20日
在京テレビキー局各社 編成局長殿 報道局長殿
「選挙時期における報道の公平中立ならびに公正の確保についてのお願い」
自由民主党 筆頭副幹事長 萩生田光一 報道局長 福井照

日頃より大変お世話になっております。
さて、御承知の通り、衆議院は明21日に解散され、総選挙が12月2日高次、14日投開票の予定で挙行される見通しとなっております。
 つきましては公平中立、公正を旨とする報道各社の皆様にこちらからあらためて申し上げるのも不遜とは存じますが、これから選挙が行われるまでの期間におきましては、さらに一層の公平中立、公正な報道にご留意いただきたくお願い申し上げます。
 特に、衆議院選挙は短期間であり、報道の内容が選挙の帰趨に大きく影響しかねないことは皆様もご理解いただけるところと存じます。また、過去においては、具体名は差し控えますが、あるテレビ局が政権交代実現を画策して偏向報道を行い、それを事実と認めて誇り、大きな社会問題となった事例も現実にあったところです。
 したがいまして、私どもとしては、
・出演者の発言回数及び時間等については公平を期していただきたいこと
・ゲスト出演者等の選定についても公平中立、公正を期していただきたいこと
・テーマについて特定の立場から特定政党出演者への意見の集中がないよう、公平中立、公正を期していただきたいこと
・街角インタビュー、資料映像等で一方的な意見に偏る、あるいは特定の政治的立場が強調されることのないよう、公平中立、公正を期していただきたいこと
――等についての特段のご配慮をいたきたく、お願い申しあげる次第です。
以上、ご無礼の段、ご容赦賜り、何とぞよろしくお願い申し上げます。


 なるほどね・・・公正公平を旨としたお願いですね・・・不遜にも・・・社会の木鐸である報道機関に対してね・・・・しかし、何でテレビキー局なのかね・・・新聞は問題ないのか?選挙期間が短期間だから、余計なことをやられると予定が狂う・・・映像の威力は絶大ですからね。ただ・・・公平・中立、公正というのがどういった判断基準によるかの問題ですからね・・・しかし、不思議・・・報道は、世論の醸成をするものですからね・・・だから社会の木鐸で、それぞれが、それぞれの意図で番組を構成するわけですからね・・・ネット上のメディアなどは色々な事ができるのでは・・・近頃では下手なキー局よりも強い影響力を持ったりもしますからね。余計なことを恣意的に行うと藪蛇になる場合が多いような気がしますね。

 安倍政権の危険を唱える1時間番組と安倍政権の賛美を唱える1時間番組とか・・・こういったのは公平になるのかね?どちらが本当ぽく作るかの問題も出てくるだろうし・・・すべてが良く、すべてが悪いわけでも、すべてが良いわけでもないから・・・

 見かけからすると、これは、どうやら自民党から出た公式文書のようですが・・・この、公平・中立、公正というのは自民党が考える公平・中立、公正なのか?そのうち、この国に思想警察でもできるのかね?何しろ、戦争ができる国づくりですから・・・国家の秘密が・・・下らないことまで指定されていく、その中では思想統制を行わないとまずくなる・・・何しろ戦争を戦うとなると、一致団結・・・疑問を持つな!勝利を信じよ!となりますからね。我が国の国民性は・・・長いものには巻かれろ、事なかれ主義、時の権力者に迎合が基本で、それに准じての公平・中立、公正・・・で抽象的な公平・中立、公正とはちょっと違ったものに基準を置く事が多いですからね。

 この手のお願いは・・・何を望んでいるのか?その受け取り方で意味が違うという事ですね・・・基本的に、日本のマスコミは初期のTPP報道で見られたように、見込みや予定で記事を書きますからね・・・ただ、報道機関を牽制すると何が出てくるかは分かりませんからね・・・中国を牽制するのとはわけが違う・・・流れがどこへ向かうかが予測困難ですからね。

 あれ?NHKの報道もなかなか興味深い・・・

安倍総理大臣は大分市で街頭演説し、安倍政権の経済政策、いわゆるアベノミクスを引き続き推進することで経済の好循環を作り、デフレからの脱却を確実に実現させたいという考えを強調しました。

この中で、安倍総理大臣は「アベノミクスと言われる政策を進め、企業が競争力を持って収益を増やし、雇用が増え、さらに賃金が上がって消費が拡大し、景気がまたよくなっていく、こういう好循環を作っていく」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は「日本を15年間、デフレが覆っていた。デフレ経済ではモノの値段が下がる以上に給料がもっと下がって、経済が停滞し、失業者は増えていく。ここから何とか脱却しなければならない」と述べ、デフレからの脱却を確実に実現させたいという考えを強調しました。
また、安倍総理大臣は「円安によって材料費が上がり、困っている中小・小規模事業者の皆さんに対し、低利の融資や返済の猶予を各政府系金融機関に要請していく。低所得者の皆さんに対しては、灯油への支援、ガソリンの支援もちゃんと行っていく。その経済対策を実施していくことを約束する」と述べました。


 なんとなく文章の調子が・・・アベノミクスと呼ばれる政策を進め・・・アベノミクスで・・・と書きだすとの差ですかね?それと・・・日本を15年間、デフレが覆っていた。デフレ経済ではモノの値段が下がる以上に給料がもっと下がって、経済が停滞し、失業者は増えていく。・・・これって本当かね?給料は変わらず物の価値が下がるったというのが私の生活者としての認識ですが・・・失業者は増えたのか?生活が楽だから、フリーターという不思議な職業形態が生まれたと認識していますが・・・働いたら負けだとか・・・円安によって材料費が上がり、困っている中小・小規模事業者の皆さんに対し、低利の融資や返済の猶予を各政府系金融機関に要請していく。低所得者の皆さんに対しては、灯油への支援、ガソリンの支援もちゃんと行っていく。その経済対策を実施していくことを約束する・・・政治屋の約束だからね・・・そもそも円安誘導したのはだれ?でも、原油価格が下がっている・・・原油価格が下がった事による物価の下落を気にしているのは誰?・・・返済の猶予を各政府系金融機関に要請していく・・・2度目のリスケ―ジュールを認める金融機関はあるのか?

 なんだか、日本の円は末期的な状態では・・・収入で第一生命が戦後初めて日生を抜いてトップになんってあるけど・・・銀行窓口で販売する外貨建て年金保険が好調を原因に上げている報道がある・・・円で仕事をしてはいけないという事ですかね?何しろ・・・日銀の大規模金融緩和の追加策で一部の国債金利がマイナスとなる中、生保各社は外債運用を強めている・・・これで、逆ザヤを解消するとかやっていますから・・・こりゃ、めいっぱい借金をするのが良いのかもしれない・・・そして、外貨で運用ですね。この政府は、ある意味終わっているのかもしれない・・・これで富士山でも噴火すると・・・?

2014.11.30

  

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