現在をうろうろ(3378)
日本貧窮者経済新聞
 北朝鮮のミサイル燃料工場と目される場所は・・・?の続き

 さて、前回の続きですね・・・UDMH Production in North Korea Additional Facilities Likely 38 North Informed Analysis of North Korea これなんですが、とりあえず・・・日窒の灰岩工場に関しての基本情報をチェックしないとね・・・

 この場所に石炭液化の工場が作られるのは・・・褐炭が産出したという事によるものですね。褐炭を産出したのは・・・阿吾地炭田として知られたもので・・・国立国会図書館デジタルコレクション - 日本窒素事業概要 19コマ 検閲で所々消されている部分がありますね・・・あとは、113.時局と燃料問題に就て(燃料局人造石油課長・海軍機関大佐、榎本隆一郎) これが、昭和15年の段階での話ですね・・・この頃実用プラントとしては、海軍の開発した水素添加法による人造石油計画が、朝鮮窒素と満鉄が撫順で実用試験をやっているわけですね・・・こいつを、灰岩で大々的にやることが決まるという感じですかね・・・並行して吉林人造石油が設立されたりもしていますね・・・

 大正11年にドイツからフィッシャー法の特許を三井が買い込んで、その工場が昭和15年の段階で三池で試運転とかそういった状況ですね。燃料問題並同研究所関係雑件/本邦ノ部 第二巻 分割3 昭和13年当時の製造工程図画ありますね・・・朝鮮で行われているものは低温乾留でルルギ式とのことですね・・・ルルギ式ってのは・・・?これって、基本は都市ガス製造装置かね?褐炭を乾留して、出来たコークスに酸素と水蒸気を送って一酸化炭素と水素やメタンなどを合成するという・・・石炭の完全ガス化を行い・・・それを原料として様々な物質を合成するという奴か・・・近頃は、天然ガスからスタートで様々な石油化学製品を作っていますね・・・南アフリカではこいつが進んでいる・・・有名なのは・・・34°10'03.1S 21°59'02.4E - Google マップ ここにあるプラントでしたっけ・・・

 左の奴ですね・・・GTL - Wikipedia 石炭ガス化技術などと共通する技術ですね・・・北海道人造石油の滝川工場の画像があるはず・・・

 昭和23年の滝川工場は右のようなものですね・・・

 ここと・・・あとは留萌にも工場があったようですね。

 留萌の工場の研究所が現在の留萌駐屯地の本部の建物がそうみたいですね・・・生産設備は・・・川の対岸かね?

 写真中央に橋があってその左下のロの字の建物が研究所のようですね・・・どうやら雰囲気は分かりましたね・・・さて、ルルギ式の工場が国内にあれば・・・昭和16年4月・・・三池染料工業所、三井鉱山から分離独立して三井化学工業設立 日産液体燃料若松工場、ルルギー式低温乾留炉新設、操業開始・・・か

 そうなると・・・右の奴がそれっぽいですね。33°53'06.8N 130°45'33.1E - Google マップ

 この辺りですね・・・まあ、なんとなく雰囲気は分かりました・・・さて、それでは・・・灰岩の施設の様子を眺めるとしますかね・・・38Northの分析は・・・?要領を得ないですから・・・

 左が7月27日工場の南エリアが左の物ですね。

 鉄道による石炭の受け入れをやっていて、その脇にコークス炉がありますね・・・ここで低温乾留が行われるという事でしょうかね?しかし、普通のコークス炉のような?感じですね・・・コークスは出荷していたか?しかし・・・褐炭のからでは?製鉄用には?ソ連から運んだ石炭を使っていたのか?ちょっと不明ですね・・・

 この川沿いの所に白いタンク群があって・・・この辺りに石炭液化の産物が貯蔵され出荷を待つという感じですかね?ベンゼンとかその仲間ね・・・ただ、この部分がコークス炉と共に廃棄されていますから・・・石炭液化のシステムは終わったという事でしょうね。この工場はかなり整理されてしまって・・・熱供給所も解体されていますね。受電施設は生きているようで・・・ガス化炉生きているようですね・・・石炭からエチレンやトルエンなどを製造している可能性はあると思いますね・・・それから、アンモニアや水素・・・北工場ではアンモニアから硝酸やヒドラジンなどを製造していてもおかしくは無いですね・・・トルエンを硝酸と硫酸で処理して・・・TNT、またアンモニアと硝酸で硝安を製造して・・・TNTと混合しても良いし・・・今はもっと進んだ爆薬かね?それでも、ホルマリンなどとアンモニアでヘキサメチレンテトラミンを作り、これをニトロ化して・・・シクロテトラメチレンテトラニトラミンとかですかね・・・まあ、どれもアンモニアなどを元にして合成されますから、石炭化学工業の精華とも言えますかね・・・?

 ヒドラジンとかも戦前の日本でも作っていましたからね・・・国立国会図書館デジタルコレクション - 有機化学教科書. 後 40コマ 明治40年代の有機化学の教科書にもヒドラジンとか現れてきますからね・・・

 南の区画は実質的に解体ですね・・・ただ、2つの炉が稼働しているようですね・・・そこからガスが供給されてベンゼンなどから始まる物を作っているのでしょう。あとは、アンモニアね・・・そして、硝酸などを作っていて・・・硝酸自体もロケット燃料になりますからね・・・

 北の区画は・・・オストワルト法で硝酸を製造しているのでは?爆薬工場が併設されていますから・・・濃硫酸と濃硝酸は必須で・・・TNTなどを作るのなら・・・トルエンも合成しているでしょう・・・UDMHが製造できない理由が私にはまるで分らないのだが・・・?別に、赤煙硝酸は現状で燃料として使っているわけですから・・・

 ただ、単に・・・経済制裁が無意味だという事を認めたくないから・・・非対称ジメチルヒドラジンなどは高度な反応系が必要だから・・・北朝鮮などには作れないと信じたいだけのような感じですね。有機化学の基本は1930年ぐらいまでにかなりの事ができるようになって・・・それ以降・・・触媒技術で切磋琢磨という感じでは?

 北朝鮮はそれなりの基礎科学技術をきちんと保有しているような感じですから・・・必要なものが分かっていれば、それを作り出す技術は開発できると考えた方が・・・何しろ、ネットで調べれば・・・特許関連の書類が出てきますからね・・・1907年の特許など・・・というより・・・ロケット燃料は・・・ここで述べられている物って・・・1944年ごろのナチの科学者の到達点のような話ですからね・・・List of stoffs - Wikipedia 今でも、この手の物が使われているわけですから・・・

2017.10.27

  

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