現在をうろうろ(292)

 北朝鮮の海岸防衛・・・軍事境界線から北へ・・・文化的な変質?

 どうも、北朝鮮の軍隊は、海軍や空軍の兵器に金がかかっていないですが・・・上陸作戦を敢行すると・・・人海戦術で山岳の歩兵戦闘になると非常に負けにくい軍隊になってしまうようです。どうやら、近代兵器に立ち向かうにはゲリラ戦という事になっているようですから・・・陣地を転々として・・・なんとなく、米軍がベトナムで勝てなかったのが分かりますね・・・万歳攻撃をしそうな陣形ではなく・・・死守ですね・・・反攻の時を稼ぐ・・・何しろ、自分たちの住む集落の裏山に立て籠もっての戦闘になるわけですから・・・厄介です。関わらないのが正解だと思いますが・・・我が政府は何をするかわかりませんから・・・

 さて、元山の海岸沿いの陣地を支援するための後方航空基地が作られていますね。座標は・・・

 39°05'36.18" N 127°24'25.27" E ここですね。右の写真のようなものです。この航空機基地のデザインはどこかで見たような?山の中に地下格納庫を作るものですね・・・しかし、このデザインの基地は中国にもありましたね・・・地下格納庫から機種によっては飛び立てそうな滑走路が延びるやつ・・・ 座標は・・・

 40°06'16.11" N 117°53'09.21" E ここですね。


 中国のはちょっとスケールが大きくて、メインの滑走路が2500mクラスで、誘導路やエプロンとして使っているのが1500mクラスの滑走路に使えそうです。なぜこんな風にしているのかは不明ですが・・・他には・・・道路を滑走路に使えるようにしているものとかありますが・・・

 戦争となると、人は色々と考えるようです。このあたりへは・・・咸興市からの高速道路が計画されているようですが・・・多分ここは、航空機基地で、高速道路の一部ではなさそうです。

 私は・・・戦争は嫌いですから・・・ここの社会の戦争インフラは頑張っているとは言えますが・・・それよりは、日本がこの地域に資本を投下するのが面白いのではないかと・・・文化の力・・・咸鏡北道には中国やロシアの資本が入っています。しかもかなりの額が・・・これで、北朝鮮の都市が変化しつつあります。やがて、北朝鮮は脱皮するような気がします。どうやら、基本的には地方分権が強いと思われます。地方の社会制度は基本的に・・・日本の明治から大正期に入ったあたりの感じですかね。少数ですが、地方から都市部へ流れて行く人たちが存在するようですから・・・自由化の流れには抗する事はできませんしね。

 北朝鮮の革命ってのが・・・咸鏡北道あたりから発していますから・・・咸鏡北道には革命の英雄たちがぞろぞろ居ると思われます・・・革命の英雄やその子孫は特権階級ですから・・・北朝鮮の農地改革を乗り越えて大土地所有を行っていたり・・・地方行政を行っていたりしているはずです。そして・・・国境付近の住民はかなり自由に北朝鮮と中国を行き来しているはずです・・・中国が取り締まる脱北者は多分、関税を脱税している常習犯ではないかと思われます。

 そもそも、咸鏡北道は小作人は殆ど存在しないので・・・所謂、人民解放というような場所ではなかった・・・独立運動の一つの形態として、ソ連や中国共産党の力を借りただけの形骸的な共産主義ではないかと・・・それなら、動き出すと変革の波が早く、かつ大きいと思われるわけです。・・・妄想・妄想・・・でもね。その可能性が高いと思うんですね。

 根拠は・・・薄弱ですが、墓制が変わりつつあるような気がするのでね・・・元山のあたりでは2種類の新しい墓が現れています。

 左の写真のようなものですね。旧来的な山にバラバラと墓地があるものから・・・右の写真の右のような土饅頭型のものと・・・写真左の墓石型ですかね?土葬であるのは変わらないと思われますが、こういった所にも生活が変化してきている・・・

 葬制などが変化するというのは、かなり大きな生活の変化って言えるのではないかとね。衛星写真から、文化を論ずるのは困難ですが・・・ただ、間違いなく中国やロシアの進んだ文化を積極的に受け入れようとする層ができたのか・・・それとも、移住者が増えているのかの・・・どちらか、もしくは両方ではないかと・・・墓地を持たない者の流入と、その世代交代ですかね?

 なんとなくこんな風に考えるわけです・・・風水も過去のものになりつつある・・・墓地と対空陣の違いがますます分からなくなるかもしれませんが・・・墓地は徐々に整理されていくのではないかと・・・天道教はどうなっているのかも気になりますが・・・

 伝統的な考え方が都市部から崩れつつある・・・多分、北朝鮮が比較的安定していたのは・・・地域隔離政策を行っていたのではないかと思われるからです・・・但、全国一律の建物などで・・・どこも、同じである・・・首都の栄光は別として・・・生活は全国どこでも均質であると・・・しかし、物質的な豊かさの気配がありますから・・・

 左の写真は、真ん中の川を挟んで左が中国、右が北朝鮮です。どちらの街に住みたいか?という単純なものです・・・私は、遊びに行くなら北朝鮮の街が面白そうです。様々な古い習俗が残っていそうで・・・住むのなら左の中国の街の方が物質的な豊かさがありそうですから・・・こちらが良いですね。左の中国の都市は・・・図們市です。

 かつては、このあたりは国境を挟んで均質な文化の地域だったのですがね・・・どうやら、官公庁を皮切りに、屋根が赤や青に変わりつつあるようですから・・・一般住宅に色が入ってくるのもそれほど時間はかからないのではないかと・・・とにかく、北朝鮮の北部では、鉄道や高速道路が中国やロシアにつながりつつありますからね・・・日本も北朝鮮への定期航路でも開いた方が、そろそろ良いのではないかと・・・でもね・・・日本は感情国家だから、こういった事はできないのでしょうね。これが、ある意味・・・限界なのでしょう。中国やロシアは・・・大日本帝国が企図した満州経営を完成させようとしていますからね。豊かさへのあこがれってのが、文化の変革の原動力ではないかと・・・

2014.07.12

  

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