現在をうろうろ(119)

 安全保障の法的基盤の再構築は? その2

 さて、前回の続きです・・・どうも、国益を中心とした国家安全保障の構築をしようとしているようで・・・私のような拝外妄想家?一応、国際派を標榜しているんですが・・・その立場からすると奇妙な物のような・・・なんとなく、大時代がかっているような?そんな印象がありますね・・・とにかく、進めましょう。

U 国家安全保障の基本理念
1 我が国が掲げる理念 我が国は、豊かな文化と伝統を有し、自由、民主主義、基本的人権の尊重、法の支配といった普遍的価値を掲げ、高い教育水準を持つ豊富な人的資源と高い文化水準を擁し、開かれた国際経済システムの恩恵を受けつつ発展を遂げた、強い経済力及び高い技術力を有する経済大国である。


 この手の文で自慢は好ましくないのでは・・・わざわざ経済大国なんって断らなくても、金持ちは自ら金持ちとは名乗らないものです。とても拍手はもらえない・・・自己陶酔的な文章・・・精神科の先生が必要になる・・・

 また、我が国は、四方を海に囲まれて広大な排他的経済水域と長い海岸線に恵まれ、海上貿易と海洋資源の開発を通じて経済発展を遂げ、「開かれ安定した海洋」を追求してきた海洋国家としての顔も併せ持つ。

 だから何?・・・明治以降の日本の話に見えますから、見方によっては・・・開かれた海を利用して、植民地支配を試みた国ってイメージを裏に考える人も出そうです。こんなことを述べると、日本では今でも非国民扱いかな?怖い気がします・・・私もちょっと古臭い面があるので、この文を見たときに反応したのは・・・四方の海みな同朋と思う世になど波風の立ちさわぐらん・・・明治天皇の御製の中の 四方の海 ・・・戦争がしたいときには平和を語る・・・ろくでもない臣下の国なのか?

 我が国は、戦後一貫して平和国家としての道を歩んできた。専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国とはならず、非核三原則を守るとの基本方針を堅持してきた。

 この文が来ると、つながるのは・・・しかし、今や日本は・・・積極的防衛を行い、他国に脅威を与える軍事国家への道を歩み、非核三原則を放棄するつもりである・・・なんってなりそうです。まさか、そういった脅威から、日本にあった核兵器グレードのプルトニウムを米国は回収したのか?なんってね・・・怖い妄想が浮かんできます。

 また、我が国と普遍的価値や戦略的利益を共有する米国との同盟関係を進展させるとともに、各国との協力関係を深め、我が国の安全及びアジア太平洋地域の平和と安定を実現してきている。さらに、我が国は、人間の安全保障の理念に立脚した途上国の経済開発や地球規模課題の解決への取組、他国との貿易・投資関係を通じて、国際社会の安定と繁栄の実現に寄与している。特に東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国を始めとするアジア諸国は、こうした我が国の協力も支えとなって、安定と経済成長を達成し、多くの国々が民主主義を実現してきている。

 戦略的利益・・・日米の利益のために同盟関係を進展させるのか?アジア地域の繁栄のためとか何かもっと国際的な考え方ができないのか?まず日本ありき、そして日本のために米国ありきの考えがにじみ出ているような?この戦略的利益の内容が不明なんで困る。日米はアジア太平洋地域の安定がないと困るから・・・人間の安全保障か・・・人間一人ひとりに着目し、人々が恐怖と欠乏から解放され、尊厳ある生命を全うできるような社会づくりを目的とするもの・・・私も対象にしてもらえないかな・・・途上国向けの話じゃ駄目か・・・国内で重税にあえぐ国民に基礎を置いて、海外で偉そうにしているのではないだろうね・・・

 加えて、我が国は、平和国家としての立場から、国連憲章を遵守しながら、国連を始めとする国際機関と連携し、それらの活動に積極的に寄与している。特に冷戦の終結に伴い、軍事力の役割が多様化する中で、国連平和維持活動(PKO)を含む国際平和協力活動にも継続的に参加している。

 平和国家の立場か・・・平和国家たらしめる憲法を改正しようとしている・・・これらをやめたいのかね?

