現在をうろうろ(1797)
日本貧窮者経済新聞
 潜水艦輸出の失敗の原因の分析は・・・?(2)

 さて・・・日本経済新聞 電子版 教訓多い潜水艦輸出の失敗  これの続きですね。どうも、そうりゅう型って・・・失敗作というか・・・過渡期の製品みたいな感じですね、無理のし過ぎのような感じですから・・・非大気依存機関の実験用かね?だって、メインのディーゼルエンジンの出力が諸外国の物より圧倒的に小さい・・・これって、間違いなく使いにくい・・・航行と充電に使うわけですから・・・時間当たり1000kWも違うんだから・・・それに、高圧空気の補充もしなければならないし・・・

 いま、U-142型とそのコピーの伊1型のスペックを眺めているのですが・・・なかなか興味深いね。U-142型には6000馬力のディーゼル主機2基、伊1型はラ式2号ディーゼルで2基6000馬力・・・ラ式2号ディーゼルをチェックしているのですが・・・ラ式?ラインメタルの関係ですかね?どうやらマン社の設計の1200馬力及び3000馬力の、3000馬力のコピーを2基搭載しているようですね。この単動四衝内火機は機関車などにも使われていますから・・・とにかく、日本の潜水艦技術の元はどうやらU-142あたりにあるような感じです・・・それで、この複殻式の艦の基本設計はいい加減な計算では予備浮力が12%複殻式なのでサドルタンク=メインタンクが400トンていどのようです・・・2791-2135×(1+0.12)=399.8 こんな計算でね。まあ、数字が美しいからこれでよいでしょう・・・実は2450-1850×(1+0.12)=378 別のずっと後の艦ですが、こんな感じなのでね・・水中排水量から基準排水量と予備浮力の合計の差・・・メインタンク容量・・・勝手に妄想していますが・・・技術の伝承ってこんな感じのものだと妄想的に解釈しているのでね。

 なんだかね・・・近頃は神話ばかり聞かせられているような気がしますね・・・質が良ければ、必ず売れる。高い技術を誇る日本企業には多かれ少なかれ、こんな発想がある・・・高い技術があれば高性能で売れる製品が作れるかと言えば・・・私にはわかりませんね・・・慢性の貧困で蝕まれたお財布様の問題がありますから・・・ラインメタルの製品についてきた可能性もありますが・・・なぜラ式は不明ですね。

 国防はそういったものではないとか言われる時がありますが・・・基本的には無い袖は振れないのも事実ですが、日本政府は見栄とハッタリで巨額の借金を背負いこんでいるような感じですがね・・・そして、もっと怖いことが実はあって・・・スクリュー音が小さく、長い時間潜ることができる「そうりゅう型」の技術は世界最高水準であり、品質で負けたわけではない。・・・これってホントかね?という素朴な疑問を抱くことも許されない風潮が強くなっているような気がしてね。

 私の、妄想的な調査によると・・・そうりゅう型はオーストラリアでは無用の長物に過ぎない・・・吃水が8.5mに対応できない場所での運用になるから無理・・・スターリング基地の対岸の整備工場までの水路は9mしかない・・・新たに浚渫するつもりはなさそうですから・・・そして、どうも潜水艦のトン数はよくわかりませんが、水上状態のトン数が・・・潜水艦が浮いている状態、つまり潜水艦の重さと浮力が釣り合っている状態で2900トンの水を押しのけて浮いている・・・従って、そうりゅう型の重さは2900トンで、同様にして重さを比べると、コリンズ級は3051トンのようで・・・そうりゅう型は、コリンズ級より軽くて大きいから・・・耐圧船殻は小さいはず・・・だって、外殻が大きいから残りの鋼材で作れる内殻は小さいものになる・・・しかも、そうりゅう型は深く潜れることになっているから・・・さらに小さな耐圧船殻にならざるを得ない・・・どうやら、超高価な船殻材は使っていなさそうですからね。

 したがって、オーストラリアの望む4000トンクラスの大型潜水艦でもなく、小さな船体に65人も詰め込んだ居住性の悪い潜水艦であるという事になりますね。居住性も品質じゃないかね?居住性が悪くて、自殺したい雰囲気になるような狭い空間・・・毎日同じ顔と鼻を突き合わせての70日間の哨戒航海・・・自動化が遅れ、狭いので、常に戦闘配備に近いような艦内生活・・・どうやら、そうりゅう型の潜水艦は居住性を犠牲にして機器を詰め込めるだけ詰め込んで・・・予備浮力がほとんどないのでは?なんとなくね・・・実は、浮力体パーツとしての軽油が積まれているとか?なんとなくね・・・ざっと船体重量を推測してみると、どうも浮力が足りないような?何しろ、液体酸素は水より重いですからね・・・空間は極めて少ないような感じでね・・・しかも、大型の高圧タンクでしょうから・・・高圧空気ボンベを減らしたとか?それでも、液体酸素ではブローはできませんからね・・・軽油タンクをブローしたら爆発するでしょうから・・・一般的な高圧エアラインを通すことすら困難だろうと・・・まさか、緊急時はブローできるタンクがあるとか?

