現在をうろうろ(1190)
日本貧窮者経済新聞
 大東亜戦争の開戦への道(9)

 さて、戦争法案の成立は、秒読み状態ですね。公明党が、戦争に賛成しているのが不思議な気がしますが・・・公明党が、戦争法案が国民を守るものであって、戦争のための物でないことを・・・創価学会の人たちに理解させたように・・・理解しているのか?・・・まあ、理解させたから戦争法案に賛意を示しているのでしょうから、その説明というやつを聞きたい気がしますね。

 いずれにせよ、法律というのは人間の心を持ちませんから、意思決定に関しては早いですね。かつて日本で律令が導入されたときに、律令の速さは神速でしたからね・・・呪文や御札に現れる「急急如律令」・・・律令の速度を示したもの・・・戦争法案など通さなくても、総理大臣が防衛大臣に指示して戦争!ってやれば、あとは議会に対して説明責任で、戦争は始められますが・・・始めるための感情的な議論を排して、戦争を始められるのが戦争法=宣戦布告を出す要件という事になるわけで・・・要件が明確だであれば、法が命ずるから戦争を始めた・・・という簡単な言い訳で戦争が始められるというのが素敵なわけで・・・右翼の軍国主義者の安倍晋三君は外交の代わりに戦争での利権獲得への道を歩みたいようですね。

 条件が飲めないなら戦争だね・・・法がそう定めているから・・・極端に言えばこんな風になってしまう。何しろ、我が国の外交方針は、国益最優先ですから・・・妥協の余地はないわけですからね。

 たぶん、海外に多額な援助を行っているように見えても、意外と国益最優先でやっているから・・・国定忠治の頃の手法を使っているとか?本家が、統治者に灌漑用の池があれば、生産増強できる、収入もアップすると上申、主家から金を引っ張り出す・・・事業を行うが、ここで事業所の脇に次男が賭場を開設、賃金を吸い上げて本家へ回す、本家はそれを主家へ賄賂か主家からの要求が多いか・・・とにかく、何かでまとまった額を還元・・・領民を事実上の只働き・・・博打の感動で搾取することで、池ができる・・・統治者も小さな額で面子がたつことになる。いずれにせよ、ここで動いた金の出どころは・・・搾取される領民という事になりますからね。

 さて木戸日記の続きですね・・・

 昭和5年の8月17日に保土谷のゴルフ場で、岡部長景内大臣秘書官長への内談があるわけですね。岡部長景というと・・・岩崎家と三菱の創業者の一族との双方の姻戚関係があるわけですね。さて、この辞任は?昭和5年;1930年に貴族院議員に転出、これに伴うものですね・・・近代デジタルライブラリー - 躍進日本を操る人々 政界財界 数年で、新興勢力として台頭していますね。一応、近衛の一派とされているわけですね。公職から外して活動させるための準備による辞職?

 ふむ、近代デジタルライブラリー - 事変の認識と教訓 5コマ 対支文化事業部の創設 これって興味深いね。ちょっと・・・現状を考えてこの中からの文で、現状と対策を乗せると・・・先ごろ眺めたアフリカ・・・

 当時欧米諸国はすでに支那(アフリカ)に堅固なる地盤を有し種々の工作を以て人心をつかむことに努力していたのである。そこで私は斯様なことでは将来支那(アフリカ)は必ず完全に欧米に掌握され、ついには日本に対して鉾を向けてくる虞がある。今のうちにこれをなんとかして支那(アフリカ)人を日本に牽き付けて―今日で云えば所謂東亜新秩序建設の情勢に之を持ち来さなければ、いまに日本は酷い目に遭う時が来るだろうと云うことを深く憂慮して、種々研究の結果、私は外務省に於いて対支(アフリカ)文化事業の計画を樹てたのである・・・

 欧米に対抗するための文化事業・・・どうも、日本の文化事業って相変わらずこの系譜にあるのかね?なんとなく気になる・・・確かに、文化的侵略・・・ソフトパワーの表れの一つですけどね。ただ、欧米・・・キリスト教圏の浸透に関しては、日本の政府主導の文化事業とは根本的に違いがありますからね。

 キリスト教圏の文化的侵略は、結果的に国家権力による侵略の形になっていきますが、文化侵略の尖兵になるのは・・・政府組織とは別の、神の福音を広めるという目的から始まりますね。ここでは、キリストをたたえる私たちは、こんなに豊かになれた・・・その豊かさを分け与えるための、教化・・・教育や文化の伝授というやつが行われていくわけですね。規則正しい生活、1週間での区切りによる効率的な態度・・・暦を用いることでの計画性とか・・・祭礼の楽しさ、礼拝の荘厳さ・・・などなど・・・外国人=習慣習俗の違う連中を受け入れられる基盤づくり・・・心優しい人たちとの接触・・・ところが、やがて強欲な国益(私利)最優先の商人連の到来と、国益(私利)最優先の商人の頼む軍隊と本国権力の介入により・・・コロニーは国家権力による統治の枠組みの中に入れられてしまうことになる。気が付くと、土地は無くなり、手には聖書がある・・・そんな状態になるわけですね。

