現在をうろうろ(1640)
日本貧窮者経済新聞
 水素社会?代用燃料社会?それとも核社会・・・?

 どうも、なんだか水素社会ってのは来そうもないような気がしてね・・・確かに、過渡期としては高圧水素ボンベなどが話題になるかもしれないですが・・・なんとなくね・・・大体、液体水素なんか扱いにくいですからね・・・液体にするだけでエネルギーが必要になるものは不可でしょうね。

 なんとなく・・・電線もなくなってしまうかもしれないような気になってきてね・・・電力会社には悪いが・・・例えば、ガス管に水素が流れていて、これが燃料電池につながっているとなれば・・・これで、電気を家に引き込む必然性がなくなる・・・というわけです。

 最低限何が必要なのか?なんって・・・技術的に言えば、電気に先行してガスが家庭に引き込まれていましたからね・・・大昔は天然ガスの利用で、やがて一酸化炭素などの工業的に作られるガスへ・・・そして、再び天然ガスに・・・つまり、メタンガスということですね。メタンガスは、一酸化炭素と水素から合成できますから・・・水素社会に無理やりする必要はまるでない・・・水素が十分に発生させられれば、メタンガスでOK・・・既存のインフラ・システムが使える・・・水素インフラを新たに立ち上げる必要はない・・・

 だって、気体の水素を作って・・・運ぶためだけに液化して、使う時には気化させで高圧充填・・・無駄が多すぎる気がしてね。天然ガスパイプラインとそれにぶら下がるメタン製造施設の方が合理的だから・・・

 したがって、水素社会は来ない・・・

 必要とされる技術が何になるのか・・・小型のメタン圧縮装置ですかね・・・自動車にも充填するとなると・・・家庭用充填機があれば、これで、一つの産業が消えますね・・・ガソリンスタンドがなくなる・・・天然ガス自動車を家庭で充填するようになると困るのは・・・税金が取りにくいということですかね?電気自動車の税金ってどうなるのかね?道路特定財源ってやつ・・・租税特別措置法で、バカ高い税金になっている奴はいつになったら本則に戻るのかね?トリガー条項も停止されちゃっているし・・・今度は、逆トリガー条項が付きそうで怖いですが・・・ガソリンが安くなると税金が高くなるとかね・・・日本政府の借金の山からすると、子供の貯金箱を狙う親状態だと思うのでね・・・情けない国、日本・・・財政再建は事実上投げていますからね・・・経済の再生に丸投げしていますから・・・危ない危ない・・・

 経済再生のための財政出動の資金がないから・・・そろそろ、国債発行の元になる国民の預貯金などの信用を超えますから、国債の発行も困難になるはずですから・・・子供の貯金箱を狙うように、国民に重税を課すことになる・・・消費税が10%になれば・・・福沢君で買い物をすると、夏目君までついていくようになる・・・やがて、さらなる消費税の増税になるかね?それが怖いね・・・

 消費税の効果を増すためには・・・余計な買い物をさせる魂胆というのがあるでしょうからね・・・水素社会で、エネルギー関連設備の更新という恐ろしい手でも考えていそうでね・・・買い替え需要でも生むのかね?

 しかし、水素社会は来そうもないと思うのだが・・・やがて、メタンを水素と炭素に分けて取り出した水素を利用する形になるのではないかと・・・メタンが太陽エネルギなどで作られるようになるとね・・・現状で、どうやら福島界隈では昼間電力が余りそうな感じで、慌てて蓄電施設や・・・水素発生システムを作り出そうとしていますから・・・問題は、余剰な水素はタンクにためるとすると・・・水素タンクなどは・・・あまりなさそうですからね・・・

 現在の水素は・・・天然ガスを触媒で分解して水素を作りますね・・・この水素の大部分は、石油精製の際に脱硫に使われますね・・・原油に水素を混ぜて触媒と反応させて硫化水素を作り出して・・・硫黄を回収、水素は再利用されますが・・・硫黄は単体のままでは意味があまりないので、水素と窒素からアンモニアを作って、硫酸アンモニウムなどの肥料を作ることになる・・・

