現在をうろうろ(1148)
日本貧窮者経済新聞
 大東亜戦争の開戦への道(4)

 昭和5年の話題は、1月21日から4月22日まで行なわれたロンドン軍縮会議と統帥権の問題のようですね。この年は昭和恐慌が深刻になっていく中での出来事ですが・・・だから、政府には金が無いはずなんです。ただ、円高を狙った緊縮財政を取り続けていますから・・・国内の景気はよくない・・・金解禁のための準備ですね。緊縮財政を取った上で・・・零細な体力の無い企業が淘汰されていく基盤が作られていった・・・そんな感じですね。しかし・・・木戸幸一君は金解禁に関しては記述していないですね。これも、ちょっと気になるのですが・・・政府に金はない軍縮で金が浮く・・・

 戦争か・・・右翼の軍国主義者の安倍晋三君は、どうやら・・爺様が戦争を始めた内閣の一員であることを認めたくはないような感じですね。東條内閣の商工大臣、実質的な軍需省のトップであるということを・・・だから、終戦と東京裁判にこだわる・・・なんとなくね。

 さて、色々なところで会合が行なわれていますね。食事の席で意見調整が行なわれているような感じですね。まあ、このあたりは当然なことでしょうが・・・政府の政策ってのはどこで決しているのか?閣議によって実施へ向けて動いていくのでしょうが・・・どうも良く分からない・・・政財界の癒着はとうぜん飯の席での話しになって・・・それが政策に繁栄されることになるのでしょうが・・・

 大本になるようなものは、枢密院の中で会合が行なわれて方針決定がなされるような感じですね。国立公文書館 デジタルアーカイブ 画像データ表示 商工省官制中ヲ改正ス この枢密院での性差委員会での決定が閣議に回されて、施行規則が付け加えられていく・・・一連の流れはこんな感じですかね。

 法令審査委員の会食を為す・・・会食では議事録を取らないでの会議が為され、大まかな方針の確認が行なわれているんですかね?同窓会などでも話が為される・・・したがって、こういったところでの人脈も重要であるということですかね?

 日記ってのは、本人の心のうちは心にあるので書かれない。そのことを思い起こさせるもので十分だから・・・よほどの場合ではないと、一見すると内容を持たないものになってしまう・・・日記を読み解くのはなかなか面倒ですね。

 さて・・・どうも、帝国憲法の天皇と政府の関係がこの商工省官制中ヲ改正スでなんとなく、その流れが見えてきた気がしますね。

 とにかく、まずは・・・木戸幸一君が足を運んでいる場所に重点を置いて見ていく事にしますかね・・・

 さて、4月25日には宴席に招かれていますね・・・三井次官?・・・商工省の次官・・・昭和29年4月10日から昭和30年7月2日まで三井米松が商工次官をやっていますね。農商務省時代からの官僚ですが・・・1930年から商工次官は田島勝太郎に代わります・・・昭和17年の日独伊親善協会の会員欄には大日本水産会長 三井米松と名を連ねているようです。

 この日独伊親善協会は昭和12年の設立のようですね。国立公文書館 アジア歴史資料センター 本邦ニ於ケル協会及文化団体関係雑件 第四巻 21.日独伊親善協会

 右のようなものですね。この協会の罫紙がなかなか興味深い・・・日本とドイツ・イタリアの国旗を配してね・・・大阪合同株式会社が音頭をとって運営した団体のようですね。この大阪合同株式会社は・・・オー・ジー株式会社 化学品全般を取扱いコーディネートする創造型化学品専門商社 として現在も営業している会社ですね。民間での交流事業を手がけた企業ですね。この会社の沿革を見ると・・・

 1923年 1月 井村貿易株式会社・山留合名会社・林六兵衛商店・河内合名会社・柴田安染料店が合同し、資本金50万円をもって大阪合同株式会社を設立 ・・・大正12年に合同している・・・この井村貿易は・・・合成染料の新橋色を売りまくった会社ですね・・・久々に、染料や顔料に関して思い出しました・・・さて・・・


 三井米松は商工省を昭和5年7月2日に依願退職することになるようです。この時代は・・・重要産業の統制が活発になる時期ですから・・・そういった関連ですかね?さて、この後は何をしているやら?

 どうやら、石油関連の調査などもしていましたから・・・国策としての鉱工業の振興のために天下りということのようですね。確認できるのは、右の昭和12年の9月の北樺太鉱業株式会社の取締役会長の肩書きですね。

 昭和12年;1937年9月2日・・・この日に日本政府は北支事変を支那事変と改称していますね・・・

 どうやら・・・商工省を退職して・・・北樺太の鉱物資源権益の実施のために動いたようですね。北樺太の権益は大正9年;1920年の尼港事件によって生じたもので・・・これを昭和5年以降、多くの企業が炭鉱を開くようになりますから・・・どうやら、その資源を内地へ送還するために色々と動いた可能性がありますね。

 北支事変が広がる中でソ連の締め付けが強くなって北樺太での採炭業務が困難になる中での、事業縮小の連絡を日本政府と行なっているのが・・・国立公文書館 アジア歴史資料センター 標題:6.企業縮小問題/分割1 ということのようですね。・・・ということは・・・樺太拓殖事業費の執行のための民間組織として動いている・・・

 ふむ・・・国立公文書館 アジア歴史資料センター 帝国ノ対露利権問題関係雑件 第一巻 こいつはなかなか面白い・・・そのうちしっかりと読むか・・・雰囲気は、商工省が基本的に内閣の下で内政を担当するから・・・商工省から人材を引き抜いて特殊会社を運営させて・・・外務省の直下に置くという感じなんですかね?

 ふと・・・帝国石油って今も存続していますね・・・戦前戦中の日本の石油利権の全てを引き継いでいるのかね?昭和25年帝石法は廃止ですから・・・民間企業として再出発・・・?北樺太石油株式会社が、この北樺太鉱業株式会社と対になるような感じですから・・・いまだに、特殊会社のにおいのする会社・・・北樺太石油株式会社は重役連に海軍の機関課の将校が入っていますね・・・じゃなくて・・・

 三井米松は昭和14年7月14日の時点では社団法人日本缶詰協会の会長をしていますね。昭和16年の時点でも北樺太鉱業の会長は続いている・・・ざっと眺めた感じだと・・・三井米松はロシアの利権と水産業関連で蟹工船、そして、北米への缶詰輸出に関連があるような・・・?

2015.08.08

  

関係ないが興味深いもの
 今回は無し

時々チェックすべきもの

 首相官邸ホームページ
 国会提出法案|電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ
 The White House
 U.S. Department of State
 United States Department of Defense (defense.gov)
 世界のビジネスニュース(通商弘報) - ジェトロ

 聯合ニュース
 AJW by The Asahi Shimbun
 日刊ゲンダイ
 List of national newspapers - Wikipedia, the free encyclopedia
 一般社団法人 日本経済団体連合会 - Keidanren

 外国人投資家動向チャート

 International Institute for Strategic Studies IISS
 Chinese Military Review
 外邦図 デジタルアーカイブ - GAIHOZU Map Digital Archive
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 日露戦役写真帖
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮旅行案内記
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮港湾要覧
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 朝鮮群書大系
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮鉄道旅行便覧
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 新興産業の基礎知識
 近代デジタルライブラリー - 地方行政区域名称一覧
 近代デジタルライブラリー - 朝鮮各道府面間里程表
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 最近に於ける注目すべき発明考案
 近代デジタルライブラリー - 検索結果 国産機械図集
inserted by FC2 system