現在をうろうろ(496)

 地方創生とか再生とかは可能なのか・・・?

 地方創生か・・・多分、政治屋が思うようには・・・上手く行かないですね。理由に思い当たったから・・・答えは意外と近くにありました・・・私自身が、今まで結婚していない理由・・・私自身が身を置くコミュニティーが無いからというのが答えのような気がします。

 現在、私には帰るべき家はあるけどない・・・遊民状態ですね・・・別に、親兄弟の財産を食いつぶして生活しているわけでもないし・・・文人の一種かな?しかし、模擬テストじゃ・・・もっと、馬琴や一九のようなものが書ければ別ですがね。かといって、ルンペンプロレタリアートではないし・・・何で生計を立てているのか?どんな素姓の人間かもはっきりしない、落ちぶれた放浪者・・・世の中から外れて冒険的な生活を送っているブルジョワの子弟でぶらぶらしているやつ、兵隊くずれ、前科者、逃亡した漕役囚、ぺてん師、香具師、走りの兄ちゃん、スリ、手品師、博打打ち、女衒、女郎屋の亭主、荷かつぎ人夫、文士、オルガンひき、くず屋、鋏とぎ屋、鋳かけ屋、こじき、要するに、はっきりしない、ばらばらになった、浮草のようにただよっている大衆、フランス人がラ・ボエムと呼んでいる、自由気ままを装い芸術家とか称するわけのわからん連中・・・・近いと言えば近いね・・・

 そう、ある意味ボヘミアンですからね。ボヘミアンでコミュニティーに属していないのは・・・何だろう?いずれにせよ、ボヘミアンのコミュニティーはその魅力性により、金持ちの侵入によって崩壊する事になっていますからね・・・じゃなくて・・・

 私には帰るべきホームタウンが無いという事ですね。そりゃ家はありますが・・・近頃はあまり帰っていない・・・誰もいないのでね。基本的に、私が遠距離通勤をしていたのが良くなかったのかもしれないと思うわけです。1日の内の3時間から4時間を通勤時間に充てていたのですから・・・遊んでいる時間が無かった・・・さて・・・私も、漫画を読みます・・・たまには、他に無いから毎日眺めるかな・・・美味しんぼ・・・鼻血漫画で評判を落としたやつ・・・

 あのマンガが人を引き寄せた理由は何か?食に関する衒学的な知識を与えたというのもあると思いますが・・・私は否定的ですね・・・だって、良質な素材など私の厨房には存在しない・・・化学調味料も使うし、世界中の食材を試しますが・・・和の高級食材は絶滅状態ですね・・・これだけで腹が立つ・・・それに、食は好みがうるさいので究極や至高は所詮絵空事ですからね・・・好みは千差万別で、能書きで飯を食うわけではないのでね。腹が減っていれば何でも美味い!美味い素材を不味くするのは嫌いですけどね。しかし、それだって調理する人間の腕前ではなく、単に味に対する嗜好の問題のときもあるから・・・そして・・・美味いもの=高価・・・財布の敵!生活の敵!なのでね・・・

 あのマンガが人を引き付けた理由は・・・多分コミュニティーですね。公私混同の出鱈目新聞社・・・普通の企業ではあのように部外者がやたらと出入りしないものですから、新聞社で文化部という設定で許される?・・・夫婦者が大きな顔をしている・・・会社そのものが生活の場・・・同じ地域に居住して利害を共にし、政治・経済・風俗などにおいて深く結びついている人々の集まりになっているというわけです。これって、本来はありえない・・・零細な企業に属すとそれに近いことになりますが・・・これも経験しましたね。あのマンガの舞台は東京ですが、どう見ても地方都市の雰囲気・・・マンガは移動にかかる時間を無視して話が進行しますから・・・会社の隣が星岡ぐらいの距離感・・・オフィス街と銀座の静かな地域との距離もない・・・出てくる料理屋は下町の料理屋風だし・・・5分も歩くと街はずれ的な場所で、究極と至高の対決も、職場コミュニティーの対決の様相を示すし・・・毎日のように銀座の金持ちの出向くような星岡など、普通のサラリーマンなら財布が逃げていきますからね・・・

 しかし、現実の社会は・・・移動に時間がかかる。職住接近は夢に近い・・・地方都市では可能かもしれないが・・・という事なんですね。だから・・・地方都市の再生の方が手っ取り早い・・・東京の一極集中はさらに激しくなりますね。高層マンションが1つ建つと・・・村が一つ消える・・・こんな現状では、首都圏の収縮が起こっているわけですが・・・現実の首都通勤圏の広さからすると、住んでいる場所のコミュニティーと職場のコミュニティーが重なる事はない・・・自宅から出向く食いもの屋と会社から出向く食いもの屋が重なる事はまず無いという事ですね。