 日本では硫黄は結構余っているのではないのか?石油精製で生み出された硫黄で、日本の硫化鉱を使った硫黄産業が壊滅しましたからね・・・近頃は銅やニッケルの硫化鉱を焙焼っして出てくる硫黄で硫酸を作り・・・チリへ運んでいましたっけ・・・チリで銅の湿式製錬に使うために・・・輸出されていますね・・・化学工業やこういった製錬ではいかに物質を無駄にしないかが重要で・・・副生物は商品として出荷することになっているので・・・水素もまたこういった商品として・・・それなりに高価なものになってちょっとだけ出てきているのが基本のようですね・・・商品として販売される水素は、日本の水素の全生産量の2%程度・・・3億Nm3のようです。それを使って・・・水素社会というわけにはいかないから・・・結局は、水素を作るわけですが・・・どうやら、天然ガスからの製造はしない方向になったようですね・・・

 したがって、福島の余剰になりそうな昼間電力を使うことになるようですね・・・日産50トンを目標にするようですね。50トンの液化水素・・・1Nm3の水素は90gでしたっけ・・・1万台分で50トン?・・・後で計算しなおしてみるか・・・いずれにせよ、50トンの水素を生み出すようですから・・・3億Nm3か・・・このうち0.35億Nm3が液化水素のようですね・・・日本で流通している液体水素は予定の2か月分かよ?計算すると・・・10トン程度の生産能力を・・・50トン上積みするのか・・・

 電気分解で1Nm3の水素90gを発生させるには、803gの水の分解・・・酸素が0.5Nm3発生して713g・・・これに5kWhの電力が必要で・・・1台当たり、5kgで・・・電気代を30円ぐらいで計算するとやはり、満タンで8000円ぐらいのコストになるね・・・まあ、実験だから良いが・・・まあ、偉大なる安倍晋三閣下が泣き散らせば日量50トンのプラントができるだろうが・・・果たして、どうなるのか?

 そして2020年には、福島で再生可能エネルギーから、燃料電池自動車1万台に相当する水素を作る。これを県内のみならず、東京オリンピック・パラリンピックで活用・利用していただきたいと思っています。・・・まあ、2020年に1万台の水素自動車で終わりそうですね・・・日量5トン程度のプラントを作って、あとは天然ガス改質の水素か?現在首都圏に20店舗程の水素ステーションがありますね。トヨタ MIRAI 水素ステーション トヨタ自動車WEBサイト ここだともう少しあるね・・・?

 水素1kg1100円ぐらいなのね・・・トヨタのMIRAIは122.4Lで70MPa・・・700気圧・・・MIRAIは4.3kgしか入らないのか?それで約5kg・・・5000円ほどで600kmぐらいは走れる計算のようですね・・・まあ、悪くないか・・・再生可能エネルギー由来の水素ステーションを導入する事業に対する補助金は・・・1ステーション4〜5億円かかるらしくて、1.2億円を上限に補助金が出るのね・・・再生可能エネルギー由来の水素以外を販売したらアウトなのかね?

 さて、どうなるのやら?水素自動車は500台ぐらいは出荷されているのかな・・・1日2.5トンの水素が再生エネルギーで生産されている・・・?生産体制を増強して2020年までに登録台数を1万台まで増やすというのが計画なのかね?

 なんだか、政府主導の計画ではなく・・・水素自動車の生産台数ありきの計画と水素製造販売業者の思惑とで1万台と叫んでいるみたいな感じですね・・・再生エネルギーで50トン作れるのかね?

 結局は、原子力発電で大量の水素を製造する核=電力=水素・・・をベースとする社会になりそうな感じですね。水素といっても多分炭化水素で・・・水素化学工業とでもいうことになりそうな?まあ基本はC1化学なんでしょうが・・・そうなると、やはりメタンがベースになりそうでね・・・そして、核融合か・・・こいつも水素をヘリウムに転換する際のエネルギーですね。核も化学も水素ベースなのかね?

2016.03.14

  

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