 まあ、なんとなく・・・怪しい構成の艦のような気がしてね・・・良く詰め込んだと思うほどの密度・・・なんとなく、まともな事では実現できそうもないような気がしてね・・・吃水が8.5mもあって・・・2900トンって・・・ありえない・・・(9.1÷2)2×3.14×0.9×70=4095.36855 凄くいい加減な計算ですが・・・現実の質量が4200トンあって、水上2900トンが公称で1300トンの浮力をサドルタンクで生み出しているとか?なんとなくね・・・昔のバチスカーフのような潜水艦に見えてね・・・計算をするための資料はあるのですが、怖くて計算ができない・・・

 技術的な問題点は・・・ベントを開いたときに軽油をまき散らすわけにはいかないことですかね?急速潜航・急浮上ができない潜水艦かね?ソナードームの関係でできないという理由も付けられるようですが・・・タンクの軽油が予備浮力でさらに空気で浮かせている?それでも、吃水が8.5mもあるとか・・・

 まあ、普通の潜水艦ではなさそうな気がしてね・・・妄想が過ぎるのかもしれないですが・・・なんだかね・・・まさか発想の大転換が行われている?本来は浮いているものを沈めるのが潜水艦で、沈んでいるはずの物を浮かせている潜水艦なのか?バチスカーフの考え方は、全装備状態で水に放り込むと海底にたどり着くまでひたすら沈むようにできていて・・・浮上する際は重りを捨てて浮上ですからね・・・沈んでいるものにエアを入れることで浮かせている?まさかね・・・

 お前がバルブを間違えて、軽油を排出するとこの艦は沈んで浮かんでこない・・・この船は無理に浮かせているんだからな!気合を入れろ!とか言われて、バルブの夢を見るようになると・・・自殺したくなるとかね?

 オーストラリアは、ある時期からそうりゅう型への関心が薄れていますからね・・・首相の交代もありましたが・・・吃水等の問題か?それとも・・・別の問題か?・・・自殺者の多い艦・・・なんだかね?まあ、どうでもよいか?それより、日経の分析の方ですね・・・

 敗因のひとつは、現地生産や技術移転への取り組みにあった。今夏の総選挙をにらみ、豪州のターンブル首相は国内の雇用を重視していた。仏はこの点を踏まえ、12隻すべてを現地で生産することにしたという。

 生産技術というか・・・どうも、日本の設計のシステムの問題もあるような感じですね・・・国際標準から随分とはずれているような感じですからね・・・造船用の3D-CADなども・・・日本でも一応は設計はコンピューター化されているのですがどうやら、独自性が強すぎるようで・・・特に生産現場での機材の問題があるようです。どうやら、下流行程が超ガラパゴス状態のような感じでね。上流工程では、世界標準の物を導入しつつあるようですが・・・つまり、海外の設計のデジタルデータを受け取って、変換して国内の下流行程に流すことは実用段階にあるようですが・・・世界標準の下流行程にデータを流せないのか?このあたりですね・・・下流行程に板厚などの詳細設計にかかるものがあるから・・・まさか、詳細設計は現場なのかね?罫書場用の原寸・・・伝統があるとか?

 たぶん、基本デザインのプレゼンテーションに耐える程度の部分が上流工程で、この辺りのデーターから実際の規格の板厚や作業代であるとか、実物を作り上げるためのデータ作成あたりからガラパゴス状態なのではないかと・・・基本のプレゼンテーションに耐えるデーターから、世界標準の作成のためのデータ出力の経験が無い可能性はありますね。このデータが作れない事には・・・オーストラリアの工場へはデータが流せないことになる。鋼板に罫書するためのプロッターへのデーターの標準化の問題ですかね?オーストラリアの潜水艦工場は・・・多分、ヨーロッパの標準的な造船下請け工場のような構成なのでしょうから・・・多分、設計部門はこの工場にはないだろうから・・・あれ・・・Australia’s premier naval industry hub supporting The Australian Navy AWDs これは何?オーストラリアの潜水艦などを建造している造船のための工業団地の案内ですね。ここで製造できる船は長さ156m幅34m吃水9.5mでリフトは重量9300トンまたは1平米あたり130トンの容量のみたいですね・・・Ferrocut - The Complete Plate Processing Centre ここが鋼材をカットして提供してくれる所ですね。BySprint Fiber 6kW ? Bystronic Inc. なかなか素敵なレーザー加工機があるじゃん!こういった工場にデータを流せないと駄目なのかね?