 従って・・・普通の意味では首都圏ではまともなコミュニティーが無いことが・・・あのマンガが人を引き付けたのではないかと・・・表面的には食いものに引かれるけど・・・根強い人気の理由はそのあたりかね?至高の側の個を中心とした強さ、究極の側のコミュニティーの総力の強さの、種類の違う強さによる対決というか・・・従って、差別意識などが入り込むと面白みに欠けてくる・・・ということなのか?

 職住接近というのが基本的には強いコミュニティーを作る原動力なのかもしれないというだけですね。残念ながら、近頃の指向はプライバシーを軸としたコミュニティーの解体が中心ですね。今思うと・・・私なども、新興住宅街で育ちましたから・・・共働きが多く、しかも地域に職を持つ人は皆無に近く・・・学校を卒業したら、電車で都心に向かいそこで仕事をするものだと思っていましたからね。身近な所に仕事を持つなど、そんな気は、そもそもなかった・・・昼間に労働力となるような人間がいない地域社会・・・コミュニティーは、自治会は・・・隠居したら活動する場所という意識ですね。

 田舎暮らしにあこがれる人もいますが・・・私のような、基本的に都市型生活者は、田舎のコミュニティーにはなじみにくいのかもしれないが・・・それより、仕事の形態が田舎でも都市型になりつつあるような感じですよね。どうしても職住の距離が離れ気味・・・歩いて通勤できる距離に職場はあまり無い・・・

 そうなると、再生しやすい地方都市というものの規模が見えてきそうな感じですね。しかし・・・日本にしっかりとした中核を持った地方都市が残存しているか?それも問題ですね・・・北朝鮮には沢山ありますね・・・たとえば・・・座標・・・

 39°51'25.31" N 124°42'26.31" E ここ、東林の街・・・駅に隣接した2つの工場と、それから1.2km以内に集住する人達・・・ここの場合は企業城下町ですね。よって・・・同じ地域に居住して利害を共にし、政治・経済・風俗などにおいて深く結びついている人々の集まり・・・と定義できる人々の集団です。

 北朝鮮は、交通機関がそれほど整備されていないので、歩行による移動を基本にして工業化が図られているためこんな感じの街が多いという事になりますかね・・・見かけはショボイですが・・・このぐらいのサイズのコミュニティーであれば・・・美味しんぼ の描く職住接近のコミュニティーになるのではないかと・・・北朝鮮の場合は、基本的に集落そのものが目的集落ですから・・・目的集落・・・こんな用語あるのかな?ある特定の目的のための集落のつもりで使いますが・・・

 右の東林の街は明らかに、東林機械工場と東林電機工場という2つの工場のための街ですからね・・・共産主義は比較的単純な社会を形成しますから・・・生活も見当はつきますね・・・この街に生まれれば、目指すのは工員・・・企業が大きくなれば、雇用者数が増加させる事ができる・・・工場の発展は街の発展ですからね。工員を目指しても、工員の枠が無ければ・・・軍隊に・学校に入ればよいとか?軍隊も学校もある意味、授産施設であり・・・何しろ、北朝鮮の軍隊は生産部隊でもあるから・・・余剰人口の受け皿でもあるというわけですね。軍に入れば否応なしに・・・命令で、開拓開墾を行う事になるか、国家建設を行う建設部隊に入ることになる・・・そもそも、養鶏場や養豚場や果樹園、アパートを建てる建設工兵、漁労活動をする海軍・・・こういった事を軍が行っているんですからね・・・不思議な軍隊・・・人殺し・破壊が本業なのか、生産が本業なのか・・・両極端を実践する不思議な軍隊・・・私のようなボヘミアンにはちょっと・・・でも、これってある意味、悪夢のような最低限のユートピアの実現なのかもしれないと思うわけです。

 目的集落は、走る方向はその目的で、その目的の拡大が集落の拡大につながる・・・同じ地域に居住して利害を共にし、政治・経済・風俗などにおいて深く結びついている人々の集まり・・・日本の場合は・・・経済性を一極集中で追求したためにコミュニティーを解体してしまったという事になりますかね?・・・地方再生の夢を見るのは面白いかも?

2014.10.24

  

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