現在をうろうろ(201)

 宇宙開発戦略本部ってのは何?

 さて、ちょっと気になる・・・宇宙庁の前身になりそうな宇宙開発戦略本部というものが、どんなものなのやら?ちょっと前のふざけた妄想から前進する事にしましょう。

 宇宙基本計画を眺めると、ちょっと気になるのは・・・国際分業の時代なのに・・・衛星測位については、我が国は米国 GPSの最大の利用国となっており、そのGPSを補完・補強する準天頂衛星システムの整備計画が進捗中である・・・これですね。現状でGPSを利用していて、特に問題は無いし・・・と思うわけです。

 まあ、山の中だとね・・・ちょっと問題が出ますが・・・山道は、あまり間違えようがないので・・・トラクターや建設機械の自動運転だと、相対的位置決定システムを現場に簡易に置いてやれば良さそうですが・・・何も衛星を使う必要は無いかと・・・この準天頂衛星、確か民間プロジェクトと位置づけられていたはずですが・・・国の方針が不明というプロジェクトであったような気がします。計画・評価部会審議結果 これによると・・・課題設定の妥当性(必要性) @国の方針との適合性 の項目に・・・・準天頂システムは民間主導プログラムとされている。であれば、国はそのプログラム下(内)に位置付けられている筈であるが、民間からどのようなシステム要求が出ているのか、国はそれを受けたのかが不明である。従って、プログラム(その評価も含め)が無いまま、プロジェクトの評価を行うには、自ら定めた枠の中で行うしかない。今後、民官のインタフェース、責任分担の明確化が望まれる。 とか、あって・・・軍事利用を目的としているのではないかとか噂されたものですね。しかし・・・GPSの電波は妨害可能なので・・・完全に、これに頼るわけにはいきませんからね。

 近頃では・・・営業の連中がサボらないようにGPS追跡装置を車につけ・・・それに対抗する・・・電波妨害する装置なども売られていますから・・・この準天頂衛星の存在意義はどうなるのか?ちょっと気になりますね。準天頂衛星システム まあ、既に稼働していて、私の車に乗せているカーナビもGAMINのですから、対応しているか?・・・GARMIN nuvi2465・・・準天頂衛星やGPS衛星の位置を示してくれるQZレーダー で、準天頂衛星が見えるはずですが・・・私のカーナビでは受信していないようです。残念・・・当分買い換えの予定は無いですから、私にとっては、準天頂衛星は存在しないのと同じ事ですね。しかし、12個の衛星を捉えていますから、精度的には問題ないはずですね。

 近頃、山には出かけないのでね・・・ただ、このQZレーダーで準天頂衛星の位置の変化をスライダーを動かして見ていると、準天頂衛星より天頂に近いあたりに居る衛星の多い事・・・

 正式に運用されると事情は変わるのか?ちょっと気になります。因みに、右の図と、GARMINの表示する衛星の位置は、左右が反転しています。右のQZレーダーの表示は上を向いて見た時の、GARMINのは上から見下ろした表示になっていますので、比較するときは注意を要します。星座早見と同じパターンですね。

 最初見たとき・・・何で?位置が違うの?なんって・・・EとWが・・・右の図では南を見てどのあたりにあるかが分かるというわけです。南を見て左が東・・・地図とは違った表示の仕方というわけです。しかし・・・これだけ沢山の衛星が飛びまわっている中に・・・きっと素晴らしい何かがあるのでしょう。このプロジェクトの中で、幾つかの技術開発がありますね。衛星用の原子時計、衛星群時刻管理技術、高精度衛星軌道決定技術・・・技術はどんどん進んでいきますね。時間を正確に測定する事によって、位置を確認する・・・高度な時間の管理か・・・

 しかし、長期の計画で少しずつ進展しているみたいですが、なんとなくやる事が中途半端な気がしてね・・・やってます・・・ただそんな感じ、日本の計画って何でも中途半端な気がして・・・あれもやってます、これもやってます・・・ところがXXのためにの部分が弱い・・・この準天頂衛星も悪くないですが・・・日本だけのためには・・・GPSは世界戦略の中でのものですから、世界が利用できるシステム・・・そこに有意性があるのですが・・・日本は、どうもそのあたりが弱くて、我が国の、我が国の国益・・・ここに回帰してしまう・・・GPS衛星の4機は日本が担当します・・・それで良いような?そんな気もしますがね。

 結局のところ、GPS衛星の数が多いから、準天頂衛星もほとんど意味を持たない事になる・・・まあ、技術の肥やしになるので悪くは無いのですが・・・なんだか、実用システムを作り上げるという気魄にかけているような感じです。

 本気でシステムを立ち上げるには一気に衛星を4機打ち上げる必要がありそうですが・・・それは遥か先の話ですから・・・これも、中途半端で終わりそうな、そんな気配がしますね。掛け声はなかなか立派なのですが・・・

 これを利用する必要が出てくるのは・・・土木工事などによる自動化なのでしょうが・・・建機との開発連携でも無いとあまり有意な事にならないような・・・やはり、最初から軍事を前面に出して米国みたいに開発を行わないと無理なのかもしれません。軍事なら、逸早く実用システムの導入ができますから・・・上手く行かなくても金の無駄で済んで、産業界の期待とは無関係な失敗ですから・・・日本は民需で大規模システムの開発を考えるから、欲徳がらみで挫折する・・・それが問題なのでしょう。従って、小さな市場から始める小さなシステム開発はできるが、大きなシステムはなかなか作りだせないということのようです。

 どうやら、金を束で使うのがあまり上手くないという事なのでしょう。

2014.06.09

  

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