現在をうろうろ(474)

 日本の「恥」の文化は?近頃の空母に関する中国の謙虚さ・・・

 日本文化は恥の文化と言われるようですが・・・なんだか、これって違うような気がします・・・確かに恥の文化だとは思いますが・・・恥を文化とする動機が問題・・・恥をかかせることを中心とした文化なのか?なんってね・・・世間体で生きている・・・馬鹿にすることを共有する事で連帯が生まれる文化なのかって?義理や人情というのは・・・馬鹿にしないことを軸とした盟約かとね。

 近頃は、どうも私は言葉遊びに走る嫌いがあるけど・・・なんとなく・・・視点を変えることで見えるものもあるという事で・・・さて、なんとなくね・・・あらさがしをして満足している感じがするものというのがあるという気がしてね・・・近頃、気にしているのが中国の空母に関するもの・・・

 例えば・・・ロシアと中国では鋼材の質、構成、比重が異なる。しかも20年間メンテナンスがされていなかったことから、特に溶接箇所で化学反応が起き、内部の鋼板が変形して船体が傾く可能性がある・・・こんな情報があると、大喜びする人達がネット上に多すぎるような気がするわけです・・・

 ちょっと気になるのは・・・ウクライナで途中まで建造され、中国まで回航されたという事は・・・船殻は完成していた?艤装が終わっていなかったと思うのだが?

 それに対して興味深いのが、中国側の報道が謙虚なのでね・・・軍事専門家:遼寧の戦備が完成するには数年必要とか・・・そういった表題で報道していますね。空母遼寧が南シナ海まで進出した航海に関してですね。管区を越えた航海によって色々と得たことがあったようです・・・青島近海の狭い海面とは違った広大な海面でのソナーやレーダーの性能の発揮され方の違いや・・・水温の違いなどによるソナーの動作状況の違い・・南シナ海に空母が進出したときの航空機によってカバーされる範囲の著しい拡大・・・実際に艦を持って行ってチェックしてきたようですから・・・この航海は2013年11月26日に青島を出港して・・・2隻の054A、2隻の051Cでの部隊での進出であったようです。054Aは2005年に就航が始まった江凱型フリゲートで、051Cは2006年から就航が始まった瀋陽級駆逐艦です。

 南シナ海に遼寧が進出すると何が起こるか?右の図で明らかですね。半径900kmの円を2つ書きました。赤丸が海南島の空軍基地を中心としたもの、黄色の丸が、南シナ海の中央に遼寧が進出した場合のものですね。遼寧が搭載するJ-15は最高速はマッハ2.4と言われていますから・・・音速の2倍程度で飛ぶと900kmは30分以内で到達する事ができる圏内という事ですね。

 日本はシーレーン防衛で何ができるか?なかなか難しい・・・我が国の潜水艦が2500km進出するのに20ノットで3日ぐらいかかりますね。どのくらいの期間潜っていられるやら?5から10隻を派遣できるかですかね?水上艦は厳しいでしょう・・・ピケラインを張られたら・・・辿りつく頃には玉切れ状態ではないかと・・・

 北海艦隊・東海艦隊を相手にして、南海艦隊の守備範囲に入ることになりますから・・・航空機の支援がなければ辿りつくことすらできそうもない・・・中国海軍は遠洋航海をやっていますからね・・・時々黒海まで進出している・・・

 さて、謙虚に現状の中国空母を・・・ロシアの技術によって作られているから、第一,遼寧艦的核心裝備採用了俄羅斯的技術,存在著續航能力不足,遠洋作戰能力有限的問題。・・・スペアの部品の不足が懸念されているようですね。それに伴う遠洋航海の継続が困難という事のようです・・・航行を続ける能力が低い・・・米空母は無人偵察機を展開できる・・・F-18に電子システムが劣る、艦載機の対艦装備の搭載力が半分しか無い・・・米機動部隊は多種の大艦隊を運用しているが、中国は現状ではそのような運用ができない・・・戦術情報処理装置が弱いという事は・・・現在整備中という事なんでしょう・・・近いうちに・・・

 左の写真は以前、米第七艦隊旗艦ブルーリッジのマストと、中国の生活保障船のマストを比較したものですが・・・中国も、通信機能の強化を図っている気配があるのでね・・・

 遼寧の艦隊は11月26日に青島を出港して29日に三亜に入港していますから・・・1400海里を50から70時間ほどで航行したようですから、平均して28から20ノットでの航行ですかね?すると、それほど鈍足な艦ではないという事ですね・・・25ノット程での運用が可能か・・・

 さてさて・・・遼寧は中国の空母運用のテストベッドですから・・・どんな成果が上がるやら?やたらと謙虚な分析が何を意味するか・・・実力の裏付けによる謙虚さの可能性が高い・・・次は、カジノ船の改装ではなく・・・中国の技術の粋を世界に見せつけるのだ!そのぐらいの意気があっての謙虚さのような気がしてね。戦争には謙譲の美徳などはない・・・力を示してほくそ笑む事が上策だと思いますからね。

 侮っていると・・・次に現れる空母が、どんなものになるやら?中国のシーレーン防衛となると・・・中国基本情報・統計 ふむ、中国は米国へ日本の2倍もの輸出を行っている・・・そして、日本向けが減少し、米国向けは増加・・・北米市場は良いお得意さんですね。オーストラリアのお得意さんは・・・輸出の30%近くが中国、日本向けは20%弱・・・

 国によって、シーレーンが違いますからね・・・何を重視しているのか?その問題です・・・中国は中東の原油に依存していませんから・・・そのうち、輸入するようになるかもしれないですが・・・南シナ海を経由しての原油の移送に困難が生じたとき、日本はどのようにシーレーンを守るのか?気になりますね・・・戦略はあるのか?戦術レベルではどのように考えているのか?気になりますね。原油の輸送路・・・7000海里ぐらいあるのでは?昔の1000海里の防衛構想では無理ですね・・・少なくとも3000海里をなんとかしなければならないわけですから・・・こりゃ、中国と仲良くした方が安上がりですね。

 あれだけ、やりたい放題、言いたい放題して・・・牽制して引き出しちゃったのは反感かね?韓国とも仲良くできないし・・・

2014.10.13

  

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