現在をうろうろ(231)

 北京の防空体制と・・・その他の地域の防空と・・・

 さて、北京の防空体制に関しては少しずつ知見が増えてきました・・・北京中央部から50kmほどの距離の所に規則的に防空ミサイル基地と思われるものが並んでいます。基地と基地の距離は・・・35kmですかね。これらの基地がおかれている目的は・・・配置からすると米国からの大陸間弾道弾の迎撃という事になるようです。

 一応は、確認できたミサイル基地は5か所で、およそ直径270m程のサークル状の陣に配備されています。右の写真が、その配備状況ですね。従って、1つのミサイル基地に8基の発射装置があって・・・多分HQ-9ではないかと思われます。事によるとHQ-19か?衛星写真からすると・・・トラクターヘッドとトレーラー部に隙間があるかないかが不明なので・・・・・・HQ-9か19かよくわからない・・・これって、ロシアのS-300か400のライセンス生産品ですかね?

 いずれにしろ、首都防衛のためのものですから、最新のものなのだと思いますが・・・2013年8月の時点ではS-400のライセンスを中国は受けていないのかな?このあたりの詳細は不明ですが、かなり密度の高い運用であると思われます。

 この基地で、予備のミサイルがどれだけあるか分かりませんが、少なくとも8基の発射装置に4発ずつ・・・32発のミサイルが同時に運用する事が可能ですね。

 この首都防衛用のミサイル基地は、基本的に同じデザインで、左の写真で見ると中央にスロープがあってそこにレーダーシステムが上げられて、その周りを8基のランチャーが並ぶ形になります。同じような基地ですから・・・目的は明瞭ですね・・・カムチャッカ半島や樺太上空を飛来する大陸間弾道弾の迎撃である事は配置から明瞭・・・

 首都防衛用のミサイル基地は確認できましたが・・・これとはちょっと違ったタイプのミサイル基地があるんです。

 右の写真の中央やや左の上にあるものですね。

 この周囲50kmの範囲には特別な都市は存在しないんです。そして、この基地は単独で存在しているようなんですね。そうなると・・・この防空ミサイルはこの場所に存在する建物群を防衛するために存在すると考えて良さそうです。

 何しろ、首都防衛用のミサイル基地と同じものが工場らしき建物を守るために存在している・・・となれば、この工場は極めて重要な施設であると思われるわけです。

 このミサイル基地の座標は・・・ 37°45'43.51" N 120°43'09.51" E ここですね。

 基地自体は北京防衛用のものと同じ規模で、形もほぼ同じですね。地形的な要因で、形が少し歪んではいますが、間違いなく同じタイプの基地で、レーダー車両は2台確認できますから予備のミサイルシステムを持っているか、他の短距離迎撃ミサイルを持つのか?とにかく、充実した装備だという事です。

 この場所は・・・山東省煙台市か蓬莱市の上魏家村のようなんですが・・・この白い色の建物群は・・・ちょっと前に眺めた湖南省衡陽市にもあったし・・・陝西省漢中市にもにたような雰囲気の白い屋根の工場がありましたし・・・この白い屋根の建物ってのが気になるわけです。

 まあ、電力もそれほど使わないようですし・・・目立つ受電設備が無いんでね・・・暖房用と思われる石炭は必要なようですが・・・単なる倉庫群なのか?養鶏場ではなさそうですが・・・この、防空ミサイルは何?というわけです。

 そのうち何か情報が出てくるかもしれませんが・・・ちょっと気になります。

 さて、実はもう1か所、気になる場所があります。基本形状は、首都防衛用の対空ミサイル基地と同様なものなんですが・・・右の基地ですね。この基地は、もともとは白い四角の3つの空間の他に、その内側に6か所のミサイル発射場が存在していて・・・それが木に覆われて見えにくくなっています。他の所とはちょっと運用の様子が違う事が分かりますが・・・この近くには、工場と石炭火力発電所と燃料タンクが6基ある補給所のようなものがありますが・・・この燃料タンクのある場所が臭いんです・・・

 はっきりした事は分かりませんが、地下構造物があるんです。座標は・・・

 42°07'33.21" N 123°43'24.52" E ここですね。ここには、鉄道の引き込み線があるので、燃料基地でもおかしくない・・・地下燃料タンクがある。トラックもそれなりに存在するようですが・・・

 左の写真のような、地下の構造物への出入り口のようなものが見られます。航空機基地などの掩体とは違ったものです。大型のトラックがしまわれているのかもしれませんが・・・ちょっと不自然なんですね。

 似たような構造物を見た事があるんですが・・・まさかね?沖縄のメースB 巡航ミサイルの基地・・・ここのは、樹木が生えていて既に使われていないと思われますが・・・なんとなくね。ちょっと怪しい場所なんですが、ここも、普通の燃料集積場なのかもしれませんが・・・近くにあるのは、防空ミサイル陣だけでは・・・南南東に25km程の所に大きめの弾薬庫がありますが・・・ちょっと、距離がありますからね。

 軍事基地は無駄な場所に置かない事になっていますから・・・気になるわけです。さて・・・何のためなのやら?中国は広大で・・・軍事基地探しも少し飽きてきました・・・しかし、山東半島の北部では急速に空港整備が進んでいるみたいですし・・・

 意外と・・・我が国の「積極的平和主義」の影響で中国経済にも効果が出ているとか?

2014.06.21

  

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