現在をうろうろ(1169)
日本貧窮者経済新聞
 フルートって不思議な楽器・・・(1)

 どうも、このところ、古いフルートの音が気になってね・・・440Hzにチューニングされた奴・・・大差ないですがなんとなくね。近頃は、どうも立ち上がりがよくて、甲高い音が流行りなのか?なんってね・・・ムラマツもかなりおとなしく吹けるようになりましたが・・・どうも、イタリア製のフルートの音が好みだったり、ムラマツ初代の製品の音などもやはり優しい音がするのでね。

 ただ、ちょっと気合を入れてそろえちゃった関係で・・・音がお気に入りのフルートは、箱に収まってもらっています。ムラマツのM-85、95、120、180、スタンダードなどを並べて吹き比べたりしていますが・・・この中で、手に取る時間の長いのが・・・M-85なんですね。どういうわけか・・・管体は洋銀、リッププレートのみ銀製・・・ふとね・・・どうも、私の頭の中でスターリングシルバーの製品だと言われると・・・ホールマークってやつが気になるんでね・・・

 大蔵省検定とか・・・今は財務省検定か?の品位証明とかついていると、資産価値が違ってきますが・・・売り飛ばすときのことばかり考えていますが・・・まあ、フルートのようなものはいくつかの金属の複合体ですから、あまり意味がないのはわかりますがね。それでも、なんで・・・って思うわけです。1g70円もする金属ですから・・・

 私の普段使っている、バターナイフですが・・・一応スターリングシルバー製で右のようにホールマークが入っていて、シェフィールドで1929年から1930年にかけて検定を受けたものであることがわかりますね・・・たぶん・・・ホールマークの読み取りはよくわからないというか、自信がないですから・・・それに、バターナイフが、マーガリンに突き刺さっているのが情けないが・・・貧乏なんで・・・

 とにかく、こういったものが入っていれば資産価値が違ってきますからね。

 私のところの、ムラマツのスタンダードの重さは418gですから、銀の地金の値段としては2万5千円程度の価値がありそうですが、純度を保証するものが何も入っていないから・・・このフルートの地金の価格は不明としか言いようがない・・・総銀と言われても・・・?

 一応はスターリングシルバーっぽいのですが・・・なんとなく、微妙に違うような気もしますがね。楽器の特性を考えると80%程度のほうが良いのかもしれないですが・・・

 一応、私のところの大物のスターリングシルバー製のシュガートングと比べると右のような感じですね。シュガートングの重さは36gですから結構重いほうですかね・・・たまには角砂糖を買ってこないと・・・シュガーポットもついでに持ってこないと・・・さすがに角砂糖の袋に突っ込んでおくわけにはいかない・・・たぶん、エクセターで1818年から1819年の検定品でしょうね・・・ナポレオンが生きていた時代・・・文政年間の物ですね・・・この大型のシュガートング大きすぎますね・・・年代が正しければ、角砂糖が無い時代・・・角砂糖が作られるようになるのは1840年ごろ・・・?これは開いた状態で4pを超えるから角砂糖はつかみにくい・・・3から4p程の物をつかむのに良いのだが・・・大昔は砂糖の塊を砕いて使っていたので、シュガートングの古いものは大きかったようですね・・・大きな塊を出すのが贅沢だったようですから・・・?それとも、私の読み違いか・・・エクセター、つまり英国で今のような角砂糖が作られるようになるのは1870年代に入ってからのようですから・・・英国で角砂糖が作られる以前の刻印になる・・・だから大きいのか?

 さて・・・かなり、スタンダードもきれいになってきましたね。写真を撮ってから気づくのは・・・指紋をきれいにふき取っていなかった・・・ということですね。一応光っているように見えますから・・・OKでしょう。さて・・・問題はフルートの手入れってやつですね。

 私の場合は、フルートの取り扱いは習ったことがないので、流儀に関しては実は何も知らないのでね。ただ、銀製品の取り扱いは慣れていますので・・・毎日バターナイフは使うし、コーヒーも銀のスプーンを使っていますから・・・そして、洋銀に銀メッキの食器も一部使いますからね・・・フルートも同じ扱いですね。

 まあ、ちょっと違うのがタンポがついているというあたりですかね。現在のタンポは哺乳類動物の腸を使っているのか?それとも、伝統的な名前に残る、魚の浮袋なのか?気になりますが・・・この手のたんぱく質の薄膜はアルカリに弱いのかな?なんってね思いますが・・・ふと、気になってちょっと実験・・・古いタンポのスキンにハンドクリームを塗ってみた・・・なんと、カサカサ感がなくなってしなやかになった・・・後で、実際に組み込んで試してみるかね?交換したタンポがごろごろしていますからね・・・タンポも若返らせることも可能か?なんってね・・・少なくとも、長年の使用でついたワッシャーの跡や、サウンドホールの跡もきれいに伸びましたね。ぱりぱりだったのがしなやかに・・・問題は実際に組み込んだとき張付き音がするかどうか・・・だんだんケチ臭くなっていく・・・

