現在をうろうろ(275)

 中国人民解放軍南海艦隊・・・軍港(9) 海監の基地は?

 どうやら、人民解放軍海軍が南海島に大々的に進出してきたのは比較的最近のような感じです。巨大な武力のネットワークが南端に広がっていますが、どうやら工業などは、海南島の北東部に集中しているような感じです。一応、石灰石の産出があるようで、セメント工業もあるようですし、鉄鉱石の産出も・・・鉄山らしき施設もあったし・・・石炭火力発電所もありますが・・・本土とも海底ケーブルで電力網がつながっているようで・・・南の方はガスタービン発電のようですし・・・新しい軍や官公庁の建物の上には太陽光パネルなども設置されていますね。

 エネルギー政策は優秀なようです・・・さて、海南島には日本の海上保安庁に相当する海監が2つほど基地を構えているようです。3つかもしれませんが・・・軍の基地とまとめて1つは見た感じがして・・・とにかく、残り2つの大きな基地を眺める事にしましょう。

 まずは、右のような河口に港を構えている海監をチェックしてみます。

 座標は 19°33'28.61" N 110°49'34.11" E ここですね。大した基地ではないですが・・・なんとなく重要そうなんでね。

 海監・・・司法警察権を持つ海上警察ですね。しかたがって、日本の海上保安庁もそうですが、実は軍以上に大きな権限がありますね。

 密輸なども摘発しますから・・・拿捕とかできちゃいます、日本は軍ではなく本当は海上保安庁に金をかけるべきだと思うのですが・・・何しろ、海外への海賊退治の時は、海上保安官を出して、それで海賊を捕まえる事になるわけですからね。

 韓国が、竹島を占拠したのも、司法警察のバックアップのあった政府系のテロ組織が実施して、自国の領土と政府が指示したので、司法警察が実効支配を完成させています。こんな風に、法を執行する事で、軍事的な侵略ではない・・・実効支配が完成します。

 そのため、中国とベトナムは互いに軍を動かさず、基本的には強力な水鉄砲で武装した司法警察が、互いの国の領土を法に則って守ろうと衝突しているわけです。中国の民間企業は国の方針に従って、国の主張する水域での事業をしようとし・・・警察は、その権益を守るという構図です。

 この手の構図は問題になりやすく・・・従軍慰安婦問題もこの問題ですね・・・慰安婦=売春婦ですね。こいつは戦前の日本は法で認められた職業で、娼婦は場合によっては借金のカタとして女衒が集めてきたものもあります。一応、合法からグレーゾーンで・・・人身売買が行われていた・・・親が娘を売るなど日常茶飯、さらには誘拐して売っちゃう事も可能に近い・・・従って、親に売られたり、拉致されてきた人もいる・・・事実上の強制連行が合法的に行われる・・・従って、合法であれば官憲の保護があり、南方への輸送は、軍の命令が無ければ動かせない・・・軍や官憲の保護の元に・・・現在では悪とされる行為が公然と行われていたという事ですね。

 さて・・・ここの海監の装備は?100m程の駆逐艦ぐらいの威容のある船と、それより小さな太っちょの船と、小型の巡視船ですかね。一応は補給桟橋があって、真水タンクと燃料タンクがあるようです。この河川港には重要な荷揚げ場が2か所あります。

 1つは、この河川港の両岸を結ぶフェリーも運航していますね。右の写真のような航路をフェリーが走っています。多分、文昌衛星発射センターへの資材も、ここから運ばれるのかもしれません。一応は大型車両もここからの道を辿る事が可能だと思われます。

 それから、もう1か所は・・・左のような場所です。基本的には小鮒が群がっていますが、ここの道路も主要道路ですから・・・それなりに大型車が走る事も可能ですね。

 現状ではあまり、道路の系統性も良くないですが・・・こんな港町で、朝から冷たいビールでも飲んでぶらぶらしているのも楽しそうな・・・

 しかし、新しい道路が建設されようとしていますから、この港街もどんな風に変化して行くのやら・・・既に、新しい橋がこの上流に架けられているようですから清瀾大橋 - Google 検索 斜張橋のようですね。なかなか立派な橋・・・本土と海南島の間にも架橋の話がありますから、中国は元気なものです。

 さて、もうひとつの海監を眺める事にしましょう。こちらは、本土と海南島の間の海峡にあるものです。座標は・・・

 20°01'40.01" N 110°16'37.69" E ここですね。右のような場所です。アのあたりに巡視船が停泊しています。しかし2013年あたりに、新たに埋め立てて広げた埠頭にも巡視船が停泊していて・・・イの場所・・・が近頃は中心になっているような感じですね。

 そして、ウの部分に、この海峡を横断するフェリーが何隻も控えています。30km近い海峡ですが、フェリーの数からすると、かなりの頻度で往復しているような感じです。この写真でも13隻が車を受け入れようと待っていますからね。

 そして、この近くには、鉄道桟橋もあります。列車をそのまま積み込んで走るタイプのものですね。

 青函連絡船にも何回も乗りましたっけ・・・ここに停泊している船は170m近くありますね・・・上甲板にはトラックなども積み込んでいます。巨大な船ですね・・・青函連絡船の方は140m程度の船でしたから・・・こいつはかなりデカイ・・・艦橋構造物などを取り払うと、そのまま空母にでもなりそうな船ですね。座標は・・・

 20°02'32.84" N 110°09'00.36" E ここです。この船の上甲板にはヘリポートをいくつつくれるか・・・気になります・・・中国のタンカーにもヘリポートがありますから・・・ヘリ搭載空母になれる船が中国には山ほどあるという事ですかね・・・

 さて、この鉄道連絡船の行き先から、本土側の艦隊基地へと進んでいく事にしましょう。

2014.07.06

  

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