北朝鮮での対空火器使用の公開処刑の噂は・・・？

現在をうろうろ（1339）

　北朝鮮での対空火器使用の公開処刑の噂は・・・？

　ちょっと、調べ物をしていたら・・・興味深いものが・・・北朝鮮の公開処刑、衛星写真で確認…アジアプレス報道と時期・場所が符合 DailyNK Japan（デイリーNKジャパン）　公開処刑のありさまが、衛星写真に写っていたって・・・

　ふむ、左のような射撃場で行われたという事ですね。この場所は・・・実は、私も特定していますね。

　ただね・・・これって、単に射撃訓練をしているだけじゃん？なんてね・・・公開処刑って話ですが・・・射撃場は閉鎖された空間ですから・・・一般公開している割には、観客がいませんからね・・・この写真に山ほどの観客がいれば、普段は入れないところで、異常な体験ができるので・・・と妙に納得しますが。

　不思議な映像ですね。他の所の解説では・・・

　赤いカコミの中には処刑対象者を縛り付けたと思われる杭のようなものが、青いカコミの中には対空砲が見える。（画像：HRNK、RFA）

米政府系のラジオ・フリー・アジア（RFA）によると、撮影されたのは昨年10月7日に平壌に程近い姜健（カンゴン）総合軍官学校で行われた公開処刑の様子。

広場に何らかの物体10個が一列に並べられている。それに向かって6門のZPU-4対空砲が並べられていて、その後ろには、射撃の様子を観察するためと見られる場所が設けられている。

　なんだか、ホントっぽい表記が為されていますね・・・具体的なこの場所は・・・39°13'47.1N 125°45'27.5E - Google マップ　これが公開処刑の現場という事になりますね。100ｍの射撃場ですね。Targets　とかかれているのが80ｍの射点だと思われます。拳銃用の的でも立てるのかもしれませんが・・・北朝鮮での銃の訓練がどんなであるかを知らないのでこれ以上のことはわかしませんね。

　解説で出てきている姜健総合軍官学校として知られている場所は・・・39°11'53.6N 125°41'25.4E - Google マップ　ここで、左のような建物群がある高級将校養成学校というところなのでしょう。

　右上の射撃場は・・・ここの軍学校の付属の演習地である可能性は高いと思いますが・・・この軍学校の役割からすると、現場の指揮官というより・・・ちょっと違うだろうと思いますけどね。

　この射撃場は、かなり辺鄙な場所にあって、右の写真のような広大な敷地の一部に過ぎないわけです。一応・・・右の写真の尾根の部分の樹木が伐採されて明瞭な境界が示されているわけです。

　写真中央やや左下の円が砲などによる射撃の標的だろうと思いますね。谷の反対側に砲を展開できるような場所がありますからね。500ｍ程の射撃ですね。対空火器での20ｍの射撃ってできるのかね？

　使われた火器はZPU-4であると伝えられていますが・・・14.5ｍｍ弾種は焼夷弾徹甲弾と曳光焼夷弾を混ぜての射撃でしょうから・・・しかも4連装機銃ですから・・・20ｍ程で射線が交差するように調整しなければならない・・・多分、通常の対空用であれば射線は1000～1500ｍぐらい先で交差するように調整することになるのかね？この状態で20ｍ先の人に照準して発射すると・・・人は死にませんね。両脇を銃弾が飛んでいくことになるはずですから・・・左右に振らないと・・・4門で1分間に2000発を超える機銃弾が出るわけですから・・・朝鮮戦争でこの手の対空火器が人海戦術で雲霞の如くに押し寄せる敵に対して大きな威力を発揮したのは分かりますね。

　しかし・・・問題は・・・射殺死体を片付けるのがね・・・大口径の機関砲で体が分断されるほどの損傷ですから・・・それを考えると・・・かなり面倒な感じですね。後片付けも含めて考えると・・・やはり小口径の銃できれいに片付けるのが良さそうな気がしますがね。戦闘ではないのでね・・・北朝鮮の話だと、どうも凄い話になるのが不思議な気がしますが・・・

　公開している様子が見られないのに、公開処刑・・・大口径の連装機銃という標的に対して合理性を欠いた火器による処刑ね・・・たぶん、朝鮮戦争でM2重機関銃の4連装のやつがミートチョッパーとして広く知られたことを使っての喧伝のような感じですかね？

　杭に縛り付けられた人間を射殺するなら・・・ふつうの重機関銃の方が失敗が無いと思われますね。それとも、恐怖というもので潤色するためかね？数発が体の脇を通り過ぎる音を聞き、そこから銃身が横に振られて体を粉砕されていくのを・・・4連装だから・・・上下二段ですから・・・体は3つに切られることになるね・・・片付けが大変そうだ・・・ZPU-4 - Google 検索　ふむ・・・

　ちょっと変ですね・・・ZPU-4には左の写真は見えない・・・38°56'58.8N 125°51'23.8E - Google マップ　旧式の対空火器を備えている対空陣地ですが・・・

　右の写真のようなやつですが、明らかにシルエットが違いますね。

　左の写真のやつは、ジープみたいなやつではないかと・・・

　まあ、なんでも良いか・・・北朝鮮だから、大口径対空機関砲で銃殺とか凄そうな話になってね。

　曳光弾や焼夷徹甲弾でねぇ・・・？バラバラの遺体と飛び散った肉片など拾い集めるのが大変そう・・・犬でも放すか・・・？北朝鮮物の報道は奇想天外なものが多くて、非常に面白いですね。

2015.11.08