平安南道北部の工業とそのインフラ（11）　安州付近の化学工業とウラン鉱石と兵器展示のある場所と・・・

現在をうろうろ（405）

　平安南道北部の工業とそのインフラ（11）　安州付近の化学工業とウラン鉱石と兵器展示のある場所と・・・

　核開発か・・・ウラン濃縮技術は、電力がかなり必要ですから・・・それなりの発電所が必要ですね。北朝鮮はウラン濃縮に意味を見出しているのかどうかが問題ですかね？プルトニウム爆弾を製造する技術があるなら、別段ウラン爆弾の必要は無い・・・そもそも、核爆弾などは1940年代の技術で作れるわけですから、技術的には大騒ぎをするほどの技術ではないが・・・核爆弾用の核物質が必要なだけですね。抑止力として、どれだけの核爆弾を持つ必要があるのか？1発・・・100発・・・それとも1000発？私だと、ケチだから3発ぐらいで良さそうな気になりますね。本気である事を示すために、本当に使うために・・・予備で1発・・・

　何のためにウランが必要か？平時なら・・・発電用ですね。水力より火力の方が、火力より原子力の方が取り出せるエネルギーが大きい・・・経済的・・・原子力なら有り余るエネルギーが・・・使い切れないと思っても、余っていればエネルギーなどの基礎財は使いますからね・・・生産拡大は新たなる富を生み出す・・・今の日本は無駄に明るくするためだけにエネルギーを使っているみたいな？産業が空洞化して、大電力を必要とする工業は徐々に自家発電または海外移転・・・

　低濃縮ウランで良いのであれば・・・軽水炉なら20％程度まで濃縮すればよい・・・天然状態で0.7％・・・これでは低すぎる・・・でも、黒鉛炉や重水炉では天然ウランを使用可能・・・そして、プルトニウム爆弾を作ることが可能なら、これでもOK・・・黒鉛炉は、北朝鮮には無尽蔵の黒鉛があるから楽勝、重水炉は・・・重水製造は水を電気分解する時の分解速度の違いで重水を作るわけだから・・・電気エネルギーを無駄に使うわけにはいかないだろうからパス・・・

　元も楽な解決手段はイエローケーキを同盟国に加工依頼・・・天然ウランを燃せる黒鉛炉を運用だよね。しかし、ウラン資源もあるし、自分でやる気のある国ですから・・・イエローケーキへの加工のための工場は・・・パキスタンの鉱山の付属工場は右の様な感じのものですね。シックナーとケミカルのタンクが特徴的で・・・これと類似の施設はあるのかどうか？

　順川にもウラン鉱山があったらしいですが・・・鉱山廃水の沈殿池に見えるあたりを眺め直すと・・・高度データもチェックしながら・・・眺めると・・・寧辺のウラン濃縮工場の設備に類似の建物があります。

　39°46'07.34" N 125°45'02.43" E　ここにある施設で・・・何なのか分からないものですが・・・

　左の様な丸い建物です。直径20ｍ程のものですが・・・座標・・・

　39°24'14.47" N 126°00'28.19" E　ここに、順川の廃棄された化学工場の中で生き残って維持されている施設です。

　他の施設が更新される中で、この区画だけが残されて維持されているという事は・・・単独で使用可能な施設という事になりますかね？選鉱用の回転式の汰板か？

　水道用のタンクかもしれませんが・・・ウラン濃縮施設と目される場所では、貯水用タンクではなさそうですから・・・さて、何なのか？産業機械に関する知識が不足しているのでちっとも分かりません・・・そのうち、何か思いつくかもしれませんがね。とにかく、あちこち眺めて・・・

　泰川の南南東に良くわからない施設があります。やたらと兵器が集められています。座標は・・・

　39°51'44.95" N 125°31'36.54" E　ここですが・・・工場群が広がっていて、戦車や航空機が置いてあります。記念館かもしれませんが・・・不明な施設です。左の写真のようにかなりの範囲に広がっていて・・・座標・・・

　39°51'47.79" N 125°31'42.13" E　ここには・・・

　右のように航空機が置かれています。航空関係の展示なのか？それとも、製造か研究を行っている場所なのかと、周辺を眺めて、風洞とか、研究開発系の施設を探すわけですが・・・どうやら、航空機だけでなく、戦車なども近くにかなりの数が展示されているようです。・・・座標は・・・

　39°51'33.36" N 125°30'58.13" E　ここです。

　左の写真のように重戦車が並んでいます。そうなると記念館なのか、学校なのか？それとも、ショールームなのか？

　影などの様子からすると大型のミサイルが5基、小型ミサイルは2基・・・川には小型艇もありますね。近頃は小型艇は無いようですが・・・小型艇の停泊場所を準備しているような気配もありますし・・・武器学校なのか？

　北朝鮮の士官教育がちっとも見えてこないので・・・士官学校は姜健総合軍官学校というのがあるようですが・・・報道の中の断片を拾わないと分からないですね・・・

　パレードの順を眺めると、抗日武装闘争時期縦隊と祖国解放戦争時期縦隊・・・これは第二次大戦中のゲリラ部隊と、朝鮮戦争時代の歴史を表す時代絵巻の演出でしょう。

　そして、金日成軍事総合大学、金日成政治大学、金正淑海軍大学の3大学がある・・・軍事総合大学は陸軍と陸軍機械化部隊と航空部隊の総合ですかね？政治将校がいて、海軍大学が別にある・・・

　そして、金哲柱砲兵総合軍官学校は・・・重砲・ミサイル部隊が存在するという事ですね。そして、姜健総合軍官学校など朝鮮人民軍の各級軍事学校縦隊・・・一般士官の学校と、幼年学校があるという事ですかね？

　そして、近衛ソウル柳京守第105戦車師団、近衛ソウル金策第４歩兵師団、近衛姜健第２歩兵師団、近衛第２魚雷艇隊をはじめ、陸海空軍部隊縦隊、そして、朝鮮人民内務軍縦隊が軍楽に合わせて行進・・・近衛部隊が存在する・・・部隊は基本的に番号が振られていて、特別な部隊には名前が与えられるようですね。

　さらに・・・労農赤衛隊、赤い青年近衛隊、革命学院の各縦隊が行進・・・これは非正規兵ですかね？近衛ソウル・・・違和感がありますが・・・ソウルは首都だからなのでしょう・・・ちょっとは軍の様子に関する知識が増えました・・・なんだか、支離滅裂になりつつあるので一旦切って・・・ウラン関係の工場を探しましょう・・・

2014.09.02