 あれ?この、土地は無くなり手に聖書が残るとか・・・誰だっけ?ジョモの爺さん・・・ムゼー;ジョモ・ケニヤッタの言葉だったね・・・「白人がアフリカにやってきたとき、われわれは土地を持ち、彼らは聖書を持っていた。彼らはわれわれに目を閉じて祈ることを教えた。われわれが目を開いたとき、彼らは土地を持ち、われわれは聖書しか持っていなかった」・・・こんな風な奴ですね。

 まさか・・・岡部長景は・・・Wikiによると・・・岡部長景 - Wikipedia ・・・

 講和後は東京国立近代美術館館長、国際文化振興会理事長(国際連盟脱退直後の1934年に設立した、日本で最初の国際文化交流事業のための機関で、現在は国際交流基金)に就いた。

 同じ精神で、欧米に対抗するための文化事業を続けたのか?外務省から離れて、国策としての文化事業を継承というか持続?確かに、外見が文化事業ですから・・・国益型の物であってもチェックは入りにくい・・・事変の認識と教訓という小冊子はなかなか興味深い。他には、メートル法の反対なんかもやっているようですね。近代デジタルライブラリー - 実際家のメートル法意見 133コマ

 学校に於いて、家庭及び社会の実情を無視してメートル法を教授するから、親子間の疎通を欠き、児童をして長上軽視の悪傾向を誘致して道義を紊る・・・こんな論のようですね。右翼の軍国主義者の安倍晋三君の道徳教育に通じるような感じ・・・長上軽視の悪傾向・・・どうも、近頃は国家社会主義的(ナチズム的)な傾向が強いですから、自民党は、自由で民主的な教育には反対しているようですからね。

 どうも、岡部長景の思想はなんだか脈々と流れているような?・・・近衛の生み出した東亜同文会の理事を岡部長景はやっていて、それを継承しているのか・・・しかし・・・岡部長景の思想もなんだか一貫性がないというより・・・基底に置くべき日本文化が曖昧模糊としていることについての自覚があるようですね。国民精神総動員委員会が時局認識の基本方策を決定していているが、その中の新文化の建設に関して、東洋の盟主として、ただ一つの東洋の特色ある、しかも世界の文化にさらに一歩進んだ独自の文化を建設していかなければならない・・・日本がこの国体に立脚し東洋の文化について本当の信念と確信を以て十分に研究してかからなくてはならない・・・近代デジタルライブラリー - 支那知識普及講座. 第3輯 12コマ どうも、日本文化に関して長景君は指導すべき立場になったのは良いが、どうもその根になる日本文化が何なのか?疑問に持っているような感じですね。

 私も、先祖代々の日本人ですが・・・日本文化はこういったものだと、言及することができない・・・「日本らしい日本」とか言われても・・・どうも、この「日本らしい日本」を定義することはできそうもないのでね。日本らしさとは何?日本民族の誇りとは何?・・・この本の12コマ以降に欧州の徹底というやつが書かれているわけなんですが・・・なんだか変ですね・・・この辺りは、例のカイゼンってやつと一脈通じるものがある・・・

 カイゼンってやつは、デミングの手法は、上級管理職の意識の問題なんですが・・・末端の労働者が考え実践しなければならないのがカイゼンなんでね。上の人間ができないことを下の人間に押し付けて実施するという真にお手軽な丸投げ手法なんでね。管理していないのが最大の管理なのかね?単なる管理者の無能としか言いようがないのだが・・・個々の職工は自分の領域しか見ていないのが当たり前で、上級者が全体の様子を眺め、改善を行うわけだが・・・上級者が無能だから、職工が自分の領分を超えて眺めることで、無能な管理者の下での自由裁量権により、無能な上級者の肩代わりをする・・・そんな風にしか見えないのだが?

 したがって・・・「日本らしい日本」とは、無能なハッタリばかりで生きている上級者は放っておいて、下々の者が勝手に立派にやっていくのが、現在の私の到達したものですかね・・・?なんだか、庶民が輝くことで、その余光で燦然と輝いているように見える上級者・・・そんな感じ。女性が輝くことで、日本が輝く!・・・なんだか、一脈通じるように感じるが・・・女が算盤をはじくようになると、男をはじき出すようになるのでは?・・・これも、なんとなく「日本らしい日本」のような気がするが・・・

 女性の社会進出を望んでいないのは・・・右翼の軍国主義者の安倍晋三君ではないかと・・・軍国主義には女性というか母は間違いなく反発しますからね。徴兵で問題になるのは・・・子供ですから。年寄りは出ない・・・母親の愛情が何に向くかはヒヨコに対する愛情は強すぎる・・・政治的なまやかしでは通用しない領域ですからね。

 政治的なまやかしでは・・・国民を守る(正しくは政府組織を守る)そのための戦争準備ですが、実際に戦うことになるのは・・・組織は戦えないから、組織を構成する人間・・・国民ですからね。国民を守るために国民を戦いに出す・・・政府は負けるまでは無傷・・・負けても組織を構成した人間が戦犯として裁かれ、組織は名目は改められますが・・・結局は、基本的な価値観は存続している可能性が高い・・・

2015.08.31

  

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