現在をうろうろ(508)

 農業の新しいソリューションは・・・?

 ふむ、興味深い・・・近頃は日本国内での農業より、海外で農業を行う方が手っ取り早くなっているような感じですね・・・日経記事だと・・・

 富士通は2015年からベトナムでIT(情報技術)を使った農業支援事業を始める。現地の情報システム会社と提携し、栽培に適した条件で農作物工場を遠隔運営する仕組みを販売する。安定した品質の葉物野菜などが作れることを売りに農業団体や小売業などの採用を見込む。東南アジア各国で高品質な食物への需要が高まるとみて、日本で実績を上げている技術を海外に広げる。

 こんなことが示されている・・・人件費が安いからできるのかな?日本で実績をあげているシステムとは何?何しろヘッドラインだけで、記事の続きの内容を推測しなければならない・・・富士通がデータ解析をしている?和歌山県のやつか?食・農クラウド Akisai(秋彩) どうやらこのシステムをベトナムで展開するという事のようですね・・・なんとなく理解・・・富士通がデータ管理をして富士通がその対価を得る・・・基本的には経理システムの延長線上にあるような感じ・・・「豊かな食の未来へICTで貢献」をコンセプトに、露地栽培、施設園芸、畜産など農業全般において、経営・生産・販売といった現場から経営までを包括的に支援するクラウドサービス「Akisai(秋彩)」・・・金の流れと、品質管理ね・・・

 栽培に関するコスト集計は、納品伝票や日報などに記載されている数字をExcelに入力することで管理していました。品目ごとといった細かな栽培コストの把握が難しく、大まかな目標原価を元に商談していました・・・なるほどね。

 圃場ごとの作業・生育の進捗状況の確認や、振り返りの効率化・施肥・防除状況の見える化による適期作業の実現・圃場ごとの農産物の写真や作業実績のデータ活用・共有による、従業員全体の栽培技術の向上・・・高品質野菜を製造する技術の提供・・・私は・・・貧乏だから質より量になるから・・・無縁な代物ですが・・・高付加価値化の助っ人ですね。

 これからの時代は農家も数字をあげて商談する時代か・・・圃場ごとにかかるコストを見える化し、見直しを行った結果、導入前と比較して肥料コストを約30%削減・品目ごとのリアルタイムな原価把握により、商談時の価格づけの根拠が明確になり、単位面積あたり売上高が導入前の1.3倍に達する見込み・・・高く買ってもらうためのノウハウの提示ですね・・・

 圃場の肥料管理は面倒ですね・・・作物によって圃場から持ち出す肥料成分が違いますから・・・有機農法などの場合は、事実上過剰な原肥料物質を投入して土壌生物の力を借りて豊かな農地を形成している感じですからね・・・水耕栽培などとは違って・・・圃場の土壌生物にも餌をやらなければならない・・・窒素リン酸カリ・・・これ以外の微量元素が結構ものを言ってきますから結構圃場管理は面倒ですからね・・・最小律で、所謂・・・ドベネックの桶の一番短い板をちょっと伸ばすための技術が重要ですからね・・・

 ただ、難点は・・・この手のシステムを導入する資金の問題ですかね?この手のソリューションを導入すると・・・確かに、資金調達が楽になるとは思われますね・・・事業計画書が生産単位ごとに作られるわけですから・・・過去の実績も整理されているので説得力がある・・・大資本の参入の準備の様な感じですね・・・日本の農業ももう少し疲弊すると・・・大手企業の参入が容易になるという事かね?

 最新のソリューションは4つの柱があるようですね。ベースにあるのは、農業用の勘定科目に対応させた農業会計を中心に、面倒な日々の作業記録をスマートフォンに入力・分析により、生産管理の効率化と・・・集積されたデータから収量と高品質化のための栽培暦の提示かな?

 要するに・・・北朝鮮が提唱する・・・農業の工業化ってやつの一つのソリューションの形態ですね。個人営業の場合は生産管理のためのデータ集積がシステム化されにくいのでね・・・結局は伝票の束を計理士にまる投げ・・・納税のシーズンに悩むパターンを改善してくれるという事なのかもしれませんが・・・無借金経営では不要な話ですが・・・借金をする場合には・・・日々の会計処理をしっかりしていると、借金しやすくなる・・・銀行と数字で話ができますからね・・・

 そして、この農業生産管理は・・・井関農機との協業体制を敷くことで実現するわけですね・・・

 農業機械専業メーカーである井関農機と協業し、農業生産者向けサービス「農業生産管理SaaS 生産マネジメント」にカスタマイズを加え、井関農機グループにて提供を行うほか、今後は井関農機の農業機械から収集される情報を連携させ、農業生産者への付加価値の高いサービスの開発および提供を両社で進めていくことで合意しました・・・なるほど、クラウドね・・・

 その先にあるのは・・・農業工場・・・結局は農業の工業化と、大資本の導入・・・それで、ベトナムなのか・・・

 大資本の導入は・・・イオンアグリ創造が運営する5県7ヵ所(茨城県、栃木県、千葉県、埼玉県、大分県)の直営農場にて、1.経営の見える化、2.生産の見える化、3.品質の見える化の3つの視点から行います・・・がモデルケース・・・

 法人が農業に参入するパターンは・・・イオンアグリ創造は特定法人貸付制度を利用して農地リース方式を取り、株式会社ワタミファームの場合は有機農業推進特区の農地利用し、農業生産法人としての有限会社ワタミファームは特区以外の農地を利用、イトーヨーカ堂は、農業生産法人セブンファーム富里に、JA 富里市と地元専業農家とともに共同出資し、専業農家を取締役としてその所有農地を共同利用・・・なかなか、どのパターンも農地の確保で苦労している・・・耕作放棄地といえども農地の確保は・・・行政などが間に入らないと困難という事か・・・

 日本で比較的上手く行きそうなのは・・・イトーヨーカ堂のパターンかね?既存のシステムを利用しているから・・・イオンの方式は・・・農地確保が面倒ですね。牛久市が仲介で何とかなったような感じ・・・富士通のイオンに対してのソリューションはどうやら日本ではあまり上手く行かなかったのか?それで、基本的に官主導のベトナムに移植なのかな?ちょっと、このあたりが気になりますね・・・まあ、どの方式でも・・・それが、ある程度広がると、農地の確保は楽になると思いますが・・・既得権の問題をどのように処理するかが課題という事なのでしょう・・・農家はよそ者に農地を貸したがらないものだから・・・多分ね・・・久々に、農業関係の妄想研究をしました。さあ、朝食に何を食べるか・・・冷凍のベトナム産野菜と本場中国産水餃子、冷凍のベトナムの鮭でスープでも・・・我が食卓は国際的なんでね。

2014.10.28

  

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