現在をうろうろ(1388)
日本貧窮者経済新聞
 フルートいじりをしていての・・・不満は・・・?

 ああ、フルートをいじっていて気に入らないことがありますね。調整に関してなので、一般的なユーザーには無関係ですが・・・私は貧乏なので、フルートの調整を外注できないのでね・・・まあ、自分でできればそれに越したことはないのですが・・・ちょっと不満があるわけです。・・・それはタンポ調整に関してですね。単純に厳密な調整を施すのであれば・・・そのメカニズムは非常に簡単ですが恰好が悪いものになることは自明・・・タンポの裏のボール紙をジュラルミンなどに変えて、3点支持を行いそれで調整する・・・そうすれば、調整紙などは不要で最良の調整が可能・・・ただ、キイカップの上にネジの頭が出たりするから不可・・・キイカップの上にカバーを付けることになる・・・キイカップが重くなると、慣性の法則の問題があるから・・・気に入らない・・・タンポ側で調整する手もあるが・・・キイカップを三角にしないと・・・収まらない、正確には正三角形の角を切った六角形・・・

 でもね・・・問題は・・・タンポに印を入れて組むことと、タンポの表面にアイロンがけすること・・・皺伸ばしですね・・・皺は何によって起こるかっていうと、ワッシャーがネジとともに回転することですね。これで皺ができる・・・ワッシャーがネジとともに回転しないようにすればよいのだから、スプリングワッシャーを噛まして低トルクで保持とか、一番良いのはワッシャーの穴の形状とシャフト形状を丸ではなくす・・・ってことですかね・・・そうすれば、ワッシャーは回らずタンポのスキンに皺を作ることは無い・・・

 つまり、左のような構成にするという事です・・・左からキイカップ、タンポ、ワッシャー、ネジですね。

 キイカップの中央に伸びるネジ穴のついたシャフトの上部と、それに嵌合するワッシャー・・・この形状なら、タンポの上でワッシャーが回転しないので、回転による皺はでない、押し付けられることによる皺は・・・厚すぎるタンポを使っているという事になるかな?なんってね。結局は、工作精度の問題の話になるわけです。まあ、手でやすり掛けでこのような形状にすることも可能でしょうが・・・明らかに手工業製品では面倒ですけどね。

 組み立てても、従来の物とは右のように変わりませんね。ネジ穴のついたポストの長さがワッシャーの厚みの分だけ長くなることと、加工が面倒なことぐらいですね。工作精度が高ければ、多分、調整紙は不要になるだろうし・・・調整紙がいるのは、フルートの機構に歪みなどが出た場合という事になりますかね・・・久々にコーレル・ドローで図を作りましたね。たまには使わないと・・・使い方が下手になる・・・練習しないとね・・・

 でも、これなら、タンポ調整は楽ですね・・・さらにタンポの穴も工夫して・・・ああ、キイカップのシャフトが角柱なら・・・もっと楽か・・・タンポの向きのチェックがかなりラフでもOKとかね・・・

 まあ、タンポはきっちり調整すると、そのあとは、通常通りネジでの微調整をたまにすればよいわけですから・・・それほど気にしなくても良いのかな?なんってね・・・まあ、工作精度が高くなって・・・何しろ、安物を生産してくれている中国・・・中国の工作機械の生産は2003年にイタリアを抜いて、日本、ドイツに次ぐ世界第3位の工作機械生産国になっていますからね、そして2010年には日本を抜いて1位・・・しかも工作精度はカタログ値ですでに、同時5軸制御可能な工作機械で位置決め精度が0.010mmという、輸出規制に引っかかるような物を安定して作っているようですからね・・・中国恐るべし・・・という感じですね。

 フルートなどもNC工作機器が使われている気配の加工があったりしますから・・・どうなるのやら?今後の高精度の工作機械の問題は、ドイツが提唱するインダストリー4.0に対応するかどうかですかね?ドイツは中国での生産のためにインダストリー4.0を考えているようですからね。工作機械も日本独自の規格という、一地方で使われるだけのものになる可能性があるしね、やはりガラパゴス工作機械ってやつに分類されるようになるのかね?それとも・・・優秀な手仕事日本に回帰していくのか?このあたりもちょっと気になりますね。

 インダストリー4.0等で、フルートの頭部管の製造を実現したら・・・近頃1000分の2mm精度の物なんかで自動加工されたら・・・XXが使っているフルートと同じ歌口とか注文できてしまう事になりそうですからね・・・ほぼ完全に同一形状のフルートとかになれば、材質の違いによる音の比較へと入ることができるわけですからね。

 今のフルートでは、材質の違いによる音の違いなのか、歌口やその他の形状の違いによる音の違いなのかがまるで判りませんからね。まあ、楽器ですから・・・人間一人ひとりが違うように、その人間が使う楽器の形状が1本1本違っていても別に問題は無いですからね。

 ただ、近頃の工業製品は本当にばらつきが小さくなったような気がしますね。

 近頃は、なんといってもセンサー技術の進歩が目覚ましくてね・・・人間の感覚が鋭敏であった時代が終わろうとしていますからね・・・感と気合で精度を維持していたのが、機械の目の方が人間の目より良くなってね・・・何しろ眼球1号はモデルチェンジが無いですからね・・・ノギスは本尺と副尺を使って100分の5ミリ精度を実現していますが・・・近頃は安価なデジタルノギス・・・これだって、かなりの精度ですからね・・・恐ろしい時代になりましたね。

 徐々に、人間の感覚を凌駕してきているものが多くなっていますからね・・・困ったものです。しかし・・・楽器はねぇ・・・楽器自体より、演奏者の芸術性と技量に依存する部分が多そうですからね・・・高価なフルートを吹いても、残念ながら芸術性も技量も補ってくれないという感じですね。

 フルートは、分解組み立てを散々やっていますから・・・機構は理解していますが・・・音がね・・・音のつながりがなかなかうまくいかないものですね・・・しかし、どうも多少フルートに色を付けたりしても・・・音は変わらないね。



 どうやら、キイカップの着色は音には影響はないようですね。そもそも、キイカップはダンプされて鳴りませんからね・・・当然、サウンドホールも・・・ソルダードでも引き上げでもあまり関係なさそうですがね。管体は鳴くようですね・・・この鳴りは・・・どうやら、洋銀製のやつの方がすっきりとした音のようで・・・銀は鳴りは良くないような気がしますね・・・多分、このあたりが銀の音、洋銀の音の違いなのかと・・・好みの問題ですかね・・・でも、その差は僅少なのではないかと・・・毎日洋銀と、総銀のフルートを吹いていますが、差がね・・・まあ、楽器は音がきちんと出るのがあれば、遊べますから、それほどこだわる必要がないような気もするし・・・

 ただね・・・やはり、歌口の形状がみんな微妙に違うんでね・・・色々と試したくなるのが難点ですよね・・・

2015.11.30

  

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