現在をうろうろ(409)

 平安南道北部の工業とそのインフラ(15) 北朝鮮の送電系の変化と南興のパイプライン・・・

 前回に見た工場が何なのかは不明ですね・・・しかし、泰川の発電所からのかなりの電力を受けることができる場所です。

 地図で示すと・・・右の小八嶺のあたりですね。ここに、かなりの電力が供給されている・・・重要な施設である事は分かりますが・・・

 どうも、どちらも化学工場ではないようですから、核施設という感じではないですね・・・爆弾の組み立て工場でもないし・・・

 多分、軽水炉という選択肢を選ばないのであれば・・・ウラン濃縮は必要ないのだが・・・多分、ここは機械工場の類の様な気がします。

 気になるのは・・・発電所網を整備しようとしています・・・電力の統合ですね。必要とされる所に最大限の電力を送るためのシステムへ北朝鮮の送電系は変わろうとしていますね。

 この数年で、かなり新しい送電系が作られているようです。南興の清川発電所は、この系統に入っていないと思ったら、南興への送電系が2013年から2014年にかけて建設されていますし・・・新しい送電線は光るし、鉄塔も灰色で、基礎を掘った跡も明瞭で・・・

 多分、夜間電力は・・・南興化学工場へ・・・そんな感じですね。新しく作られた送電経路からすると・・・

 日本では、送電系を細切れにして、それを新たな投機的な商売へと変更しようとしていますから・・・妄想できる結果は・・・電力料金は・・・8時から17時は高騰して、この時間帯の電力を購入してまで、国内での製造業は行われないだろうし、これ以外の時間帯は、残業代の1.25倍・・・まさか、夜勤を正規労働時間とする製造業の会社が現れるか?それで、残業代なし政策はこのための布石なのか?軍国日本の国民は男も女も老いも若きも24時間働いて政府に貢ぐ体制へ移行するのか?

 ・・・従って、電力を市場化しても、製造業は逃げ出すしかない・・・一般家庭と変わらない事業所での小粒のサービス業だけが生き残れる・・・サービス業の粗利は小さいので・・・政府の借金は縮まない・・・よって、増税しか無い・・・益々、消費性向は低下・・・北朝鮮の金鉱をはじめとする地下資源産業は羨ましいですね。

 しかし、日本で鉱業を再興する事は困難・・・3Kの太宗ですからね・・・

 さて、泰川発電所の送電系で、この地域の工場のつながりも分かったし・・・核開発関連の情報はほぼそろった気がします・・・北朝鮮の核開発の歴史をチェックしながら、核関連施設を精査するとしましょう。そして、論理的な帰結として・・・私が見落としていた事も分かりましたし、核開発に関しての、最初の疑問も解けましたからね。ウランの精錬で気になるのは、水素源・・・これがある場所は・・・再び、南興青年化学工場ですね・・・

 軽水炉を考えないで、黒鉛炉で濃縮していない金属ウランを燃料とするなら・・・こう考えると、かなり簡単な工場で良さそうですね。水素源を何に求めるか?水素となると・・・やはり、南興の化学工場が気になります。・・・再び、新しい無煙炭ガス化プラントを眺めていると・・・例のアンモニア合成の原料の石炭気化プラントの・・・しかし、石炭気化プラントの水素製造・・・が変ですね。どうも、南興の化学工場の原料ガスを誤っていたような気がしてきました。

 新しい無煙炭気化装置を見たら・・・脇に古くからある配管を見つけたんです。パイプラインがね・・・発電所と化学工場を結んでいる・・・石炭火力発電所の副生ガスなど聞いた事は無いが・・・製鉄所ではコークス炉の副生ガスが出るので、鹿島発電所などでは、この副生ガスを燃やして発電していますね・・・石炭の副生ガスって・・・普通は水性ガスだから・・・その逆の化学工場で火力発電所で燃やす程の副生ガスは出ないし、出るなら工業原料でしょうしね・・・とにかく、発電所からのパイプラインの出発点は・・・座標・・・

 39°40'13.58" N 125°42'59.23" E ここです。右の写真のように、半地下発電所の台地の裾野からパイプラインが伸びているのです。このパイプラインは・・・南興青年化学工場の脇を通って・・・図にするか・・・

 左の写真の右上のブルーの場所が発電所側のパイプラインの始点で、右の黄色が出荷場所で・・・左の紺色が終点のタンクです。工場内の細かな配管も辿れば分かりますが・・・省略・・・

 どうやら、新しい無煙炭気化プラントができたために廃棄された施設は、水素の貯留施設という事のようですね。発電所の方の水性ガスの発生装置はどうなったのやら?ちょっと気になります。

 さて、このパイプラインが何を送っているかは・・・石炭を気化させて水性ガスを作っているなら、水素ですね。地下に発電所を作った理由は、水素発生装置を見せないためとするかね。核戦争対策かもしれませんが・・・

 それとも、未だにパイプラインが撤去されていないのは・・・まさか、発電所の大煙突の脇の、小さな煙突が煙を上げている工場が水性ガス発生プラントで、現役かね?しかし・・・単なる水を送っているのかもしれないが・・・石油系統の燃料でない事は確実ですが・・・

 この妄想が正しければ、核燃料の供給と燃料サイクルの輪が閉じることになりますね。木材パルプ工場の隣が、ウラン精製工場という事になりますかね。パルプ工場脇の化学工場の受電設備を見落としていたのが良かったのか・・・何か、見落としがあると思って、この工場群が意識から遠ざからなかったから・・・ちょっと、北朝鮮の核開発の見直しをしてみますか・・・寧辺あたりも見直す気になってきましたから・・・

2014.09.04

  

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