現在をうろうろ(396)

 平安南道北部の工業とそのインフラ (2) 1月18日機械総合工場と液体空気と硝酸と・・・

 さて、続きです。どうやら、この1月18日機械総合工場は北朝鮮の武器輸出の花形のミサイルのロケットモーターを製造している雰囲気がありますね。ロケットモーターが作れるなら、ターボポンプとかを製造しているはずですから・・・ジェットエンジンの圧縮機やタービンなども製造しているかもしれませんね。・・・遠心分離機なども守備範囲かね?問題はベアリングですね・・・ベアリング工場もどこかにあるはず・・・

 第三工場群は・・・左のようなものですね。谷津から外れた大きな四角い建物も関連でしょう。そして写真で、この大きな四角い建物の下にある区画も一連のものではないかと思われます。

 興味深いのは、この大きな四角い建物の下にある工場ですが・・・これは液体空気の分留工場ではないかと思われます。

 なんとなく、我が国の甲府にある工場に似てるんでね。原材料のストックの必要が無く、ボンベを通わせるだけで良い・・・多分、酸化剤に酸素を使うロケットモーターの開発に必要で、製鉄所への導入を隠れ蓑にロケット研究へ転用した可能性が高いですね。

 いずれにせよ空気の液化などは化学工業の基礎ですから技術的に高いものではないですから・・・あちこちにありそうですね。これで、私の頭の中に新しい工場設備がインプットされた事になります。

 すると、この第三工場群は製品倉庫とロケット燃料も少量は扱ってるのかね?スカッドのようなミサイルを前提にすると、ケロシンと硝酸とか四酸化二窒素とかを扱う事になりますね・・・そうなると、硝酸の製造工場を探さないといけないですね。アンモニアの酸化によるオストワルト法の工場を探す必要があるわけだ・・・戦前の資料を当たると・・・

 大日本帝国陸軍の造兵廠の硝酸工場の模型の展示の写真がありますね。近代デジタルライブラリー - 国防と白金展覧会出品目録 16コマ 基本は変わりませんから、多分こんなものでしょう。左側の構造物がアンモニアガスの発生装置ですね。

 アンモニア:空気=1:10で混合して、白金網を触媒として900℃程度に加熱するとアンモニアが酸化して一酸化窒素に化けて、混合した空気中の酸素と反応して二酸化窒素に変わります。それを温水と反応させると硝酸と一酸化窒素が発生して・・・一酸化窒素は酸化反応塔に戻して・・・できた希硝酸を濃硫酸で水を抜けば濃硝酸がなるというわけですね。参考書としては・・・近代デジタルライブラリー - 空中窒素固定硝酸製造法 この本はアンモニア合成の基本から書かれていますね。窒素を空気中から取り出す液体空気の製造などにも触れられていて、戦前の化学工業を知る上では良い参考書ですね。順川の東の化学工場にはアンモニア関連は・・・石灰窒素スタートも考えられますが、硝酸合成関連の装置は無いですね。窒化窯も稼働していないし・・・さて、どこで作ってる?近くにあるはずですから・・・

 さて、スカッドミサイルは、ドイツのV2ロケットの子孫ですから、燃料としてアルコールと液体酸素という手もありますから、色々と燃料も国産原料を試験しているのではないかと妄想できますね。

 ああ・・・日本では技術に対する信頼はまるでないですね。原発関連で津波の想定は21mに対応すると言えば23mだと言ったり、数字遊びを始めていますね。この調子だと、原発の稼働は無いですから、無煙炭などの安価な石炭火力の道しか無いのでは?京都議定書は廃棄の方向でしょうね。電力を大手から買わない会社もずいぶん出てきましたから、日本は北朝鮮並にこまかな送電区分の不安定なものになるのかもしれません・・・前日に入札して落とせなかったら停電とか・・・素敵な国になりそうですね。私も、冷暖房灯火の極力要らない生活に移行するしかないですね・・・冷蔵庫を止める生活・・・北朝鮮には冷蔵庫はそれほど普及していなさそうですから・・・北朝鮮の庶民の生活をもっと良く眺めないと・・・というより、昭和20年代の生活や戦前の生活をモデルとして、それを現代的にアレンジすれば良さそうですね。それが、新時代の豊かな生活を保障する・・・

 戦前の資料を見ていると、電気の無い生活も悪くない気がしてきますね・・・晴耕雨読の生活・・・じゃなくて、北朝鮮の工業ですが・・・ふむ、中国もなかなか進んでいます。微小粒子状物質、例のPM2.5ってやつですね。これの観測網ができているようです。全国PM2.5及空気質量指数(AQI)の観測網のデータを流しているようですね。北朝鮮で問題になるのはまだ先のようですね・・・北朝鮮は・・・工場の近く以外は極めて空気が良さそうです。

 1月18日機械総合工場はほぼ見た感じですね。付近でちょっと気になるのは、トンネルがあるというのが気になります。道路の系統性からすると、ロケットエンジン燃焼試験場のある第一群工場の裏口に当たる住宅区画へ抜けるトンネル・・・これが通勤用としては立派すぎるので気になって、その系統を見たんですが・・・座標・・・

 39°33'36.86" N 125°48'52.25" E ここに、右の写真の白い線で示されるトンネルがあるんです。このトンネルの存在意義が気になるわけです。このあたりでトンネルを確認した場所は、軍事関連のものばかりで、民生用というのはあまり見かけない・・・高速道路のトンネルぐらいですからね・・・

 トンネルがあると気になるわけです・・・トンネルを抜けた先には、左の写真のように倉庫群がありますね。

 近場では他に目立つものが無いと思いますが・・・次回は、このあたりを検討してみる事にしましょう。

2014.08.28

  

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