現在をうろうろ(2987)
日本貧窮者経済新聞
 エンゲル係数も上がっているが・・・何か問題か・・・?

 前回の続き・・・エンゲル係数、29年ぶり高水準が裏付ける「ニッポン貧困化」のウソ これですね・・・なかなか興味深いね。高田先生の論はなかなか面白いのでね・・・私も似た考え方をするのでね・・・

 高田保馬は、論文「住居費の一研究」(1924年)の中で、大正後期の都市住民の住居費、食料費の動向について統計的な分析を行っている。高田は、生計費の内訳を、生存費(自己の生命を維持するための費用)、充実費(生活内容の充実のための出費)、誇示費(自らの社会的勢力を誇示するための費用)として区分している。

 社会学的なアプローチですからね・・・住居費の研究は読んだことは・・・無さそうですね・・・はいはい、読みますよ・・・国立国会図書館デジタルコレクション - 経済学研究 376コマ 住居費の一研究 私は生存費は最低で、充実費が最大になるように・・・誇示費は無いに近いかな?充実費で消費したものが、生存費を補填したり・・・充実費が誇示費に化けたりかね?この辺りは、高田先生も便宜上の分類としていますからね・・・誇示費=虚栄費・・・虚栄に使うだけの余裕がないから、充実費に当てて、充実を以て誇示費に変えるのが良いね・・・実力勝負!こう言ったら・・・この分類法は意味を持たなくなるね・・・何を以て充実化の問題ですからね・・・

 高田のユニークなところは、最後の誇示費を入れているところだ。彼はこれを、「世間的な対面を気にする際に必要な経費」としていて、所得の高い層ほど住居に対する出費が「安定的である」と主張した。この「安定的である」とは、所得の上昇に応じて、少なくとも住居費が低下することはない、という意味である。

 人間を中心い考えているから・・・当然ですね・・・誇示すべきものが無いほど貧困だと・・・まあ、野良人間ちゃんから考えていますからね・・・所得が低すぎるとね・・・私も、以前は夏には時々野良ちゃんになっていましたから・・・夜は合羽をかぶってうずくまって寝てたり・・・ひどい旅行をしたものです・・・屋根が無いと着る物は重要ですね・・・まあ、海岸の小屋で寝ていても・・・まあ、野良ちゃんに近いか・・・この遊び場だって、布団やベッドで寝てるわけじゃないし・・・板床ですからね・・・野良なんで・・・犬猫並みですね・・・

 むしろ、住居費には体裁を気にして下限が存在する、あるいは自分の社会的評価を住宅の質で見せびらかしたいという動機が作用して、できるだけ住居費にお金を割くだろう、と高田は考えていた。住居費の下方硬直性という現象だ。他方で、高田は食料費に関する支出については、エンゲルの法則に賛同していて、所得の上昇とともにエンゲル係数は低下すると考えていた。

 今より、この時代の方が生活のバリエーションは豊かですからね・・・国立国会図書館デジタルコレクション - 最暗黒の東京 下を見るとこんな具合ですからね・・・時々、私も海岸ではこのレベルで遊んでいましたからね・・・遊びだからOKだが・・・本気の生活だと・・・まあ、自分の土地の上で遊んでいるから良いが・・・多摩川の河原でやってる人たちと大差がないのがね・・・35°32'14.8N 139°42'19.6E - Google マップ この辺りの生活ですかね・・・住居の体裁を気にできる人は・・・エンゲル係数に無縁な階級に属するのでは?

 この高田の生計費の解釈は妥当だったろうか。1910年から1930年までの20年間(いわゆる戦間期)の日本の生計費の動向の中で、私は高田の分析を検証してみたことがある。戦間期の生活水準全体は一般的に上昇したといわれている。これがまず前提だ。

 階級というものを考えるか考えないかの問題でしょうね・・・戦間期の生活水準は最下層の者にとっては変わらないですからね・・・平均的なものを考えているわけではないという・・・そのあたりの見解の相違じゃないかと・・・自分の土地の上に、自分で設計施工した坪単価5000円ぐらいの小屋・・・国有地に坪単価5000円ぐらいの小屋との違い・・・暮らしぶりは大差ない・・・私のは、一応は別荘ですからね!

