現在をうろうろ(1152)
日本貧窮者経済新聞
 イタリア製のフルートとタンポと・・・

 実は・・・気になっていたヨーロッパ製・・・イタリア製のフルートを買い込んでしまいました・・・これまたボロで・・・分解するのもかなり大変なもので・・・タンポは半分ぐらい駄目、B♭が出ない・・・理由は、工作精度が高い楽器らしく遊びが小さい為の固着、浸透潤滑剤を注して静かにゆすって・・・タンポはきわめて薄いスキンでしわがあるように見えても密閉される・・・密度の低い柔らかなフエルトを使ったものですね。

近頃はかなり硬いフエルトのものが主流なようで・・・一度、手持ちのタンポを不良箇所への置き換えを行なったんですが・・・これは・・・後で、スキンを張り替えることにしました。スキン材は・・・手持ちのハイテク素材・・・現代フルートの開発者のベーム君の時代にはなかったものです。

 左のような美しいフルート・・・に化けてくれましたが・・・入手時は音が出ないボロ・・・メッキの変色はありましたが、荒れはほとんどないものでしたからきれいに再生され美しい音を出してくれます。

 始めに組み込んだタンポは・・・一応、ワンセット3000円ぐらいするタンポなんですが・・・フルートのお値段の40%にもなると考えちゃうわけです・・・一通り音が出たのはよいのですが・・・やはり、近頃の硬めのフエルトのタンポとキータッチが違うんでね・・・フエルトと台紙は変えないでスキンだけ張り替えて・・・例のコタケ・フルートでやった。自家製ハイテク・パッドにしてみました・・・

 結果はOK、ちゃんと音が出るようになって、キータッチも良くなりましたね。先にコタケフルートの再生で紹介した・・・スーパーのレジのところで肉などを入れてくれる薄くてしなやかでエンボス加工された信じられないほど薄い袋をスキンにした奴・・・名付けて・・・スーパー・レジ・パッド・・・商標登録しても良さそう?この素材のタンポでも音が出るので中古の安いフルートの再生には良さそうです。

 一応、生産体制を整えるために、100円ショップへ出かけて、器材を充実させました。製図用のテンプレート・・・丸を正確に書くために必要ですから。それと・・・定規もなかったので・・・とにかく、右のようなものが私のところのタンポ製造用の機材ですね。あ!ポンチを写真に入れるのを忘れた・・・とにかく、100円ショップでそろえてきました。はさみは、普段使っている奴がちょっと柔だったので・・・刃の厚い奴を、厚紙を切りますからね・・・それと、皮ポンチは100円ショップのは刃の付けが甘いので砥ぎ直したり・・・

 タンポのスキンの耐久性のほうは・・・今のところ大丈夫ですね。悪くなればスキンだけ張り替えればOKですから・・・コタケフルートは音が良いので、PCの脇に常駐しています。PCに飽きると、青いプラスチックフルートかコタケを吹いていますが、一応4日ほどの連続使用実績があるのでOKかと・・・

 とにかく、色とりどりなタンポが・・・スーパー・レジ・パッドが製造できる体制が整って来ました・・・馬鹿みたいですが・・・ちょっと楽しい。やはり、緑色系のフエルトも買って来れば良かったか?・・・


結果はOK・・・そのうちまともなタンポを買わねばと思うわけですが・・・イタリア製の柔らかな高級タンポの値段が・・・フルート本体の値段を越えるようなので・・・たぶん、無理でしょう。でも・・・実は、このフルート、やたらと私の好みに合う音がするんです。

 一通り調整が終わって音が出るようになって・・・近頃、ムラマツやミヤザワを吹いていたんで・・・このフルートの音を聞いてびっくり・・・オールドムラマツのような感じ・・・それよりもっと深みのある音、暗い音ではなく・・・倍音成分が多いのでしょうが・・・コタケフルートの音に近い・・・ムラマツよりミヤザワの音、ヤマハの音に近いかな?なんとなく・・・でも、音が良い・・・というか、私の好み・・・たぶん40年以上前のMade in Italy ・・・と英語で刻印されているものですね。材質は洋銀で銀メッキのようです。銀メッキの質は極めてよいものですね。このフルートは・・・JM Grassi Milanoのものです。型番は不明・・・

 イタリア・ミラノの楽器メーカーのものでイタリア製と刻印があります。左のようなもので・・・素敵なことに、管の接合部を保護するためのキャップがついているのでね・・・ムラマツの9Kもこの手のキャップがついています。

 写真からシリアル番号は削りましたが9Kは右のような感じのキャップがついていますね。ムラマツのフルートには・・・どのグレードのものから付くのかね?

 イタリア製の奴は・・・洋銀に銀メッキだと思われます。それから・・・箱への収め方もちょっと違っています。足管部は通常と反対に裏返しで収めることになります。

 どうやら、通常の収め方をするとケースの支えの板が壊れるようですね。後で補修しておかねば・・・さて・・・このイタリア製のフルートは・・・

 どうも、基本的にヨーロッパの金属加工技術は非常に高いもので・・・加工精度は現代のムラマツに匹敵しますね。素材も悪くない・・・見えないところはかなり粗雑ですが・・・このあたりは、日本製とは違いますね。ただ、メッキの質はきわめて良質・・・食器に使う銀メッキを考えれば良質のメッキ技術が発展するわけですね。日本の食器の場合は・・・どちらかというとステンレス加工に特化していきますから・・・やはり、ステンレスより銀の食器の方が仄かな明かりの中では映えますからね・・・昔の日本の銀メッキの食器のメッキ層は悪かったような気がしますね・・・この20年ぐらいで飛躍的に日本のメッキは良くなった気がしますが・・・

 とか・・・このフルートのおかげで1日フルートを色々と持ち替えて・・・吹いていて腕が上がらなくなりました・・・音が違うんですね。ムラマツはきわめて効率のよい楽器で大きな音が簡単に出ますね。これは、近頃のフルートは全般的にこの傾向にあるような気がします。ちょっと・・・ここで、音の傾向が気になったのでね・・・何だか、ムラマツのフルートの音が・・・気に入らない・・・どこが気に入らないかは・・・分からないので1日吹き比べていたわけなんです。

2015.08.10

  

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