現在をうろうろ(1721)
日本貧窮者経済新聞
 偉大なる安倍晋三閣下の新人公務員への訓示は・・・?(3)

 まったく、私は何を読んできたのだろうかと・・・偉大なる安倍晋三閣下のお話には私とは違った理解が沢山あってね・・・勉強になりますね・・・平成28年4月6日 第50回 国家公務員合同初任研修開講式 安倍内閣総理大臣訓示 平成28年 総理の演説・記者会見など 記者会見 首相官邸ホームページ 毎度の丸投げ型のお話ですが・・・瑞賢以前も水運は盛んだったはずですがね?大市場江戸の誕生で航路の変革が必要になったのは間違いないですが・・・江戸への醤油・酒は霞ヶ浦辺りから最短一昼夜、数日で運ばれていたはずですから・・・そのために、明治に至るまで江戸への水運の様々な改良がおこなわれていくわけですからね。

 江戸時代の初め、東北で収穫された米は、海を下り、川を上り、陸路を進んで、ほぼ1年かけて江戸に届けられました。米は古くなり、何度も荷を載せ替えたりするうちに、道中で多くの米を損失してしまう、という有様でありました。
 これに対して、江戸の商人であった河村瑞賢は、東回り航路、西回り航路を開拓し、米の流通に劇的な改善をもたらしました。
 彼は、材木商です。海運については、全くの素人でした。更に、参考になるような書物や、海外の情報などもまったく無い時代でありました。
 しかし、彼は、幕府の命を受けるとすぐに「現場」へと出かけました。日本中を回って、熟練の水夫を探し、船頭たちの話に耳を傾けました。


 確かに、日本は水運に関する書籍がほとんどない・・・でも、なぜか古代以来の一定の約束事でちゃんと荷が動いているんでね。そう、運輸通信に関しては・・・当たり前に律令以前からのシステムが明治まで連綿と動いていますからね・・・記述する必要も無いかのように・・・軍記物なども単に利用したという程度の記述・・・船材は高級木材が使われていますから、廃船になってからも再利用が可能なので遺物も少ない・・・

 偉大なる安倍晋三閣下は瑞賢の顕彰のための書籍を読んだのかね?確かあれには、東北からの米が1年もかかったって書かれていましたがね・・・新開地である大消費地の江戸の誕生による大阪から江戸への輸送路の開拓ですからね・・・大阪に至る日本海からの交通路の歴史は物凄く古いですから・・・つまり、紀伊半島をまわることと、房総半島を回ることがかなりの困難ということですからね。奥羽の産物は・・・江戸へは牛の背で運ばれていますから・・・1年もかかることはないでしょうね。牛の歩みでも2か月程度では?裏街道を草を食わせながら・・・こういったものも文献資料に残りにくいですからね。


 瑞賢に関しては、現場を知らない新井白石君が色々と書く事になるので・・・国立国会図書館デジタルコレクション - 奥羽海運記 ; 畿内治河記 こういった本が出来上がるわけです。常陸国風土記に、陸奥の国で作られた大型船が都への途中で難破した残骸に関する記述があるのでね・・・国立国会図書館デジタルコレクション - 常陸国風土記 28コマ 天智天皇の御代の船ですからね・・・陸奥と都との大船による往来があるわけでね・・・瑞賢が始めたわけでもない・・・この頃に、日本は渡洋作戦を敢行していますからね・・・高度な航海術が無くて、どうやって白村江の戦いを行ったのやら?無かったことにするのかね?鹿島香取の神宮が東北まで勢力を伸ばしたのも海運力でしょうからね・・・

 左が、江戸幕府の公印ですが駅馬関連の奴・・・ちゃんと江戸幕府は律令の伝統を引くシステムの維持をやっているわけですからね。飛脚のシステムなども、どうせ律令以来の物なのでしょうからね・・・

 そう、延喜式では庸調の運搬日数を定めていますね・・・出羽國。行程上卅七日,下廿四日。海路五十二日。こんな具合ですね。西暦905年頃の輸送速度がわかります。国立国会図書館デジタルコレクション - 延喜式 校訂. 下巻 52コマ 延喜式 巻24 主計寮上 延喜式は面白いね!古代の日本の産物や種々の製品の製法やコストなどまでもわかりますからね。

 どうしても、偉大なる安倍晋三閣下は、日本の俊英を現場に行かせたいようですね・・・江戸時代の俊英は今と同じように現場に行かないで・・・現場の優秀な人材を利用したのだが・・・この河村瑞賢はその代表格でしょうね。幕府の人間ではなく、商人ですからね・・・彼は、幕府の命を受けるとすぐに「現場」へと出かけました。日本中を回って、熟練の水夫を探し、船頭たちの話に耳を傾けました。・・・現場の人間だから・・・

 どうも、自分の都合のよいように話を作り出しているようにしか見えないのですが・・・山口県第四区の選挙民の夢や希望は偉大なる安倍晋三閣下が担って国会へやってきているはずなのに?

 そうした中から、積荷の量を制限するなど海上輸送の新しいルールを創りました。海の難所には、一晩中かがり火を焚く、水先案内船の仕組みを整えるなど、工夫を凝らしました。さらに、堅牢な船を日本中から確保し、そして、良質な港を発掘して回りました。

 まあ、夜間航行も行わせたのかね?確かに、川筋などでは常夜灯などを設置するようになりますね。残念ながら、幕閣が無知なので現場の瑞賢に丸投げして調査及び施策をまとめさせたというわけです・・・戦略がちゃんとあったのできちんとしたものができたというわけですね・・・戦略なき偉大なる安倍晋三閣下とはずいぶん違うね。河村瑞賢、すなわち民間の活用の話ですからね・・・なぜ、役人が現場に行かなければならないのかが、私には丸で分からない・・・延喜式にはきちんと旅程が示されている・・・延喜式の神名帳以外のところは工業規格や予算の見積もり関連のデータ集ですからね・・・神名帳も、国司が行う祀りに関連するリストでしょうがね・・・

 ああ、そういった考えがないから、偉大なる安倍晋三閣下は1回の運転代行に10万払ったり、凄いガソリン代を計上するのね・・・どのくらいかかるかなどの見立てができない人なんだ・・・妙に納得!

 「人生50年」の時代にあって、瑞賢は、既に50歳を超えていましたが、徹底的な現場主義を貫くことで、前例のない、航路開拓という挑戦を見事に成功に導きました。
 後に幕府の中核を担う新井白石は、瑞賢のことを振り返りながら、70歳になった瑞賢が、封建時代にあって、弱冠20歳ほどの白石にも積極的に意見を求めるような柔軟な人物であった、と記しています。


 ああ、完全に馬鹿ですね・・・人生50年の時代だから、50を超えた瑞賢は応じたのですからね・・・実質的な御隠居さんなのだよ、だから余裕でやっている・・・そして、旗本になっちゃっていますが・・・伊能忠敬もそうですね。定年後の第二の人生を公共事業に・・・というわけですね。私にとっては・・・役人じゃないので・・・まあ、どうでもよいか・・・餅は餅屋・・・

 ふ〜ん・・・弱冠20歳ほどの白石にも積極的に意見を求めるような柔軟な人物・・・私も、小学生相手に積極的に意見を求める商売をしていましたから、柔軟な人間に属するのかね?まあ、誰かさんは議論は御嫌いなようなのでね・・・

2016.04.16

  

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