現在をうろうろ(55)

 オバマ大統領の語る夢・・・?

 マレーシアのタウンミーティングは興味深いですね・・・どうも、日本と米国では関心の対象が完全に違うような感じです。日本は年寄りから始める・・・アメリカは、若者から始めるという感じですね。

 確かに、政治家が年寄りを狙うのは分かりますね・・・日本の場合は年寄り層が厚く・・・というのもありますが、年寄りの方が志向が分かりやすいとかそういった感じなのでしょう。保守的と言えば保守的・・・不満の種類も限られている・・・若者の指向するものは見極めるのは難しく、指向するものは最先端のもの・・・学び続けないと若者の指向を見極めることはできない・・・そんな感じですかね。

 しかし、若者の指向を上手く捉える事が、活力ある社会を作りだす事につながる・・・そう、妄想します。

 さて、合衆国大統領のスピーチを眺めてみますかね・・・Remarks by President Obama at Young Southeast Asian Leaders Initiative Town Hall The White House 若ものか・・・ヒトラーも活力ある社会を求めて、若者から始めましたから・・・ヒトラーは自国の国益を中心として、自分の国の中で語り、合衆国大統領は、世界の活力と共存のために、世界に語ろうとしているような感じですね。

 何やら、マレーシアには、今年の後半にまた訪れるような事を言っていますね。東南アジアに対して、より大規模で包括的な役割を米国が担うという・・・・米国の大統領として、はっきりとした意図を持った戦略的な決断を下したとか・・・何だろう?

 どうやら、東南アジアが重要な領域で、単に、仕事を作りだすことだけではなく、マレーシアのためだけでもなく、アメリカの人々のためだけでない機会を生み出すとか・・・

 ふむ・・・Over the next five years, nearly half of all economic growth outside the United States is projected to come from right here in Asia. どうやら、日本や韓国のように発展した地域では無く、米国の成長戦略の中心は、東南アジアになるようですね。これからの成長が著しい国々・・・中国も同様に考えていると、私は妄想していますが・・・

 米国は世界の国々と共に、この10年、2つの戦争と、致命傷になる恐れを含んだ経済危機とを戦ってきた・・・現在、イラクとの戦争は終結し、アフガニスタンでの戦争は今年終了する。米国は新しい仕事を作りだしている・・・

 米国経済を圧迫している課題に立ち向かい、米国はその財政赤字の半分を解消して、クリーンなエネルギーでの経済の構築と、学校での基準を引き上げ、私たちの医療や金融システムの改革を行ってきた・・・昨年、このあたりを歴訪する予定が取りやめになった件ですかね・・・米国の事情の方が問題になって多忙だった・・・やっと、一息ついたと思ったら、今度はウクライナで危機が発生・・・中東やウクライナで何かが起こって、東南アジアでの事業の優先順位が下がるような事があるかもしらないが、それでも米国とアジアの間での強力な関係促進を行う・・・日本ではこういった話は無かった所を見ると、なんとなく、東南アジアの開発のための相互の交流の深化を行うという事なんでしょう。

 わ!・・・And I'm proud to be the first American President to meet regularly with all 10 ASEAN leaders, and I intend to do it every year that I remain President.・・・そして、アセアンの議長を引き受けるって・・・ I want to congratulate Malaysia on its turn to assume the chairmanship of ASEAN next year.・・・ASEANの経済統合が行われるのが、TPPより先になりそうですね。

 America has the strongest military in the world, but we don't seek conflict;we seek to keep the peace. 平和を維持するために、世界最強の米国の軍隊が存在する・・・紛争は平和的に解決する、大国は小国をいじめるな・・・そんな内容がありますね。すべての国は国際法の下で平等である・・・日本はどうやら、この事を忘れているようですね・・・

 このあたりからオバマ大統領の夢が語られますね・・・政治家としての夢が・・・そして、それを実現させるようです。

 なんだか・・・アジアにおけるリバランスは、我が国の政治家の思惑とは全然違ったところにあるようです。アメリカはASEAN諸国を、小国の強い結合によって、大国とは違った大きな勢力を構築しようとしているような感じです。私も、この夢に共感しました・・・

 残念ですが、我が国は、過去の亡霊に悩まされ、過去の亡霊を蘇らせてしまっているような感じですね。まるで、老人の幼児のような恐怖・・・

 まあ、私は理解したような気がしますから・・・満足です。興味がある人は、機械翻訳でも十分ニュアンスを感じ取れるはずですから、このスピーチを眺めてみると良いと思います。夢と希望がありますからね。

 どうやら、合衆国大統領は、こういった事の実現のための政治が大好きなようです。子曰、知之者不如好之者、好之者不如樂之者・・・POTUS Dreams of Sushi・・・Jiro Dreams of Sushi・・・私の中で、ちゃんとつながりましたね。

This is my fifth trip to Asia as President, and I plan to be back again later this year -- not just because I like the sights and the food, although I do, but because a few years ago I made a deliberate and strategic decision as President of the United States that America will play a larger, more comprehensive role in this region’s future.・・・観光や食べ物か・・・

 なんだかね・・・4月29日に何が起こるのか・・・気になるのは、我が国の総理の随行者だね・・・頭の使い方が分かっている人達を連れて行くか、それとも、観光や食べ物が好きな人を連れていくかが、運命の分かれ目のような気がします・・・

一応、総理の行動日程は、政府専用機の動きからすると次のようになりますね。

4月29日(火) 東京国際空港発
4月30日(水) ドイツ(ベルリン)着
5月 1日(木) ドイツ(ベルリン)発 → 英国(ロンドン)着
5月 2日(金) 英国(ロンドン)発
5月 3日(土) ポルトガル(リスボン)着
5月 4日(日) ポルトガル(リスボン)発 → スペイン(サンティアゴ)着 スペイン(サンティアゴ)発
5月 5日(月) フランス(パリ)着
5月 6日(火) フランス(パリ)発 → ベルギー(ブリュッセル)着
5月 8日(木) ベルギー(ブリュッセル)発 → 東京国際空港着

 ドイツでメルケル首相・ヨアヒム・ガウク大統領と会談 ウクライナ紛争と日本中国近隣諸国の紛争について
 イギリスとフランスでの彼の滞在の間に、両国の無名戦士の墓に献花
 ロンドン・シティでの演説
 ロンドンのオリンピック公園とパリのルーブル美術館を訪問
 5月6日パリで経済協力開発機構(OECD)の閣僚会議・・・日本OECD参加50周年
 5月7日ブリュッセルで欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)の幹部との会合

 なかなか忙しいね。

 無名戦士の墓か・・・ロンドン・ホワイトホール街にセノタフがある、フランスは、パリのエトワール凱旋門にある・・・連休期間中に・・・安倍首相を含め、19人の大臣のうち、16人が外遊するか・・・何も起こらないことを祈りたいですね。

2014.04.29

  

関係ないが興味深いもの
 今回は特になし














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