 住居費に関しては、高田の見地からは所得と「正の相関」を持つことが予想される。「AとBが正の相関を持つ」という意味は、Aという現象が増加(低下)するときに、Bもまた増加(低下)している、というものである。ただしAが増えたからBが増えた、という因果関係ではないことに注意してほしい。「負の相関」は、正の相関とは違う関係を示している。こちらは、Aが増えるときに(減るときに)Bは減っている(増えている)というものだ。

 日本の戦間期では、住居費に関しては、統計的に意味のある負の相関であった。この結果は高田の主張とは整合的ではない。つまり所得が向上しているときに、住居費の割合が低下しているのである。また生活水準が上昇していたとはいえ、この時代では家計の支出の約7割が食料支出であった。私の推計では所得が増加(減少)しても直接には食料支出に関係しなかった。つまりエンゲルの法則はこの時代には成立していなかったのである。

 これって・・・?高田先生の主張は・・・野良ちゃんじゃなくて、それなりの家を構えている者についての住居費の話じゃん・・・379コマ744ページの始めの方に・・・前半部、即ち家族の貧困なるに従い食物費の割合大なりに関しては未だ反対の論議を耳にしないってありますからね・・・屋根が無くても、木陰で、服が破れたら・・・樽でも・・・しかし、食わずに生きられない・・・この点で是としているわけで・・・経済学者のアプローチじゃないのでね・・・基本的に社会学的なアプローチだから・・・だから、天野貞祐などとの論争をやるわけですからね・・・たまには、雑司が谷でも行ってくるか・・・まあ、現実から遊離した理論遊びは面白いのですがね・・・単なる暇つぶし・・・

 この時代の家計調査は月島の辺りの職工・・・つまり賃仕事の労働者を調べたやつが代表的な奴じゃなかったっけ?国立国会図書館デジタルコレクション - 本邦人口の現在及将来 こういったものにも調査結果が化けてるんじゃないかね?というか・・・この時期は、食い物の値段が安定していた・・・他の産品に比べるとね・・・

 なぜエンゲルの法則に関する高田保馬の解釈をここでまず紹介したかというと、当時の日本の戦間期は今日と同じように長期のデフレ不況だったからだ。つまり最近までの日本の長期デフレ不況と類似しているからである。

 食い物は比較的安価でね・・・虎の皮とか株切、アライなど・・・残飯屋があったりと・・・都市の食文化が今とはかなり違うしね・・・今の、デフレ不況では・・・食費が大変ですからね・・・私は食費がどこまで下げられるかをチェック・・・野菜が高くて買えないことが判明・・・従って、自家栽培へ・・・

 ところで、最近のエンゲルの法則を適用した議論はどうだろうか。本当に所得が低下したから食費の割合が上昇したのだろうか。例えば、アベノミクスで私たちはより貧しくなったのだろうか。

 左の素敵な例は・・・アベノミクス効果は軽薄短小として現れるようですね・・・野菜なども軽くなった気がしますね・・・スライスチーズが薄くなって焦げやすくなったり・・・マーガリンのカロリーオフで水が多くなった・・・日本の素晴らしい商品開発能力が・・・口当たりの軽い、口の中で溶けるような素晴らしい空気と粉の絶妙なハーモニーを醸し出していますね。

 パンは限りなく軽く・・・昔風のどっしりとしたパンは流行らないようですしね・・・さすがに、食パンは歯止めがかかりましたが・・・1ポンドのパンが食いたい・・・

 近頃、手が覚えている重さと見かけが著しく違うのでね・・・持って分かるって・・・

 答えはノーである。例えば、日本人一人当たりの生活水準はどうなっているだろうか。2012年の一人当たり実質国内総生産(GDP)は390万円だったが、16年にはこれが410万円超にまで拡大している。さらに今年は国際機関の推計では420万円を超えそうである。

 2012年は1ドル80円、2016年は108円だったっけ・・・390÷80=4.875 410÷108=3.796 日本人と言われると、国際指標で比べますから・・・米ドルだと、貧乏だね。ひどく貧乏・・・相対的貧困なのでね・・・もうじき、絶対的貧困領域に入りそうでね・・・

 一人当たりの所得水準が上昇しているのに、なぜ食費の割合が高くなっているのか。つまりエンゲル係数の上昇がみられるのだろうか。本当は、一人当たりの所得水準の伸び以上に私たちの生活は苦しくなっているのではないか、とアベノミクスの成果を否定したい人たちにこの意見が多い。

