アフリカの利権と自衛隊と・・・？　（24）

現在をうろうろ（1242）

　アフリカの利権と自衛隊と・・・？　（24）

　歴史ってのは、年表を作らないといけないのが面倒でね・・・ちょっと、前回の2013年12月のクーデターに関連しての南スーダンの人たちの動きが気になったというわけなんです。それで、自衛隊の動きをベースとした年表を作る気になってきました。ベースはWikiの・・・自衛隊南スーダン派遣 - Wikipedia　こいつから切り出して、とりあえずエクセルに展開し始めましたが・・・ちょっと気になるのが・・・

　2013年 12月21日夜ジョングレイ州州都のボルを拠点として活動している韓国軍部隊の部隊長から自衛隊部隊長の井川賢一1等陸佐に連絡があり、戦闘がボル周辺に近づき避難民が施設周辺に集まっている状況で弾薬が不足しているため5.56x45mm NATO弾を提供するよう差し迫った要請・・・これなんですね。

　衛星写真が2013年11月22日と2014年の2月28日のがあります。

　12月21日の夜に突如現れた民衆を保護しなければならない状況がどんなものであったのか？それを知る手掛かりになるのと思いますが・・・

　比較してびっくりですね・・・ここに駐留している韓国軍はHanbit Unit　と呼ばれる部隊で総員290名で工兵と医療部隊が中心で、武装した護衛は70名・・・

　2月28日の衛星写真からすると家屋数は1000あまりありそうですから5000ぐらいは集まってきたことになるのですかね？70名の武装した兵で

　仮に、12月21日の夜に集まってきたのが2000人程度とします。70名の武装した兵・・・と言っても一人当たり20発の弾倉を6個・・・携行弾数は120発で70人・・・虐殺をすることにして1人殺すのに3発で120×70÷3＝２８００　無駄弾無しで2800人の虐殺しかできない・・・

　このとき貸し出した銃弾が1万発ですが、20発入りの弾倉で500個で70丁の銃に対して7個ずつね・・・

　一人が携行する弾倉6個で、120発の携行弾で3点制限点射で120÷3＝40　40回の射撃でおしまい・・・土手の総延長1340ｍゲート数3の陣地を70名の兵で守るのは・・・こりゃ大変だ・・・あれ？この部隊についての韓国情報では・・・日本も工兵、医療部隊で同じ規模の280人余りが派兵されており、小隊の兵力である30人だけが武装した護衛兵力である。・・・だって？

　これからすると、自衛隊は30名の携行弾数で120×30＝3600　3600発、1万発を供与できるって・・・どれだけ弾薬を運び込んでいるんだ？と気になるので・・・右の写真が自衛隊の宿営地です。てっきり、日本の宿営地は下の方だけと思っていたら違ったようで・・・写真の上の区画の右に張り出した部分に青い屋根の建物があって、周囲が土手になっているので弾薬庫と思われます。この写真の状況が2013年11月28日です。自衛隊の宿営の周囲は韓国の宿営地同様静かなものです。しかし、カーソルを右の写真の上に乗せると、2014年3月3日です。

　難民の仮設住宅が周囲に立ち並ぶようになります。この時点では、自衛隊は難民を施設内に入れていません。施設内に入れるのは・・・日本経済新聞　電子版　南スーダンＰＫＯ、６次隊を派遣　難民キャンプ造成　というわけで・・・陸上自衛隊の５次隊を５月下旬から６月中旬にかけて撤収し、６次隊を新たに派遣すると発表した。小野寺五典防衛相は同日の記者会見で、６次隊の任務について「（首都ジュバに逃れた）難民のためのキャンプ地造成を中心としたい」と述べた。

　というわけで、再び気になって・・・左の写真が2014年4月2日のものです。1月13日と3月3日の間に、自衛隊の宿営地内のコンテナが減少しています。そして写真の上にカーソルを載せると8月5日の状況が現れます。

　難民キャンプを、他の国の宿営地と同じように宿営地内に設置したということのようです・・・

　どうやら、自衛隊の宿営地が難民の受け入れを行うのは、事実上この空港の周辺の各国宿営地から難民があふれた後であるようです。そして、12月に入ると仮設住宅の数が減少し始め、年末には全員退去ということのようですね。

　ついでに気になるのは、自衛隊の宿営地にあった大量のコンテナはどこへ行ったのやら？こいつが不明ですね。5月の時点ではかなりの量のコンテナが再び宿営地に並んでいますからね。コンテナは積み上げれば大した面積を要しませんから・・・しかし、自衛隊は他の派遣のチームに比べて格段に物資が豊富という感じですね。一時的な宿営地という感じではないのがね・・・どうやら、国連決議とは関係なく南スーダンでの貢献を続けそうな気配だし・・・立派な行いをすることになるのでしょう。何しろ偉大なる安倍晋三閣下の指揮のもとですからね。間違いないでしょう！安倍晋三閣下万歳！世界に冠たる日本　万歳！

　さて、だいぶ南スーダンの国土については分かってきましたが・・・自衛隊の宿営地はよい場所にあるようです。宿営地の中央を通るターミナルドライブを西へ出ると、ビルパン・ロードに出て、これを北に向かうと油田地帯へ向かうことになるようです。しかし、途中から道路が無いですけどね・・・というより、河川港につながっているようですね・・・河岸・・・なんだか、明治の中頃の日本の水運と変わらないのかね？このあたりは・・・道路が河岸に消える・・・道路の系統性は極めて悪く見えるが・・・河川交通を補完する道路という感じですかね？

　右の写真のように・・・どうやら、左上の町と右下の町は河川でつながっているが、道路ではつながっていない・・・橋が無いのでね・・・

　このあたりの交通路は、どうやら流れが穏やかなところでは河川が中心で、流れが急な場所は道路という感じで発達してきたようですね。昔読んだ、アフリカを舞台とした冒険小説の世界は現実のものであったということがわかりますが・・・こりゃ、水陸両用車を持ち込まないといけない場所ということになるのではないかと・・・

　道理で、あちこちに簡易な滑走路があるわけだ・・・こりゃ、軽飛行機の類が簡易な交通手段であるのかもしれないなんって・・・ちょっと、発想を転換しないといけないのか？ふとね・・・

　妙に道路の系統性が悪く、孤立しているように見える町があるというのがね・・・まあ、とりあえず納得かね？しかし・・・この国をどうするつもりなのか・・・偉大なる安倍晋三閣下は・・・とにかく、この国に自衛隊は、これから長く駐留することになるのですから・・・安倍晋三閣下万歳！世界に冠たる日本　万歳！

2015.09.24