現在をうろうろ(431)

 平安南道北道の工業とそのインフラ(35) 平安道の送電系とその計画・・・?

 さて、送電系をチェックしているのですが・・・なかなか厄介ですね。見えたり見えなかったりする送電用の鉄塔を辿る作業がね・・・41cmクラスの解像度を持つ衛星写真を眺めてみたいものです・・・ざっと眺めて要所だけチェックして行くと・・・

 およその送電系統が見えてきます。なんとなく、電灯線と動力が別系統みたいな感じですね・・・なんとなく電灯線は鉄道の管轄のような感じで、こういった系統電力は・・・工業向けの物という感じです。変電所からの受電は主に工場で・・・鉄道の無い地域だと変電所から電灯線が引かれているという感じですから・・・柱上トランスまでは確認できませんから推測というより妄想に近いものですけどね。

 右の写真の左側が水豊水力発電所の系統の送電系で、右のものが煕川・泰川水力発電所系の送電系で・・・まだ精査が十分ではないのですが、この2つの送電系はつながっていないような感じです。なんとなく・・・ちょっと気にかかっている最終防衛ラインが存在しているような感じですね。天摩山の西あたりかと・・・そこまで押されたら内戦で核爆弾が使われる・・・そんな気がします。核装備可能な中型爆撃機が義州の空軍基地にあるのはそんな所ではないかと・・・定州辺りが陥落したら、核兵器の使用を盾に停戦の申し出がありそうな感じですね。宣川あたりまで侵入されたら・・・定州辺りに核爆弾を投入・・・核汚染地域でしばらくは補給線が切られる・・・焼灼が行われる・・・

 この送電系を眺めていて・・・水力発電という気候に左右される発電から、原子力発電に転換したかった思いが見えてきますね・・・泰川水力発電は確かに大きな電力を生み出す事ができますが・・・カタログ値では74万6000キロワットとか言うようですが・・・実質は3分の1以下でしょう・・・20万キロワット程度が常用出力ではないかと・・・全力運転したらどのくらいの時間でダムの水が底をつくか・・・こいつは貯水量と、効率からおよその時間は計算できると思いますが、半年は持たないと思いますが・・・その期間に降る雨も含めて考えても・・・

 建設途中で放棄させられた左の原発に対する期待は非常に大きかったのではないかと思われますね。出力20万キロワットの発電所です・・・こいつは常用で20万キロワットをひねり出すわけですから・・・どれだけ期待されたか・・・日本には稼働していない原子力発電所がどれだけあるか・・・あの原子力発電所も多くの人々の期待で点された原子の火なんですがね・・・感情国家日本では再稼働の望みは無い・・・米国の干渉で点く事もなく消された北朝鮮の原子の火、感情で流されて、津波恐怖症の総理の自らの手で消された日本の原子の火・・・不思議な指揮権の発動・・・理性で感情を押さえることができない日本・・・古来、泣く子と地頭には勝てないお国柄・・・感情と権力者に逆らえないんです。

 危険で使いものにならない原発を海外に売り込む日本政府と商人たち・・・倫理観など無いのでしょうね。自分の所で使えない物を自ら宣伝する総理大臣とか・・・節操がないですね。道義は無いのです・・・ただ、溢れる感情に流されて行くだけの政治・・・水の低きにつくがごとく感情の流れの最下流で票を集めることが、政治屋の仕事になっていますね。上に立つ政治家は不在の日本・・・感情に流されて、戦争に走りやすいお国柄・・・

 耳触りの良いことばかり吐く・・・挙句の果てには戦争ができる国づくりを始めようとする・・・戦争など始めるのは簡単・・・総理大臣が判断して、防衛大臣が指示を出せば自衛隊は侵略軍にだって何にだって成れる・・・それが、指揮命令系だから・・・総理大臣は事後的に議会に対して説明すれば良い・・・簡単な話です。命令は下されたら、それが撤回されるまで有効・・・防衛大臣が、総理から口頭で命令を受けたら・・・防衛大臣は保身のために命令書を書いてくれと言うでしょう。しかし、そこまでですね。命令書が書かれ、それを自衛隊に正規のルートで伝えたら・・・疑問もなしに行動する。軍というのはそういったシステムのはずなんですから・・・文民統制・・・軍は判断力を持たない戦争マシーンなのですから。そのために兵を養うのですからね。平和憲法があるから戦争ができないわけではない・・・戦争を放棄していない国が数多あるこの世界で戦争に明け暮れないで済むのは、戦争は人が死ぬからだからでしょう・・・現在は内戦しか事実上できない国際社会の枠組みがあるにもかかわらず・・・それを隠して?・・・少なくとも日本では、1975年のヘルシンキ宣言またはヘルシンキ合意と呼ばれるものに関してのあまり知られていないですね。従って、未だに冷戦時代の国際社会の枠組みの中にいるような感じ・・・

 私が学んだ頃には、ある程度このヘルシンキ合意に関する事柄が話されたような気がしますが・・・今では時代の流れの中で埋もれてしまった遺物のようなものになっている・・・残念ながら、国際政治を研究するには、働かないでも食べていける状況でないと厳しい・・・日本の学者は貧乏だから頑張って一つの大学にしがみついて辞めさせられない事の為だけに努力する・・・だから、不思議な論文のための論文を書くことになる・・・その論文も、感情によって評価されるので、世界を揺るがすような発見の虚構の論文が通ってしまう・・・例外は少数いますが・・・基本は徒弟制社会ですからね。

 別に、北朝鮮を擁護するつもりは無いですが・・・あちらも、大勢の人が生活していて・・・ちょっと日本とは違った政体の下で暮らしているだけなのでね・・・無作為抽出した村の映像・・・どう見ても、人殺しの訓練に明け暮れているとは思えない農村風景ですからね・・・しかし、今の日本は・・・お前、この村を占領して来い!なんって世の中になろうとしている・・・右の農村を見ると、共同体が動いている事が分かりますからね。食料を生産している共同体が飢える事はあるのか?

 さすがに、大戦中の日本でも農家が飢える状態にはならなかったはずですが・・・冷害とかでは東北は何を食べている・・・そんな報道があったりしましたが・・・自然災害は税務署の役人による被害より大きいという事のようです。北朝鮮はプロレタリアートの国ですから・・・小作人と賃労働者国・・・基本的に自作農はプロレタリアートにはなれませんね。核心階層はおよそ300万人と言われているから・・・人口2500万人として1割ちょっとが工場労働者と元小作と革命の英雄の一族という事になりますかね・・・まあ、支配階層にするにはちょうど良いぐらいの人数です。社会が無駄飯を食わせられる適正な人数・・・じゃなくて・・・平安道の送電系をやってたんだ・・・で、工業をチェックして行くつもりが・・・

2014.09.16

  

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