 私は、安価な輸入品で生きてきたので・・・輸入品の価格が微妙に上がっているのでね・・・おかげで、国産品へシフトしている部分があるね。それでも、輸入されたものを元に作られているものが殆どだから・・・じりじりと価格が上昇・・・肥料も高いので、私は肥料の流出まで抑制しなければならない・・・

 だが、これは端的な誤解である。以下の図表を参考にしてほしい。

※世帯主が60歳以上の世帯の割合は、全国消費実態調査の二人以上の世帯における割合

 この図は総務省統計局の栗原直樹氏の解説記事「食料への支出の変化を見る(平成26年全国消費実態調査の結果から)」に掲載されていたものである。

 「エンゲル係数の推移を見ると、平成元年から平成16年にかけて低下していましたが、平成21年以降上昇しています。これは、エンゲル係数が、世帯主が60歳以上の高齢の世帯では高い傾向があるため、高齢化に伴って高齢の世帯の割合が上昇していることなどが全体のエンゲル係数の上昇にも関係」している、と栗原氏は解説している。

 人は高齢化すると、あまりいろいろなものにお金を使わなくなる。そのため高田保馬のいうところの生存費にあたる食費の割合が増加するのだ。当然エンゲル係数は上昇する。おしゃれに気を使い、積極的に社交の場に出る高齢者の方も増えているので、高田の誇示費にあたる支出も増えていいように思えるが、実際には高齢化は、「消費の保守化」と等しいようだ。高田保馬的にいえば、高齢化は充実費や誇示費を抑制していることになる。

 生存費?本当か?老齢は食を細くするが・・・?年寄りが結構食品に金を使っている理由は?多分、健康志向・・・この言葉で食費は充実費でもあると思うのだが・・・そして、健康に留意した高価な食品を買う事は・・・実は誇示費でもある・・・ある意味、エンゲル係数は意味を持たない・・・高齢者ではね。

 あとは・・・スーパーでの年寄りの買い物・・・健康嗜好派とジャンクフード派に分かれるのでは・・・それなりの所得のある年寄りと、貧乏な年寄りの問題・・・ただ、貧乏だと食費は死活問題で・・・現金は光熱費・税金関連がはらえなければアウト・・・従って、食費にしわ寄せかもね・・・ 

 エンゲル係数は基本的に高齢化の進展でこれからも上昇トレンドにあると思うが、その他の要因でも影響が起こる。代表例としては、所得が上昇すると外食が増えることでエンゲル係数がやはり上がる。共働き夫婦になると、外食やコンビニなどでの買い物も増える。このこともエンゲル係数の底上げに貢献しているだろう。

 戦前のエンゲル係数の調査は・・・多分、月島調査か何かでしょう・・・職工のもの、この頃の農家のエンゲル係数は?小作農のエンゲル係数など・・・どのように考えたらよいのやら?

 エンゲル係数が上昇していることで、日本がより貧しくなっているとはどうもいえないようである。

 近頃、輸入品が買えなくてね・・・食費を削って物を買う余裕が既に無い・・・買い替え需要で仕方なしとかですね・・・私は日々貧しさが・・・貧富の格差が広がっている・・・

 そもそも最近では、失業率の低下、有効求人倍率の改善も一段と進んでいる。パートやアルバイトの時給も都市部を中心に増加傾向にある。それだけではない。倒産件数や自殺者数の低下傾向もある。このようにわかりやすい範囲でも、経済状況が改善している中で、どうにかしてアベノミクス(その中核であるリフレ政策)を、「日本が貧しくなることに貢献している」と思わせたい人たちがいるようである。そのような人たちにとって、エンゲル係数の上昇は、かっこうの批判のための批判の道具なのだろう。

 いいな・・・私には、倒産件数の低下や、自殺者の減少など・・・日々死にたい気分・・・統計の数字なんかでは納得できないね。経済の改善ね?どこにある・・・たまたまエネルギーが低廉だからなんとかなっているだけじゃん・・・資源価格がちょっと前にレベルに戻って、円安のままだとどうなるやら?まあ、私には野菜がある!カボチャや豆類が、サトイモも植えたし・・・ジャガイモも順調・・・借りている遊び場を処分すればOKなんですがね・・・やはり食い物だね!どうせ、戦争を始めたいのでしょうから・・・その時は、エンゲル係数とかの問題ではなくなるね・・・

 ただ・・・タオルミーナ・サミットの話が国内報道で僅少なのが気になりますが・・・?マルタ訪問の話しかない・・・?なんで?

2017.05.21

  

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