現在をうろうろ(189)

 昭和初期のモンスターの再来??

 古い本を眺めていると、なんだかね・・・本によっては暗い気分になります。昭和17年に刊行された本・・・近代デジタルライブラリー - 暁の動員 なんとなく読み始めてしまいましたが・・・大日本帝国政府の声明です・・・

恭しく宣戦の大勅を奉載し、茲に中外に宣明す。
 抑々東亜の安定を確保し、世界平和に貢献するは、帝国不動の国是にして、列国との友誼を敦くし此の国是の完遂を図るは、帝国が以て国交の要義と為す所なり。

 然るに殊に中華民国は、我が真意を解せず、徒に外力を恃んで、帝国に挑戦し来たり、支那事変の発生をみるに至りたるが、御稜威の下、皇軍の向ふ所敵なく、既に支那は、重要地点悉く我が手に帰し、同憂具眼の十国民政府を更新して帝国はこれと善隣の諠を結び、友好列国の国民政府を承認するもの已に十一カ国の多きに及び、今や重慶政権は、奥地に残存して無益の交戦を続くるにすぎず。

 なんだか、近頃耳にする勇ましいスローガンに似ていてね。ちょっと気になるというわけです。

 凡そ交戦関係に在らざる国家間における経済断交は、武力に依る挑戦に比すべき敵対行為にして、それ自体黙過し得ざる所とす。

 なんだかTTP交渉みたいな話・・・

 帝国政府は、太平洋の平和を維持し、以て全人類に戦禍の波及するを防止せんことを顧念し、叙上の如く帝国の存立と東亜の安定とに対する脅威の激甚なるものあるに拘らず、堪忍自重八ヶ月の久しきに亘り、米国との間に外交交渉を重ね、米国とその背後に在る英国並びに此等両国に附和する諸邦の反省を求め、帝国の生存と権威の許す限り、互譲の精神を以て事態の平和的解決に努め、盡す可きを盡し、為す可きを為したり。然るに米国は、徒に架空の原則を弄して東亜の明々白々たる現実を認めず、その物的勢力を恃みて帝国の真の国力を悟らず、余国とともに露はに武力の脅威を増大し、もって帝国を屈従し得べしとなす。

 国名は違いますが・・・なんとなく精神は似ているような?だから・・・なんとなく嫌な感じがするんです。まあ、こんな本ばかり読んでいるわけではないですが・・・演説集の類とかは面白いものです。扇動の理論などを研究するもの良いし・・・人間の基本的な仕様に関してはこの数万年変わっていないと思われます。日本は・・・日本の思想は、やはりあまり変わり映えしないような気がします。古事記もなかなか面白い読み物ですし・・・かぐや姫も、かぐや姫の物語として、アニメになるし・・・そういえば、かぐや姫はバレエにもなっていましたね。

 基本的な精神は似ているのか?だから、同じ言葉で、同じような平和論を述べられると、過激に反応してしまうような感じですね。まあ、人間の交渉の技術は基本的に、同じ言語を使っている以上はそれほど変化がない・・・

 今次帝国が南方諸地域に対し、新たに行動を起こすのやむを得ざるに至る。何等その住民に対し敵意を有するものにあらず、只米英の暴政を排除して東亜を明朗本然の姿に復し、相携へて共栄の楽を分たんと祈念するに外ならず、帝国は之等住民が、我が真意を諒解し、帝国と共に、東亜の新天地に新たなる発足を期すべきを信じて疑わざるものなり。

 こんな風に述べても、なかなか信じてはもらえない・・・人間の不信感を拭う事ってできるのか?気になるものです。こういった理念を振りかざして、戦乱をまき散らしましたからね。言葉と行動というのはなかなか一致しないものですから・・・一人ひとりの人は、そう信じても、これが束になってその利害になると・・・国益という言葉で代表される無形のもの・・・こいつが曲者ですから・・・国内で通用する排他的利権では済まなくなりますからね。

 しかし・・・国土強靭化に関する基本法もなんだか変な感じだし・・・戦争を画策している可能性も高いし・・・やはり、株は防衛関連ですかね?気になるな・・・

 まあ、日本が戦争を始めたら・・・私の方針はずっと以前に・・・20歳ごろに決めてあります・・・今となっては年齢だとか言われるかもしれませんが、とりあえず志願・・・コンピュータは扱えますから、兵站でも何でもやりますってね・・・そのつもりですから・・・身の振り方は決まっている。

 しかし、どんな戦争になるのやら?通常兵器での戦いでも・・・兵器の質はともかく、人的資源の差が大きいから厳しいでしょうね。壮年男子はすべて戦場へ・・・それなら、早めに志願だね。

2014.06.06

  

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