フルートを怪しい楽器へ・・・？

現在をうろうろ（1172）

　フルートを怪しい楽器へ・・・？

　フルートいじりは、さらにエスカレートしてきました・・・例の、ボロボロのコタケ・フルートは、実験用のになっていますからね。今回は・・・おいしくないリッププレートを何とかしようと・・・考えた末に、マニキュアを買ってきました。例のごとく100円ショップでね。

　洋銀製のリッププレートはどうも味が良くないので表面処理は何が良いだろうかと考えて、透明なネイル・ハードナーを買ってきました。それとなぜか白とラメの入った赤と青を・・・除光液は以前に別の目的で買い込んでありましたから、一通り道具はそろったわけで・・・リッププレートに透明なネイル・ハードナーをかけてみました。

　結果は、極めて良好・・・爪は皮膚が固くなったものですから、乾いたマニキュアが皮膚に対して攻撃的であるとは思えないので、試しにやってみたわけです。金属に対しては・・・マニキュアの成分は、ふつうのエナメルペイントの仲間ですから、別段問題はないだろうと思うわけです。何しろ、サビサビのフルートでしたから、何をやってもこれ以上は悪くならないはずですからね。

　結果は、良好ですね。金属に直接触れることはなくなりましたから、おいしくない味はしないし・・・さらに良いことに、滑らなくなったというのがね。こいつが大きなアドバンテージですね。こうなると、ほかのフルートにも塗りたくなりますね。

　マニキュアの良いところは、きれいに塗れるように濃度が調整されていて、極端に広い面でなければなめらかな塗装面が作れることですね。

　気になるのは、マニキュアの塗膜の耐久性なんです。そこで・・・D＃レバーに悪さを・・・このレバーは基本的に指がかかっている状態になるので耐久力をチェックするに都合が良い・・・じゃないんですね。

　単に色を塗ってみたかっただけなんです。なんとなく、爪に似ているから・・・変だったら、除光液で落とせばOKなはずですから・・・一応、管体の広い面にちょこっと塗って、除光液できれいに落ちることを確認してですね。

　まあ、うまく落ちなかったらサンドペーパーで削り落とせばよいのですけどね。一応は、何でも実験です。きれいに落ちるのは確認済み・・・

　というわけで、白をベースに塗って、その上に赤のラメ入りを塗ったというわけです。塗るのに先立って、下地をきちんと磨けばよかったと思いましたね。だって・・・錆びの凸凹でベースの白がちょっと斑になったのでね・・・上塗りの赤がちょっと凸凹になってしまいました。

　白をベースに塗らないと、この手の色の発色は良くないのでね・・・赤のベースには白より卵色などが良いのだが・・・とか、車の全塗装なんかも以前はやったのでね。赤は透けるんです。下地が灰色の奴に塗ると、赤が暗くなるんです。下地に白でも良いのですが・・・黄色だと色の深みが違うのでね・・・まったく、余計なことばかりやってきましたからね・・・

　さて、あとは乾くのを待って、トップコートをかけて・・・耐久力のテストをしないと・・・そこそこの耐久力があるのなら・・・他のキイにも塗ってしまうとか・・・危ないね。どうもやりそうな気配が・・・メレダイヤもあるし・・・エメラルドも・・・それとも、スワロフスキーのラインストーンでも並べるか・・・余計なことばかり考えてしまいますね。

　まあ、うまく磨けなくなるから、なかなか難しいとは思いますね。ちょっと考えていることがありますが・・・それはそのうち・・・

　しかし、ちょっと面白いね・・・キイなんかも色を付けたくなりますが・・・実は、リッププレートは、ダリの1949年の作品　Ruby Lips　のようにしてみようかなんって、ちょっと描き始めて・・・ちょっとグロくなりそうなんで・・・途中でやめて拭き取りましたが・・・ちゃんと仕上げてみたい気もしますね。ただ・・・ちょっとすさまじそう・・・ドリルでくぼみを作って埋め込んで、透明な樹脂を流し込んで均すとか・・・いろいろと考えますが・・・管の厚みがあれば、そこそこ遊べそうな気もしますがね。

