現在をうろうろ(90)

 どうも報道が微妙に間違っているような?

 日本時間の5月7日の4時頃・・・外務省の情報が更新されて、我が国の首相のフランスでの様子が分かるようになりました。首相官邸では情報は更新されていません。・・・・とか眺めているうちに5時過ぎには更新され、NATOの演説などが掲載されました。それによると、中国関連の気になる演説は・・・

  アジア太平洋地域では、近年軍事費や武器輸入が大幅増加しています。特に、中国の対外姿勢、軍事動向については、我が国を含む、国際社会の懸念事項となっています。
 冷戦がまさに終結せんとする時から今日に至るまで、ほぼ一貫して軍事費を毎年10%以上伸ばし続け、26年間で40倍に拡大している。最近の10年間でも、日本の防衛予算が−1.2%なのに対し、4倍に軍事費を拡大しています。そして、その額は、NATOの主要加盟国である英、仏、独の軍事費の合計にほぼ匹敵します。しかも、その軍事費の拡大は、内訳が明らかにされない、不透明な形で行われています。
 こうした状況に対応し、東南アジア諸国も軍事費を増加させており、この10年で1.8倍に伸びています。
 アジア太平洋地域のパワーバランスが急速に変化し、安全保障面での緊張が高まっている現実がここにあります。この地域の不安定化要因とならないよう、武器及び機微な汎用品の厳格な輸出管理をあらためて強く訴えます。
 東シナ海や南シナ海においては、「力」による一方的な現状変更の試みが頻発しています。
 東シナ海では、尖閣諸島周辺の日本の領海への侵入が続いています。公海における上空飛行の自由を不当に侵害する防空識別区の設定の動きがあったのは記憶に新しいところです。我が国領空に接近する軍用機に対する自衛隊機のスクランブル発進回数は、今や、冷戦最盛期と同水準にまで達しています。
 我々は、地域における責任ある大国として、強い意志の下、自制的で冷静な対応を続けています。不測の事態の発生を防止するため、今後とも海・空の連絡メカニズムの早期運用開始を呼びかけていきます。
 南シナ海においては、一方的な主張に基づく行動が相次ぎ、地域の国々の間では緊張感が高まっています。

 という風な演説で、中国を牽制したようです・・・と言っても、基本的には中国の軍事費が伸びている事と、中国が力による一方的な現状変更が行われているという事とは分離した言い方である事が分かります・・・間に、東南アジア諸国も軍事費を増加させており・・・とかはいっいるのでね。しかし、近頃流行りの・・・一方的な・・・という言い回しはちょっと気になります。

 オバマ大統領が言及した・・・日米安全保障条約の下でのコミットメントを果たすために必要な全ての能力を提供している。これらのコミットメントは,尖閣諸島を含め,日本の施政の下にある全ての領域に及ぶ。この文脈において,米国は,尖閣諸島に対する日本の施政を損おうとするいかなる一方的な行動にも反対する・・・さて、現状で一方的なのかどうかが気になります・・・なんとなく、靖国神社に参拝に行った事を考えると、これは挑発行為になると、中国もヨーロッパもアメリカも言っているわけですからね。

 無責任な報道は・・・ブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部で演説した。中国に対し、海洋進出や軍拡の傾向が顕著として「我が国を含む国際社会の懸念事項になっている」と名指しで批判。同時に政権が掲げる「積極的平和主義」実現に向け、集団的自衛権の行使容認などのために憲法解釈を見直す必要性を訴えた・・・とかやっていますが、この演説からすると・・・どう見ても中国の軍事費の増大が気になっている・・・どことは言わないが、力による一方的な現状変更の試みが頻発しているというものから、こういった強い言い方になるのも不思議な気がします・・・

 なんとなく、新聞社の役割は変化を余儀なくされるのではないかと・・・日本の新聞は、基本的に願望を伝えているように思えてならないのでね・・・私の妄想ですが・・・特に国際政治に関して・・・なんて思いましたが・・・半ばどうでも良い事のように思えて・・・何しろNATOでの我が国の首相の演説なども、英語及び関係国の言葉で配信されているわけですから、日本語報道の意味が失われつつあるような気がします。機械翻訳もかなりの精度になってきていますし・・・変な訳になる時のパターンもなんとなく理解いして来ましたからね。そのうち、そういった部分も無くなって行くのではないかと・・・

 特に思ったのは、近い関係の言語の場合には機械翻訳の精度が非常に高いという事ですね。

 日本国内には・・・日本が動けばアメリカが動くなんってありえないのですが・・・なんとなく、それが信じられているような気配もある・・・XXが動けば凄い事になる・・・普通はあまりないですから。しかし・・・日本の報道では、総理大臣の行方がフランスから不明になってしまったみたいな感じです・・・なんとなく、公式発表を待っているかのような感じですかね?まさか、外務省でTPPに関しての報道の自粛というか、報道は正確なものをというのがでてきたのかもしれません。

 今回のオバマ大統領が来日したあたりからの一連の報道を眺めていると・・・日本の新聞は買う価値がない事が分かりました。ヘッドラインを見て、それで情報収集した方が正確な理解ができる事が判明しましたからね。そして、首脳会談の共同声明も予定稿どおりにはいかない事も分かったし・・・近頃の首脳会談では、首脳会談の結果も求められているという事ですかね。さて、これで日本が変われるのか?それは、これ以降の株価などで分かるのではないかと思います。

 さて、貿易に関するものもずいぶんと約束してきたようですから、TPP関連の話題が日本をにぎわす事になると思います。第三の矢どころか、人口問題の第四の矢までの話になっているようですから、大変です・・・今回は死ぬ気でやらないと納まりがつかないような気がしますね。御大事に・・・

 あれ?外務省の会談内容のものと、NATOの公表している物に微妙な差があるような気がしますね。まあいいか、演説は2本あるか1本だけなのかの差ですけど・・・ちょっと気になります。おかげで前回の稿のNATO - News NATO and Japan sign cooperation accord to deepen partnership, discuss Ukraine crisis, 06-May.-2014 ここにありますね。日本語版はNATO - Opinion Opening statement to the North Atlantic Council by NATO Secretary General Anders Fogh Rasmussen on the occasion や NATO - Opinion Remarks by NATO Secretary General Anders Fogh Rasmussen at the joint press point with the Prime Minister of Jap このあたりを何度も聞く羽目になりました・・・方向性とか、具体的な内容に関しては何も語られていないというのが気になります・・・なんとなく、積極的平和主義は、本来的な意味合いになるのではないかと思われます。海賊・テロ対策でも理解を共有、軍縮も・・・過剰な弾薬、小火器の廃棄・・・安全に対する対策である・・・

 集団的防衛に関しては65年前からやっている・・・同盟国を守るために、陸海に・・・NATOの3つの任務、領土を守る、国際危機管理の中に入る、協力的なセキュリティーを行う・・・ヨーロッパにとどまることなく、世界全体について考えなければならない・・・ああ、日本では正しく内容が伝えられていないとしか思えないが・・・そうなっているのか?

2014.05.08

  

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