 さて、銀製品として考えると・・・洋銀製も含めて・・・錆びるのは人の手が触れたからですから、絶対に指紋などを残してはいけない・・・まあ、出しっぱなしで毎日使うのならそれほど神経質になる必要はないですが・・・人間の手の皮脂は間違いなく金属を錆びさせますから・・・皮脂というか、汗と皮脂の混合物というのが正しいかな?汗には色々な無機塩類が含まれ、皮脂とともに、保湿成分も持っていますからね・・・湿気の多いところではちゃんと空気中の水蒸気をとらえて水分を保ち・・・無機塩類が電池の電解液の役割をしますから・・・指紋の跡が錆びになって残ることになる・・・

 そうなると・・・汗は大敵・・・ムラマツのフルートを買い替えたくなるのはたぶん、洋銀のキーの劣化だと思うんです・・・M-180なんか私の奴は結構ひどかったですね。現状では右のような感じですが、キイカップなどは輝きが失せて、レバー類も表面は荒れて汚らしくなっていましたね。

 ここまで磨けばそこそこきれいかな・・・あまり、磨く気力がないのでね。ただ、これも、からぶきしただけだと・・・数年で、また汚くなると思われます。

 良質な食器などの銀メッキはかなり強靭ですから簡単には剥げたりしませんけど、水洗いは必須で、食べ物の中に突っ込んでおくと、ちゃんと曇りが出たりしますからね・・・使った後は直ぐにきれいに洗って、拭いて乾かして拭いてしまえばOK、年に1度ぐらい銀磨きできれいにすれば、一生ものですね。

 フルートはどうなのかね?いじった感覚としては、中国製の奴は、初期の磨きが悪いですね。したがってすぐに茶色くなっていきますね。新しいうちは銀磨きをやっても、まだメッキ層は新しく厚いから多少磨いてもOK・・・すこし茶色くなってからきれいに磨くと・・・茶色くなりにくくなりますね。

 私の個人的な扱いは・・・ウエットティッシュで拭いて、そのあとで乾拭きをするのが良いような感じですね。一応は、アルコールが入っていますから、皮脂は確実に取れますね。ざっと成分を見ると、アンモニア系の防腐剤が使われているようですが・・・濃さは、銀の上に見てわかる跡が残るようなものではないようですから、乾拭きで問題なく除去できるし、成分からすると・・・たんぱく質などの有機物と結びつく系ですから・・・乾拭きで布につくはず、私は乾拭きに絹布を使っていますからまず間違いなく絹糸に結びつこうとするはず・・・よって金属には残らないから金属に影響を与える可能性はまずない・・・金属なんかより有機物と結びつきやすいから、殺菌効果があるわけですからね。

 ちなみ絹布を使っている理由は・・・絹糸の断面が絹糸 断面 - Google 検索 こんな具合に三角に近いので金属表面の異物の除去能力が高いはず・・・確か、異形断面糸を使ったポリッシングクロスがあったはず・・・絹布の方が高級感があるしね・・・ポリッシングクロスには研磨剤が入っていますからね・・・ちょっと気になるのは、ポリッシングクロスも10分の1nm程度のダイヤモンドを使ったものは絹布をベースに、1nm程度だと人絹つまりレーヨン製の物になりますね・・・

 で、私のところでは、しばらく使う予定のないフルートはウェットティッシュで拭いて、乾拭きしてしまうことにしていますね・・・ただ、ネットの中を眺めると・・・水拭き不可とやっているのが多いような気がしますが・・・たぶん、キイのシャフトの継ぎ目とかを気にしての話だと思いますが・・・油が完全に切れているのでなければ・・・ウエットティッシュ程度の水分だと継ぎ目には入り込めないはずですね。だから・・・時々給脂は必要になることは間違いないですね。洋銀製だって・・・正しく手入れしてやれば一生ものだと思うのだが・・・

 例の、サビサビのコタケ・フルートはリッププレートだけは唇にあたるところを中心に鏡面仕上げとしました。これで、金属臭さはかなり緩和されましたね。例の、極めて薄いレジなんかで肉のパックなどを入れてくれる袋で作ったスパー・レジ・パッドもよい感じだし・・・やはり、私のところでは、このヘアーライン仕上げのアンティークな雰囲気のコタケ・フルートが、近頃では最も稼働率が高い・・・音も気に入っているんでね、それと、普段の居場所に置かれていますから、手に取る回数が多い・・・総銀とかがあるのに・・・ちょっと変な感じですけどね。

2015.08.19

  

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