現在をうろうろ(1336)
日本貧窮者経済新聞
 フルート磨きとその生産性・・・と楽しみと・・・?

 このところ、フルート磨きに凝っていてね・・・馬鹿みたいですが・・・でも、かなりピカピカになるのでね。それで面白くて・・・それでも、近頃は磨くものがなくなってね・・・

 例えば、ムラマツのスタンダードですが・・・磨く前というか、オークションで掲載されていた画像と、現在の様子を合成して示すと左のような感じですからね・・・

 左の写真の2本は同じ個体です・・・われながら、よくこんなコ汚いやつを買ったと・・・結構いい値段になってしまいましたけどね・・・Eメカ付きのリングキイの総銀のフルート・・・現行機種ではDS相当で、定価なら消費税を5万円以上取られる・・・もうじき消費税だけで6万6千円を超える・・・6万あったら何本フルートが買える・・・?

 大きな傷は無し・・・小さな傷はヘラで修正して磨きをかけましたからかなりきれいに輝いています。ムラマツに出して・・・オーバーホールしてもらうと・・・10万円コース・・・1万円近い消費税を払わなければならない・・・幸いタンポは生きていましたから、お金がかからずにきれいになりました。

 やはり、銀は磨けば素晴らしく輝いてくれるのが素敵ですね。私の所の中古のフルートはみなこんな感じのやつの私が磨きなおした再研磨品ですね。綺麗なフルートは良いものです・・・

 研磨の手法は簡単ですね・・へこみを取ったり、傷取りをしたり、ペーパーをかけて、ヘラをかけてバフがけとか・・・一般的な彫金技法をそのまま使っていますがね。しかし、ムラマツのフルートのシリアルナンバーってなんで、スタンダードは本体の樽の正面に打ってあるのに、他のM-180とか本体ではなく、パーツの台に打ってあるのかね?これが気になりますね・・・

 イタリア製のフルートは主管と足管の管自体に同じ番号が打刻されています。なぜか頭部管には打刻がないですね。この事からすると、頭部管はフルート本体とは別扱いなのかね?メカニズムの部分は一体だから両方に打刻があるとか?

 色々なフルートをいじっていると色々と気になることが出てきますね。もし、私がフルート職人で・・・パーツの台座の部分にシリアルを打っていたら・・・たぶん、脱税のためにやるだろうな・・・とかね。洋銀製のキイシステムの台座ですから・・・総生産本数は把握できるが、モデルまでは把握できない・・・管体銀と洋銀では価格差が大きいから・・・なんって・・・私だったら、もちろん脱税だね。余計な事ばかり考えちゃうね・・・

 しかし、磨くのが楽なのは銀の方ですね・・・やわらかいですからきれいに傷が取れる。洋銀は面倒ですね固いからヘラをかけるのに気を使いますからね・・・まあ、バフを丹念にかければ良いのですがね・・・

 近頃気合を入れて磨いているのが・・・ムラマツの型番不明のやつ・・・オーバーホールしてペーパーをかけて下地を調整して磨いたやつ・・・右のやつですね。リッププレートの中央が大きくへこんだ奴・・・これの材質は・・・洋銀か銀でもコインシルバーか何かですかね。

 きれいに磨いてもそれほど薄暗いところではスターリングシルバーのようには明るく輝かないけど、洋銀臭さは無いのでね。何か不明・・・そのうち物理検査でもしてみないと・・・実は、このフルートの音が好きなんでね。近頃は常に出ています。

 初代の村松孝一氏の作でしょう・・・量産品かもしれませんが・・・K.MURAMATSUの銘ですから・・・しかも、巻管なので古いものだと思われます。歌口の設計が古いので、近頃の製品とは息を変えないと良く鳴ってくれません・・・息を絞らないといけないようです。ちょうど、大昔のフルートの教本が口をすぼめてと書いてあるようにですね。近頃の歌口は横長の四角いので口をすぼめる必要は無いのですが・・・こういった違いがありますが、結構良く鳴る楽器です。

 私の所に来たときは・・・音も満足にでない楽器でしたね・・・久々に、オークションを眺めていますが、さすがに近頃は買い込む気力は無いですね。昨日も入札には至りましたが・・・頑張る気もなく途中で寝てしまいましたがね。フルートは・・・どうやら、非常に長持ちする楽器であるという事ですね。右上のフルートは、どうやらお尻の下にも入ったことのあるやつのようですから・・・丁寧に伸ばされていますからね。それだけの手間をかける価値があったものだと・・・昔は、こういった工業製品が非常に高かったから・・・近頃なら、廃棄処分でしょうね・・・いつから、日本は修理というものをしなくなったのかとね。ちょっと気になりますね・・・代品が簡単に手に入る世の中・・・

