平安南道北部の工業とそのインフラ（20）　定州の軍事拠点と機械化軍団？潜水艦と乾ドック・・・

現在をうろうろ（414）

　平安南道北部の工業とそのインフラ（20）　定州の軍事拠点と機械化軍団？潜水艦と乾ドック・・・

　このあたりの海岸防衛は非常に少ないですね。海軍基地が極めて少ないものです。従って、ちょっと気合の入った陸上基地があるという事のようです。このあたりの軍関係の施設は、近頃通信回線を引き直した場所もあるようで・・・情報の共有なども考えられている可能性があります。急造の通信ラインは跡を残すのでね・・・さて、ちょっと気合の入った基地を・・・座標は・・・

　39°37'57.70" N 125°18'08.89" E　ここです。左の様な基地があります。海の方に向かって、前には蕪餉山、背後には五峯山と思われる山々があり、対空陣地もあるし、砲兵陣地らしきものもあるし・・・重砲部隊があるような感じですね。規模からするとかなりのものですね。どうも北朝鮮の兵制は良くわかりません。

　例えば、呉仲洽第7連隊　朝鮮人民軍航空および対空軍第188軍部隊　とかこんな表記になっています。人名＋数＋連隊は称号のようですね。そして人民軍航空・対空軍で第188軍・・・なんとなく、第188軍基地というのに所属している人民軍航空・対空軍という感じですかね？朝鮮人民軍が国軍で、その他に、防御隊の第1中隊第1小隊1砲とか・・・防御隊はどうやら地方軍の様な感じですね。

　平安北道定州市には第8軍団が置かれていると言いますから、ここが軍団司令部かもしれません。定州市に置かれているとされるのが第425機械化軍団ですが・・・これは不明ですね。しかし、この基地の海岸寄りに車庫を備えた基地がありますからもしかしたらそれが機械化軍団かもしれません。座標は・・・

　39°35'10.06" N 125°16'12.59" E　ここで、ゲートがありますから、多分軍事基地ですね。軍隊など、形式は同じになるはずですから、軍団に関しては、識別可能ではないかと・・・編成のルールが分かれば、あとは芋づる式に理解できてしまうのが組織の良い所ですね。

　兵器はたとえ旧式であっても、銃弾や砲弾が当たれば痛い目に遭いますから、その辺は関係ないですね。戦争などするものではないと思うわけです。

　第8軍団司令部の基地の装備は対空火器は30基ほどありますね・・・6基ずつ5組という感じです。砲またはロケット弾があるはずです。あとは不明・・・人員は推測できますが・・・数えるのが面倒なんでね。

　平安北道の海岸防衛で海軍は・・・ずいぶんと北の方に基地がありますね。対艦ミサイル群があって・・・詳細には見ていませんが、戦闘機基地と輸送機基地、ヘリコプター基地があって、海軍基地は・・・ちょっと、拾いますか・・・海軍基地は、座標・・・

　39°36'44.91" N 124°37'59.63" E　ここにホバークラフト基地があります。右の様な格納庫に納められています。草履みたいな艇が並んでいますね。このあたりより南では非常に役に立つと思いますね。干潟が続きますからね・・・ただ、干潟のでこぼこでに対して、との程度この艇が有効なのかは知りませんが・・・普通の水上艇及び潜水艦基地があって・・・座標は・・・

　39°48'54.04" N 124°24'37.92" E　ここです。ここが、どうやら多獅島港である様です。日清日露戦役の泊地・・・大正11年にここに港を作ることになったようです。12年には督促・・・なかなかはかどらなかったようです。現在の港の規模より遥かに小さな埠頭ですが・・・現在では・・・

　左のように、右からホバークラフト格納庫があり、中央が小型艇の発進台があって、左には何と潜水艦用の乾ドックがあります。

　右のように、潜水艦が入っていますね。75ｍ程の潜水艦です。

　ウイスキー型やロメオ型の大きさですが・・・セイルの形はロメオ型？甲板は平らだから、どちらとも違う感じ・・・

　なんだか、第二次世界大戦中の水上艇の様な潜水艦ですね。水上高速型か？なんって・・・今時流行らないが・・・

　とにかく、見かけない潜水艦ですね。どうも、北朝鮮は色々と新製品を開発しているようです。

　なかなか、この乾ドックは活躍しているようです。右のように、小型潜水艦とオーサ型のようですが・・・なかなか興味深い・・・こりゃ、艦艇のカタログでも作らないと駄目かね？

　兵器もその国の工業レベルを物語るものですから、重要です・・・というか、工場よりも、分かりやすいのでね。ついつい楽な物へと流される・・・まあ、北朝鮮では兵器は至高の工業製品でしょうから、ちょっと工業製品も眺めることにして・・・このあたりの名物は、ミサイル関連だね。

2014.09.07