エルマウサミット首脳宣言は・・・？(21)

現在をうろうろ（1117）

　エルマウサミット首脳宣言は・・・？(21)

　ちょっと、失敗しましたね・・・もっと早くに、このサミットの首脳宣言をチェックしておけばよかったですね・・・こんなに内容が濃いとは思いませんでしたからね。これじゃ、いつ終わるか分からないですからね・・・こんな、サミットで議論の主導権を握るのは大変な事だと・・・サミットの怖さですね。こちらは、ネット上の情報を掻き集めての認識作業で、かなりの時間がかかっていますが・・・ある程度の知識はあるけど、最新の研究課題などでは・・・雲の上ですからね・・・

　続きは・・・

薬剤耐性
　抗微生物薬は人及び動物の治療薬の現在及び将来の成功のため極めて重要な役割を果たす。我々は，最近採択されたWHOの薬剤耐性に関する世界行動計画を完全に支持する。我々は，自国の国別行動計画を策定し又は見直し，効果的に実施するとともに，他国の国別行動計画の策定を支援する。

　抗菌薬耐性が拡大しているようですね・・・馬鹿の一つ覚えの処方はするなという感じですかね？現状では、かつてのように抗菌薬が次々と開発されているという事ではないようです。どうやら・・・下手に耐性菌を広げるわけにはいかない・・・使うなら全滅を・・・耐性菌の子孫を残さないことのための地道な戦いですね。

　問題になるのは・・・医療だけではなく・・・経済動物への抗菌薬の投入ですね・・・哺乳類動物の牛・豚・鳥など、そして養殖される魚介類・・・公衆衛生と畜産・養魚など・・・生態系全体にかかわるものですね。場合によっては・・・耐性菌を養鶏場で生みだし・・・それが野鳥を経て・・・渡りにより・・・他国へも広がっていく事になる・・・これまた、一国のみで自国の安全が守れない・・・

　なるほどね・・・だから・・・自国の国別行動計画を策定し又は見直し，効果的に実施するとともに，他国の国別行動計画の策定を支援・・・財力に余裕がある国が策定し、実施・・・周辺の貧乏国に対して教育せよという事ですね。言い方は悪いが・・・こういった協力体制を作り出す事が、その地域の強さを生みだす・・・「一般家庭でも戸締まりをしっかりしていれば泥棒や強盗が入らない。町内会でお互いに協力し、隣のお宅にもし泥棒が入ったらすぐに警察に連絡する、そういう助け合いができている町内は犯罪が少ない。これが抑止力だ」・・・つまり、この枠組みを作ることが重要であるという事ですね。

　珍しく、右翼の軍国主義者の安倍晋三君が一般常識を語ってくれましたね。実際にはこれに尽きるわけですが・・・なぜか、おかしな国益を基本とする自救的な物だけでは中国に対抗できないから・・・アメリカ様・・・何で、あんな非常識な人間が国のトップに立つんだ？非常識な人間ゆえか？そう・・・非常識といえば・・・

　「『安倍は生意気なやつだから今度殴ってやる』という不良がいる。友達のアソウさんと一緒に帰り、３人ぐらい不良が出てきて、いきなりアソウさんに殴りかかった。私もアソウさんを守る。これは今度の平和安全法制で私たちができる。」

　この思考パターンか・・・主体をすり替えてるね・・・不良たちの目的は「安倍を殴る事！」・・・なぜ安倍とアソウさんが歩いていて・・・目的でないアソウさんに殴りかかる？殴る目標は「生意気な安倍」ですからね・・・アソウさんは殴りかかれるわけがないのにね・・・

　「『日本は生意気なやつだから今度殴ってやる』という国々がいる。友達の米国さんと一緒に帰り、北朝鮮・中国・韓国が出てきて、いきなり米国さんに殴りかかった。私も米国さんを守る。これは今度の平和安全法制で私たちができる。」

　日本は米国を巻き込んで・・・米国が前に出た事で殴られてくれることで、日本が戦争に参加できる枠組みを作り出したい事は明白ですね。しかし、何で・・・この枠組みを考えるのかね・・・単なる私の妄想でしょうが・・・しかし、安倍は信用できない・・・不良が出てきてアソウさんの後ろに回って盾に使い、アソウさんが優勢になったところで出てきてアソウさんを助けると言っているような状況以外ないですからね。殴る主体のすり替えが気に入らない・・・マルチ商法の弁士みたいですね。この論法が随所に見られるのでね・・・

　我々は，人及び動物の健康，農業並びに環境など全分野を含むワン・ヘルス・アプローチに強くコミットする。我々は，抗生物質の適正使用を促進し，基礎研究，疫学研究，感染の予防及び抑制の促進，並びに新たな抗生物質，代替的治療，ワクチン及び迅速な患者の身辺での検査の開発に取り組む。我々は，国別行動計画の策定又は見直し及び共有に当たり附属書（薬剤耐性と闘う共同の努力）を考慮することにコミットする。

　ああ、やはりね・・・近頃、経済動物に対する抗生物質・・・かなり問題になって来ましたからね・・・人間もまた、生態系の中の中の一部であるという事ですね・・・抗生物質の食物連鎖と耐性菌・・・なかなか複雑で興味深いものです。問題になるのは人・獣共通感染症ですね・・・獣医と医師の連携・・・国境を越えての連携・・・日本の研究者はノートを取るのが下手である事がばれましたから・・・日本人と共同研究すると自分の名前が消えるとか言われないためにも小まめに情報交換の記録を取らなければならないですからね・・・レントゲンなど、レーナルトの名を挙げなかったことでかなり悩んだようですからね。

　あの研究ノート事件が日本の研究者の実力だとすると・・・ちょっとマズイ気がしますが・・・近頃のノーベル賞の受賞で、忘れたころの研究成果で日本の研究者も受賞している事を考えるとね。立派な研究の手法の基礎なども日本国内で確立して行かないと無理なのではないかと・・・ふと、余計な事を考えてしまいますが・・・まあ、あれは例外的な事件であったと考えておきますか・・・1つの事件で全てを否定するつもりはないですが・・・記録をきちんと取る事は重要ですね。特に、他人から得た示唆などは記録しないとね。自分の考えなのか他人の考えからのものであるかが分からなくなりますからね・・・

　この分野に関して、日本は関心が薄いようですね。北海道新聞が扱っているのと・・・日本経済新聞　電子版　[FT]抗生物質の耐性菌対策は急務（社説）　英フィナンシャル・タイムズ紙のものですね。ちょっと、アプローチが違いますが・・・新たな抗生物質を世に出すための資金の流れを作り出す事ですから・・・世界の新しい関心事である事は間違いないですね。

　開発の効率化・・・競争原理も含みますね・・・知のイノベーションか・・・産業分野でのイノベーションの方法論の提示ってのは政府は指示しているのかね？どうも・・・右翼の軍国主義者の安倍晋三君の言うイノベーションは天佑に聞こえてしまうのだが・・・さて、次は・・・

2015.07.13