現在をうろうろ(297)

 北朝鮮の海岸防衛・・・軍事境界線から北へ・・・小型艇から見えるもの・・・

 さて、このあたりの海軍基地はなかなか興味深いですね。基地にするのに都合が良い場所が沢山あります。産業を起こしてやるともっと面白いと思いますが・・・産業が起こると、やはり軍事基地は隅へ追いやられる傾向がありますから・・・なかなか難しい・・・そして景観も・・・まさか、日本も全土を要塞化するとか?確か・・・強くしなやかなXX国土強靭化基本法に・・

第九条  国土強靱化に関する施策は、次に掲げる方針に従って策定され、及び実施されるものとする。
・・・
三  地域の特性に応じて、自然との共生及び環境との調和に配慮すること。
・・・
 まさか、この3項の事では・・・軍事施設は景観に配慮して秘匿する・・・まあ、疑えば何でも引き出せる素敵な法ですが、名前がね・・「強くしなやか」どうにでもなるのだと・・・危険な法だと思うのですが・・・

 さて、右の写真のような場所にある舟艇たちを見るとしましょう。基本的には25m艇と20m艇が主力のようです。25m艇は多分183R型艇かその後継艇であると思われます。木造のミサイル艇ですね。武装は25mm連装機関砲と2発のP-15近距離対艦ミサイルかそれに類似するものですね。

 右の写真の左下の岸壁には左のように舟艇がつながれています。

 さて、この舟艇による戦略はどうなるのか?戦術レベルで考えると・・・

 搭載兵器はレーダーホーミングミサイルですから・・・どの程度の効果があるかは不明ですが、入り組んだ湾からの奇襲だと・・・距離が短いのでそれなりに戦える可能性がありますが・・・事実上の決死隊ですかね。湾内での防衛任務が中心になるのではないかと・・・この艇でも燃料満載で1000km近く航行可能ですが・・・マッカーサーがコレヒドールからミンダナオへ魚雷艇で800km程を移動していますから、この艇もかなりの機動力を有していますが・・・基本的には島影からの奇襲で、とにかくミサイルを発射する事になるのでしょう。奇襲を考えると・・・この艇のエンジンの起動から全力までの時間も気になりますね・・・

 さて、我が国の艦艇はこの手のミサイル艇に対する攻撃手段は何になりますかね?ファランクスかね?有効射程1.5km程度か・・・近頃の艦艇は火砲数が少ないから・・・数群による攻撃が有効という事になりますね・・・あとは、この射撃装置のプログラム次第ですかね?気になるのは・・・どこで撃墜判定をしているのか?判定が悪いとだらだらと打ち続けて、打ち漏らしが多くなりそうな気がします。飛来するものを1機当たり目標へ向けるのに3秒射撃と2秒で目標変更で5秒としてマッハ0.8で飛来するものを1.5kmから射撃を開始すると・・・1500÷(340×0.8)=5.51470588235294 5秒で到達するから・・・ありゃ、ファランクスでは一度に1つのミサイルしか迎撃できない事になる?あちゃ・・・簡単に飽和攻撃を受ける事になるわけですね。これなら、プログラム以前に到達時間の問題ですね。マッハ2程度で飛来してきたら・・・有効射程で2秒の射撃しかできない・・・妙に納得。

 何と、第二次世界大戦中の雷撃機や特攻機は秒速120m程度ですが、25mm機関砲などで応射するのが困難なのが分かった気がします。有効射程に入って15秒ですね・・・VT信管付きの砲弾が必要になる理由が分かりますね・・・ここの基地に停泊している大小ミサイル艇で18隻ほどいますから・・・合計40発ほどのミサイルを発射できます・・・ファランクスを1・2基搭載したミサイル艦4隻程度に対抗できる戦力と考えても良さそうな感じですね。奇襲と打ち逃げ・・・はやぶさ型ミサイル艇は1艇90億円程度ですから・・・木造の小型ミサイル艇10隻と引き換えは損な取引になりそうですね。引き換えにするのは・・・もっと高価な艦船だが・・・北朝鮮には高価な戦闘艇が無さそうな?近海防衛としてはどうやら北朝鮮は安上がりでしかも効果的な戦術を選んでいるようですね。

 ふむ、人的資源を考えると・・・北朝鮮のミサイル艇の乗組員は艇長・機関士・砲手・ミサイル・・・10人ほどですかね?200人規模の基地・・・200世帯1000人弱の人口でこの基地が支えられている事になりますかね?そうすると・・・・

 右の写真の範囲がこの軍港の運営に携わっている人達の集まりと考えれば良さそうです。およそ200戸余りの家屋が建ち並んでいますから・・・港に近い所に大きめの住宅がありますから、こいつは士官官舎で、標準型の家屋が兵士とその家族の住む官舎なのでしょう。大きな建物に付属家屋があるのは、物品の配給所・商店?なのでしょう。中央の大きな区画を持つのは学校及び集会所ですかね?

 周囲には耕地も広がっていますから、ここの耕作の担い手は・・・兵士とその家族が耕作している可能性が高い・・・集落から700m程度の範囲を耕作していると仮定して・・・写真の範囲が、この軍港の経済的な基盤であると・・・この軍港区画には漁船は無いですから、漁業権の設定はなさそうですね。耕作地は90万平米程度ですかね?大麦を生産したら・・・250トンほどの収量がある・・・そこそこ食って行けそうですね・・・どうやら、屯田兵・・・パートタイムの兵士が北朝鮮軍を支えている・・・律令制の兵士と変わっていないのか?なんってね・・・変な計算をしましたが、なんとなく自給自足型の兵制のような感じです。妄想の根拠は自動車が見当たらない・・・物資の村内の移動手段が・・・

 道路上を移動するものは左の写真のようなものです・・・全長5m程度6mはなさそうです。耕耘機に車を引かせているか・・・牛車の可能性が高い・・・牛は便利ですね・・・そこらの草で育てられて、トラクター代わりに耕作してくれて、荷物も運べる、肥料も製造するし・・・さらに食べられる・・・燃料油を必要としないから国策にも益する・・・路上を走っているものは自転車と思われるもの、リヤカーを引く人・・・サイズ的にはそのぐらいのものですね。

 極めて省エネ・・・電気は電灯線だけで昼間電灯線は無しではないとか?・・・日本も戦前は、夜間だけ送電される電灯線だけの地域が多かったようです。そのため、昼間にラジオを聴く事が困難で、普及の妨げになった・・・もしくは・・・昼間にスイッチを入れておくと・・・電灯線が送電を開始するようになるとラジオが自動的に入って来て・・・聞いたらスイッチを切るとか・・・そういった生活かね?ふと・・・電気の契約に電灯A・電灯Bとかの文言を思い出したんでね。

 情報通信機器は・・・欲望をも運びますから・・・知らなければ、欲しがらない・・・知れば欲しくなる・・・

2014.07.14

  

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