現在をうろうろ(272)

 亡国の音があちこちから聞こえ始めたような??

 近頃、日本の報道を眺めていて非常に面白くてたまりません。報道でなくて、小説ですね。前提をわざと間違えて報道しているような感じです。

 このところ、南シナ海の中国の軍事力を眺めていますが・・・残念ながら圧倒的ですね。航空撃滅戦でも始めたら・・・中国本土から空港を伝って、どれだけの戦闘機が出てくるか見当もつきませんね。多分・・・2000機程度は投入できそうな感じです。そして、爆撃機も少なくとも80機程度は・・・これと、アメリカの第七艦隊と第五艦隊を合せても・・・多分、補給線が長すぎて、アメリカと言えども戦い切れない感じです。それでも平気で東シナ海を封鎖すれば、中国共産党が崩壊するなんって・・・

 領土の争いは、欧米では終わっている・・・国境は1975年の状況で凍結され、それは民主的な手段でしか変更できないというのが・・・1975年のヘルシンキ宣言の加盟国の認識ですから・・・ネット上の論文や引用からすると、中国でも韓国では公知ですが、日本ではあまり知られていない・・・日本は準加盟国のようですが・・・不思議な世界・・・

 それに中国とベトナムの争いも・・・これは双方の警察が、それぞれの国の定めた境界を元に、互いに自国の法を順守して警察活動をしているだけですから・・・警察と軍の違いをわざとなくして語っているものが多いわけです。多分、その方が面白いから・・・

 例えば、韓国軍は韓国政府には限定的な指揮権しかありません。韓国軍が創設されたときはアメリカ軍政下、そして独立して自前の軍になり、朝鮮戦争により指揮権は国連へ・・・それ以来、韓国軍の指揮権は国連が有し、1978年に米韓連合司令部が設置されて、作戦統制権は国連軍から米韓連合司令部へ・・・1993年に平時の作戦統制権は、韓国政府へ・・・有事になったら韓国軍は米軍の部隊として戦う・・・

 韓国は自前の軍を持っているけど有事になるとアメリカ軍の部隊になってしまう・・・1950年代に韓国が竹島を占領したのは・・・韓国軍ではなく、独島義勇守備隊というテロリスト集団ですね。韓国警察がこのテロリストと手を組んで・・・やがて武装警察が・・・国の定める領土として警察権を行使した・・・韓国軍が駐屯しないのは、駐屯できない・・・軍が出ると侵略になるから・・・

 ウクライナも・・・どこの国の軍も軍をウクライナ領に入れにくいのはこれと同じパターン・・・民主的な手段で、どこの陣営に属すかを決めさせるしか無い・・・しかし、こういった前提をわざと無視して平和を語ろうとするから、日本のような平和を掲げた戦争国家が現れてしまう。報道も政府も結託しているようにしか見えない・・・

 もっと困るのは・・・日本が軍を動かして竹島を奪還しようとすると・・・1975年のヘルシンキ宣言の署名国は・・・実効支配を優先するから・・・日本を非難するしかない・・・よって韓国は自衛権を発動・・・戦時に移行すると・・・韓国軍は米軍の指揮下に入るから、日本は米国と戦う事になる・・・この場合、米国は日本を助ける事はありえない・・・自国の軍の一部が戦闘に巻き込まれているのと同じだから・・・私も日本人なのでこの考え方には承服できない面もありますが・・・理論としてはこんな感じ・・・冷戦が如何にして終わったかが日本であまり話題にならないのは・・・竹島の実効支配権が韓国にあるので、1975年のヘルシンキ宣言も話題に乗りにくい・・・多分ね。これに則った国際政治を教えると・・・非国民になる・・・従って1975年以前の枠組みで平和を語ろうとする・・・私の妄想・・・

 中国も国際社会の一員として国境は順守・・・しかし、日本がシーレーン防衛を叫ぶのと同じように中国もシーレーン防衛を考え実行すると・・・日本は非難する事しかできなくなる・・・協力する事が何故かできない・・・日本の生命線であり中国の生命線でもあるのに・・・日本と中国が争うと南シナ海を生命線と考える中国は・・・東シナ海で薩南諸島と・琉球諸島の間あたりで日本の生命線を断ち切るでしょうから・・・これで、勝負が決まってしまう・・・アメリカの韓国への生命線は、グアム・沖縄・韓国でしょうから、中立を保って沖縄を押さえる事になりそうな?アメリカの東アジア戦略は・・・アメリカ本土・ハワイ・グアム・フィリピンへ・・・その枝としての沖縄・韓国・・・日本外しか?

 戦争というのは伝染病のようなもので、体の端から腐りだすようなものだから・・・どこを切るか・・・そりゃ、なるべく末端でなるべく小さな部分・・・従って、日本は切られる・・・沖縄は民主的な手続きで再びアメリカの支配下になり、琉球王国が再生するか?ウクライナでロシアがやった手法ですね。

 海の自由航行と利用権の問題ですからこれも、わざと区別せず読み物としてスリリングな仕立てにするために、排他的な利用権と自由航行権を分けずに語ることで仕事を得ているようなジャーナリストという肩書の作家が多そうな感じですね。

 日本の新聞は基本的に赤新聞だからね・・・仕方ないのか・・・読者の嗜好に合わせるのが上手で、さらにそれを無責任に煽る事が好きなようです。政治家も感情に訴えて煽って、責任は取らない・・・

 不思議な報道・・・そのうち、世界から笑われるか・・・やはり、日本は敗戦によって政府などの仕組みが変わったが・・・言論機関が戦前のまま変わっていないのか?ちょっと気になりますね・・・こんな事を言ってると、やはり非国民になるのか・・・国賊として叩かれるか・・・所詮妄想・・・

 しかし・・・我が国は、どうやら後ろ向きに進んでいるような?北海道ではインフラすら維持できなくなっている・・・これまで時速130kmで走っていた特急が時速120kmで走るようになる・・・続発する事故で段階的に減速を進めて・・・北海道内の特急はすべて時速120km以下で運行・・・減速でエンジンやレールへの負荷を減らし、メンテナンスを強化し事故の再発を防止する・・・と言っているが、事実上の敗北宣言ですね・・・設計速度を維持できなくなってきている・・・あちこちから安全保障の名を騙る亡国の音が聞こえてくる・・・何事も崩れ始めると速い・・・

2014.07.05

  

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