現在をうろうろ(4293)
日本貧窮者経済新聞
 どうも、軍事評論家君たちと私の知識基盤が違いすぎる・・・?(2)→この最初へ

 さて、弾道ミサイルは、どんな風に説明すると分かりやすいかね・・・?一般的な弾道ミサイルは・・・名前の通り、弾道を描いて飛んで落ちます・・・バットで打った打球と同じ法則に従いますね・・・平らな地面では、弾道は放物線を描くことになりますが・・・

 左のような感じですね・・・砲撃の基本でも考えますかね・・・一般的に、同じ砲弾を飛ばす場合には、およそ45度ぐらいの角度で砲弾を発射すると遠くまで飛ぶことになります。現実に砲撃をすると、発射薬の反動などで砲身が起き上がったりと面倒な事が起こりますから、そういったものも補正してやるわけですが・・・そういったものは無視すると・・・

 砲身の向きを定めて、目標の距離に合わせて砲身の仰角を調整します。直視で照準する場合、砲身の向きは照準器を見て、そのまま向ければOKですが・・・砲弾は地球の引力によって左のような放物線を描くので、目標までの正確な距離を求めて、その距離を元に仰角を定めて・・・その角度まで砲身を起こすわけです・・・向き・・・つまり方位角を定めるのは簡単ですが・・・距離が求められないと砲弾は当たらない・・・そこで、三角測量を行う必要があります。

 測距儀などを使った測距ですね・・・方法には2つあって基線、つまり決まった長さを自分の方に置くか、目標の方に置くかですね。右の図のように、二等辺三角形で示しましたが・・・左の図で、左の奴は自分の側に□mの基線を元に底角を測定すると1つの二等辺三角形が決まるので、これから距離を知ることができます。また右の方では目標の長さが分かっていれば、頂角を測定する事で距離を知ることができます・・・こんな風に距離を知ることは面倒なわけです・・・

 近頃はレーザー測距儀などがあるので簡便に光の往復時間を用いて距離を知ることができます。レーザーは光=電磁波なので、電波もまた電磁波なので、電波の往復時間を計ることで距離を知ることができます。これがレーダー測距儀ですね。

 簡易に目標に基線を置いて頂角を測定して距離を出すには、左のような軍用コンパスの目盛りを使います・・細かな目盛が砲兵ミルと呼ばれるもので・・・1000m先の1mを示しています・・・6mの車両が3目盛り分であれば・・・1000mで3mですから・・・現実に6mなのだから・・・6m÷3目盛×1000=2000mと分かるわけですね。この、細かな目盛1つ分の角度は・・・約0.0573度です。

 こういった微小な角を利用して距離を測定するわけです・・・

 レーダー測距と直視による方位角測定で、ほぼ完璧な射撃ができるわけですが・・・海戦などではこのパターンが長く使われました・・・理由は、レーダーは距離は正確に測定できるのですが、方位がダメでね・・・レーダー波はイージス艦のものでもビームは1.7度程度までしか絞れないので・・・1.7度の範囲にある事しか分からないわけです・・・よって、完全なレーダー射撃ができるようになるのは・・・1.7度の範囲に大和クラスの戦艦の全長の半分130mが入るのは・・・距離が4000mぐらいですね。濃霧の中で4000mの射撃なら有効弾を与えられることになりますね・・・8000mになると果たして・・・これが、レーダーによる射撃の限界という事になります・・・

 暗夜なら双方の撃ち合いですから、発射の閃光で方位角はつかめますから、あとはレーダー測距で命中の可能性が出るわけです。

 イージス艦のレーダーが凄いと言われますが、方位角や高度角の精度はそれほど高くないわけです・・・1945年の射撃レーダーとして有名なのが・・・Mk.38 方位盤 - Wikipedia ここに出ているMk.13レーダー、右の写真の赤丸の部分にアンテナが納められています。このレーダーのビーム幅は0.9度のXバンドですね・・・分解能は1度・・・結構優秀ですね・・・大和相手なら濃霧の中7500mぐらいで有効な射撃ができるわけですね。

 天気が晴朗だと・・・大和の測距儀は巨大で高精度ですから・・・20km位で砲撃戦だと・・・?

 イージス艦のレーダーも物理法則に縛られるので、そんなに優秀というわけではないわけでね・・・ただ、4面のレーダーアンテナを用いて全天を捜索、追尾が可能というのが凄いわけで・・・多数の目標を捕捉、そして、脅威度の高いものから順に迎撃・・・これの自動化ですね。

 しかし・・・弾道チェックをしていると200個ものターゲットを走査して対応なんって・・・?これが気になっていたのでね・・・1分間に12回の更新・・・5秒で全天ね・・・軌道要素の確定ってかなり大変なんでね・・・

 艦砲射撃を例にしましたが・・・まあ、弾道弾も似たようなものですね・・・遠距離のレーダー射撃というのは、レーダーが方位角や高度角に関しては大甘なので、かなり困難だという事です・・・このため、誘導ミサイルが開発され、それが主流になっていくわけです。

 やはり、弾道ミサイルというと、ICBMのように丸い地球の上を飛ぶことを考えたくなりますね・・・この場合は、軌道は放物線ではなく、普通の月や人工衛星などの軌道を決めるケプラーの法則に従います・・・ケプラーの法則 - Wikipedia これね・・・人工衛星などが地球の周りを周回して落ちてこないのは・・・

 左の図のように・・・赤い線のように物体を投げると、地球の引力で地面に落ちていくのですが・・・地球は丸いので・・・うまく投げると、落ちた先に地面が無いので、地球の周りを回り続ける事になります。

 北朝鮮は、この技術を手に入れて衛星打ち上げに成功しちゃいますが・・・この時点で世界中のどこにでも届くICBMを手に入れていたわけです・・・なぜか、米国に届くICBMにはならないような話になりましたがね・・・ICBMは地面に落ちて効果を発揮するわけで違うものであるかのようにね・・・

 ケプラーの法則は普通は楕円軌道で示されますね・・・そして、ケプラーの第一法則は・・・惑星は、太陽を焦点のひとつとする楕円軌道上を動くという奴ですが・・・地球の中心を焦点の一つとする楕円軌道上を動くと読み替えて・・・

 ほい、右のような軌道を考える事も出来るだけの話しでね・・・人工衛星の軌道を近地点が地球の半径に満たない所にすればよいだけでね・・・

 だから、幼い普ちゃんが事実上の弾道弾の実験であると決めつけたのは、実は間違いではないわけでね・・・北朝鮮によるミサイル発射実験 (2016年) - Wikipedia ミサイル発射実験と言っても・・・人工衛星の打ち上げでしたがね・・・報道は何故かご都合主義でね・・・この衛星の軌道は・・・KMS 4 - 軌道 ここに示されていますね・・・


 これね・・・これが、予定されたものと同じであるなら、北朝鮮は任意の軌道に人工衛星または核弾頭を飛ばせることになるだけでね・・・そして、ICBMの軌道は、大昔のケプラー君でも計算できたわけで・・・球体と楕円の接線の計算ね・・・報道では、ICBMの軌道は難しい難しいで騒いでいましたが・・・単に地面に落っこちて来るような軌道に乗せるだけの話ですからね・・・この軌道計算は大昔に確立していたわけでね・・・ケプラー君に理科年表でも渡したら・・・大喜びで色々と計算してくれそうですね・・・さて、そろそろ野菜いじりに・・・あれ?霧雨だね・・・濡れたくないから、パスするか?一旦切って様子を眺めて・・・

2018.08.21

  

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