 この工業団地の用地には、次世代潜水艦用の用地があるから、ここに工場を建てて勝手に作れとか?そんな感じなんですかね?Companies at Techport South Australia ASC AWD AMI Marine Raytheon こういった企業と連携して仕事をしていくことができるかという問題なのですかね?これだと「日本らしい日本」は引くかな・・・確かに、この手の経験はなさそうですからね・・・受けることはできるが、出すことはできないか・・・

 日本勢も豪州側の要望に応じ、現地生産も含めた計画を提示してはいた。だが、日本企業には未知の経験であるうえ、「虎の子」の潜水艦技術が流出しかねないという不安もあり、仏独に比べると腰が引け気味だった。

 未知の事だと腰が引ける「日本らしい日本」か・・・しかし、この案内を見ると、どこに当たればよいか書いてあるけどね?設計と製造部門の英語が堪能で、経験の無い、賢そうで、ちゃんと話の出来そうな新人にこの図面を持って相談して来い!で放り出して仕事をさせれば済むことじゃん・・・なまじ、経験がある奴なんかを出そうとするから無理なんだから・・・何も知らないので教えてください。ここのやり方を学ぶために、日本式のやり方に毒されていないやつが良いだろうと放り出されてきました。何かを身に着けて帰らないと腹切りです!腹を切る格好をしたら、何でも教えてくれるよ・・・多分、受けると思う・・・本当です、笑い事じゃないんです・・・死を覚悟しての表情でもすれば完璧かね?

 もうひとつの敗因は受注に向けた体制の違いだ。仏企業は豪州法人のトップに、国防省にパイプがあるオーストラリア人を起用し、豪州政府への売り込みに力を入れたという。豪州側がどんな計画を望んでいるのか、フランスは早く把握できたとみられる。

 当たり前じゃん・・・その地の礼儀も何も知らないでは無理じゃん・・・何も知らない新人に、切腹覚悟でやらせれば良いというのは・・・ちゃんと教えてくれるのさ・・・豪州側がどんな計画を望んでいるのか、フランスは早く把握できた・・・でもね、日本はそれ以前にオーストラリアの事情が分かっていなかったのでは?私は、貧乏だから、このPCの前から動かずに、ネットの中だけから情報を収集して、売れなかった理由に関しての分析が、かなり詳細にできていますからね・・・妄想かもしれないが・・・港湾や産業施設などなど・・・これは、確実ですね。

 日本はこうした反省を踏まえ、企業と政府が協力して海外の情報を集め、輸出戦略を練る体制を整えるべきだ。長期的には、日ごろから友好国との安全保障協力を積み重ね、信頼関係を築いていくことが、装備品の輸出につながることは言うまでもない。

 プロじゃない只の妄想家でも、それなりの情報収集が、ネット上でかなり詳細にできることは分かりましたからね。企業と政府が協力して海外の情報を集め、輸出戦略を練る体制を整えるべき・・・というより、誰でも集められるのだよ・・・やる気の問題・・・長期的には、日ごろから友好国との安全保障協力を積み重ね、信頼関係を築いていくことが、装備品の輸出につながる・・・個人的なつながりで売れると太鼓判を押した偉大なる安倍晋三閣下でもできないのだよ・・・事実上の無知無能で・・・法的な拘束力のある文書を作らないのが問題ですね。アメリカで仕事をしたことがあるはずなのになんでかね?まあ、中央アジアでMOUという了解覚書という法的拘束力のない単なる書類で喜んでいたみたいですからね・・・署名したものの意味が分かっていなかったとか?これで、契約したつもりになっているとか?まあ、しばらくすれば中央アジアの事案の推移でそれがはっきりすると思いますが・・・どうせ、官邸からの指示が出なくて宙ぶらりんじゃないのかね?そういえば、近頃は・・・フレームワーク入札方式なんかを取ったりしますが・・・候補者になっただけで喜んでたらダメじゃん・・・発注者との良い関係を作らないとはじき出される・・・ああ、この部分もあるのか・・・WTOの自国とその他の入札者を差別してはいけない・・・

 そして、重要なのは・・・長期の指名期間に発注者との良い関係を生み出すことで発注者と受注者間のトラブルを避けるというやつ・・・ああ、日本は無理か・・・Win-Win関係など作れないから・・・契約が取れたら、舞い上がって、挙句の果てに・・・これでいいだろ!ってテキトーな事をする・・・結果は、契約を振りかざしての指摘でやり直し、大赤字になって腹を立てることになる・・・客船でまた巨額損、三菱重工がはまった泥沼 素材・機械・重電 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準 これって、そのパターンに近いんじゃないかね?

 とにかく、最優先課題は・・・日本製品は優秀であり仕様の変更などしなくても売れるのだという思い上がりを捨てることが先じゃないかね?ニーズに合わないものを売りに行っただけですからね。単なる馬鹿じゃん!他に言いようがあるかね?下手をしたら、オーストラリアは中国から潜水艦を買ってしまうかもしれないし・・・中国がAN/BYG 1に対応する操縦インターフェースを持った水上・水中運動が可能なだけの兵装なしの汎用潜水艦を売り出すかもしれないし・・・造船所で組み込む必要がある装備以外はご自分で組み立ててください・・・そんなやつをね。結局、ニーズの把握もしないで、世界最高水準という言葉だけで売りに行って売れなくて恥をかいただけなのでは?

 馬鹿なやつをトップに据えるとこんな風になる・・・この潜水艦の売込みの失敗の責任はだれにあるのかね?確か、政府企画だったはずだが・・・法律まで作って・・・あの、並んで足を上げて喜んでいた馬鹿か・・・首じゃん!

2016.05.11

  

関係ないが興味深いもの
 今回は無し

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