 また、世界で唯一の戦争被爆国として、軍縮・不拡散に積極的に取り組み、「核兵器のない世界」を実現させるため、国際社会の取組を主導している。 こうした我が国の平和国家としての歩みは、国際社会において高い評価と尊敬を勝ち得てきており、これをより確固たるものにしなければならない。

 尊敬は、方針を転換すると瞬時に地に落ち、それを回復するには・・・数十年の時が必要で、2度目の回復は、どれだけ時間がかかるか分からない。ドイツがどれだけの苦労をしてきたか・・・日本は米国の庇護のもとずいぶんと楽をしてきたのではないかと・・・そこで増長して、色々とやらかしたのではないかね?だから、世界が気にしている。

 他方、現在、我が国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増していることや、我が国が複雑かつ重大な国家安全保障上の課題に直面していることに鑑みれば、国際協調主義の観点からも、より積極的な対応が不可欠となっている。我が国の平和と安全は我が国一国では確保できず、国際社会もまた、我が国がその国力にふさわしい形で、国際社会の平和と安定のため一層積極的な役割を果たすことを期待している。

 国際協調主義の観点からの、より積極的な対応って・・・対話ではないかね?対話を避けるための神頼みをしているようにしか思えないが・・・あそこへ行けば、対話しなくて済むと思ったら大間違い。国際社会は、対話を求めているのだから、どんな顔をして対話に臨めば良いか・・・困ったものだ。国際社会の期待を、自分で書くなよ・・・みっともない。日本的な謙譲の精神はどこへ行ったか?私は皆さまから期待されてここに出てきています・・・という事は、この文章も修正が入ったと考えれば良さそうです。一層積極的な役割を果たしたい・・・戦いたくて仕方ないんだよ・・・ってかね?

 興味深いのは、国益を守るための独り善がりの安全保障を我が国一国では確保できないから、米国の軍隊を利用できる枠組みを作るんだと明言しているように見える・・・国際協調をするのではなく、国際協調を振りかざしているような。お前、俺を助けろ・・・国際協調だ!そんな感じ・・・これは私の妄想である事を祈りたい・・・だって・・・

 国際社会もまた、我が国その国力にふさわしい形で、国際社会の平和と安定のため一層積極的な役割を果たすことを期待している・・・どうかな、わずか1字変えたが・・・

 それより・・・国際社会もまた、我が国の偉大さにふさわしい形で、国際社会の平和と安定のため一層積極的な役割を果たす事を期待している・・・と日本の願望と読めないかね?・・・私の見方は偏っているのか・・・元の文章の重点を変えるための言葉を元の文の言葉と意味上同じ言葉に直しただけですが・・・日本語は難しい・・・国力にふさわしい形=偉大さにふさわしい形・・・国際社会よ、偉大なる我が国の前に跪け!・・・ん!過激・・・これは言葉遊びなので深く考えないように・・・日本語の難しさの例として・・・

 これらを踏まえ、我が国は、今後の安全保障環境の下で、平和国家としての歩みを引き続き堅持し、また、国際政治経済の主要プレーヤーとして、国際協調主義に基づく積極的平和主義の立場から、我が国の安全及びアジア太平洋地域の平和と安定を実現しつつ、国際社会の平和と安定及び繁栄の確保にこれまで以上に積極的に寄与していく。このことこそが、我が国が掲げるべき国家安全保障の基本理念である。

 平和国家を強調しているとなんとなく嘘くさく見えてくる・・・武力の話を意図的に避けて、平和を希求しているように見せたいのかね?何しろ、軍拡の話が出るはずですから・・・

 さて、次の我が国の国益と国家安全保障の目標は次回としましょう・・・

2014.05.14

  

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