　ローラーをアメジストにするとか・・・水晶ならそこそこ加工できそうですからね。ビーズを作るか・・・ガラス素材も手持ちがありますからね。バーナーを引っ張り出さなければならないが・・・キイに七宝を施すとか・・・総銀ならできるかもしれないが・・・合金は荒れますからね。実験してみなければわかりませんが・・・あ、ダメか・・・銀鑞の融点より高い温度になるでしょうから・・・完全な作り直しになる・・・治具を作らないとキイが組めないだろうから、これはちょっとできない。やったら、ゼロからフルートを作れちゃいますからね。

　そうなると、セラミックの電着塗装って手があるかな？エレカラってやつ・・・近頃、赤や青の金属製のフルートで使われている奴ですね。私のデジカメなんかの金属の表面は・・・これは、アルミの表面だから・・・アルミナの着色なんだと思いますが・・・近頃は色々な着色法がありますからね。銅や銀などは黒くするのは簡単なんだが・・・

　まあ、マニキュアで塗って・・・トップコートをちゃんと更新していればそこそこきれいな状態を保てるのではないかと・・・気に入らなくなったら除光液で剥がせるし・・・時々塗り替えるのも面白いかもしれない・・・さすがに自分の爪にマニキュアを施すわけにはいかないですからね・・・何もできなくなる・・・それより、日本では男はマニキュアはしないね。ギターを弾くのに一時期透明なマニキュアをしたことがありますが・・・透明であっても、市民権を得ているとは思えなかった・・・爪を磨くのだって・・・日本は怖い国ですから。

　どうも、日本は男らしさ・女らしさ・・・結構うるさいのかね？私は基本的に明るい色が好きですが・・・近頃は赤いカメラや赤い車とか・・・赤い色の物を買うのに抵抗はないですが・・・昔は黒とか青とかでしたね・・・青いプラスチックのフルートは安かったから・・・案外、日本は差別意識が強いのかね？

　とか言いつつ・・・色数を増やして遊んでいます。どうもうまく塗れないね・・・紫外線硬化型の奴でも使うか・・・紫外線ランプはあるし・・・

　印刷屋の仕事などをすると・・・紫外線硬化インクとか色々とあるのでね。面白がって色々と手を出すと、いつの間にか面白いものが手元に集まってくるのでね。ジェルネイル用品を使うのも一つの選択肢か・・・

　馬鹿みたいですが・・・リッププレートに塗っても音は変わらないのが面白くないですね・・・数回塗った時と剥がした後で音を聞いてみましたが変わらない・・・劇的に変わるなら面白いのに・・・

　ついでに、主管の親指のあたるところにも透明なやつを塗ってみましたが、なかなか良いかも・・・少なくとも錆びなくなるね・・・目立たないし・・・結局は、音を決めるのはヘッドジョイントで・・・あとは、それほど差がないのかも？銀はきらびやかさを消すような・・・洋銀と9Kの音が良いような？あとは・・・プラスチックのフルートの音も悪くない・・・私には銀は似合わないのか？狼男なのかね？銀が苦手って・・・

　なんだか、ふと・・・馬鹿みたい・・・写真の修行の賜物で、女物を買うのが別に苦でないのが・・・化粧品から下着まで・・・昔々の修行の成果かね・・・メイクも学んだし・・・亡くなられた方を生きているかの如く化かすことも学んだし・・・もちろん、色つやの悪い女の子もバラの花のようにメイクで化けさせることも・・・仕事ってそんなものなのかね？なんって、久々に思いましたね。100円ショップでも、マニキュアを買っていく男にはレジで・・・何買うのかね？って顔が見られますからね・・・日本は怖い国だ・・・嫁さんがいないけど・・・嫁さんが買って来いと、婿様なんで・・・この道しかないかね？・・・XX写真事務所宛で領収書を切ってもらうとか・・・手は色々とありますね。

2015.08.21