 フルートってのは不思議だね・・・主管・足管はメカニズムで音への影響は少なさそうですね。頭部管は間違いなく音への影響が大きいというか・・・歌口とそこへ吹き込む息の束の形状との相性がある・・・毎日、違ったフルートを持ち替えて吹いているとそれぞれのフルートに最適の息の束を送り込めるようになるので・・・あまり、音に差がなくなっていくようですがね。

 管の材質による音の違いは・・・あまりないと思われますね。特にキイが銀か洋銀かプラスチックかの違いはまず無意味でしょうね・・・だって、鍋に座布団を詰め込んで手で押さえて棒でたたいたら、それで響きは良いとかの問題ではないと思いますからね。たぶん、トーンホールのソルダード・引き上げの違いもまずないでしょうね。あるとするなら・・・たぶん、引き上げの方が管にひずみを作り出すから、硬くなり澄んだ音が出るかな?パイプオルガンのパイプでは硬化処理が重要そうですからね。

 金属加工では、金属の表面をヘラでこすって光沢を出したりします。これによって表面に歪を作り硬化させることができますからね。加工による硬化は、熱をかけることで歪が解けて柔らかくなるから、ソルダードはこの硬化を解くことになるかね?部分的な加熱だから全体としては歪をますことになるのか?このあたりは不明ですね。一応、イタリア製のフルートは同一モデルで年代の違いでソルダードと引き上げのトーンホールのやつがあるので、同じ頭部管を使いまわして吹き比べてもその差は分かりませんね。

 この2本のフルートはトーンホールがソルダードではカーリングが施されています。引き上げのやつは切りっぱなしですね。重さはソルダードのが10gほど重いですね。頭部管を除いた重さの差は7gほどですね。吹いた感じはトーンホールの作りの違いは感じられない・・・まあ、あと何年も吹いて感じられるようになるかもしれませんが・・・でもね、日々フルートの個体による違いが感じられなくなってきていますから・・・これも、不思議ですね。どのフルートも音が似てきていますからね・・・プラスチック製のフルートも近頃はあまり違いがなくなってきた・・・初めのころは随分と音が違うと思っていたんですが・・・感覚が日々鈍麻されていくのか・・・?

 確かにね・・・近頃はH足管の付いた長いフルートも重心位置の違いによる重さの差など感じられなくなっていますし・・・インラインもオフセットも気にならなくなっているし・・・Eメカの有無も・・・この差が感じられるような曲を吹いていないというのもありますがね・・・感覚が鈍麻しているのか・・・フルートに飼いならされているのか?何しろ、フルートの物理的な形状は変化しませんから、それぞれの個体の持つ個性は変わらないはずですから・・・感覚が鈍麻しているのでなければ、フルートに合わせて私の吹き方が変化しているので・・・フルートに飼いならされていることになる・・・

 そう、慣れかな?ムラマツのフルート・・・大昔のやつが好きだったのは2オクターブ目のAから上の音がそれより下の音とのつながりが良かったからだと後で気づきましたね。どうも近頃のやつはつながりが悪くてね・・・やたらと大きな音になる・・・なんって思っていたら、いつの間にか変わらなくなって来るしね・・・どれを吹いてもフルート自体が持っていたと感じた個性が消えていく・・・

 まあ、薄暗いところで、何本もフルートを並べて、適当につかんで吹いていますから・・・いちいち、フルートの銘など眺めて吹くわけじゃないですから・・・自分のイメージする音を出しているという事なのだと思いますからね。近頃、私に最も相性が良いフルートはコタケのK-25Sですかね?・・・単に、PCの脇に立てかけてあるので、毎日確実にいじっているやつですかね。非常にスペシャルな奴ですけどね・・・タンポは例のレジで肉や野菜を入れる薄い袋をスキンにしたやつ・・・所により100円ショップのオレンジのフエルトのタンポ・・・リッププレートにはマニキュアが・・・キイにも色とりどりの・・


 マニキュアはなかなか堅牢な塗料であるようで・・・今のところはがれる気配はないですね。リッププレートのやつは、最初に塗ったのが薄かったのか、しばらくしたら金属の味がするようになったので塗り重ねたら問題なくなりましたね。いい加減なつくりのタンポも問題ないし・・・吹く頻度からするとこいつがメインのフルートですね。あとのフルートは入れ替え制でテーブルに並んでいますからね・・・

2015.11.07

  

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