現在をうろうろ(46)

 財務大臣も元気か・・・

 財務大臣はTPP交渉が不調に終わったことに関連し、11月の米中間選挙前までに答えが出せるものではないとの認識を示したか・・・

 私の妄想では・・・実務者協議の内容を把握していない閣僚級が出て、日本の現状を説明して譲歩を勝ち取ろうとしたのではないかと・・・相手は、それならこれは?と様々なものを出してきても・・・理解できなかったのでは?何しろ、聡明なる我が国の記者達ですら・・・甘利大臣とフロマン代表の日米の協議を実況中継しても、相当複雑で恐らくご理解いただけないのではないか・・・と外務省は言っているほど複雑な内容のようですからね。

 しかし、外務省報道は・・・通常とは違う複雑な交渉を行っているということ。情報が洩れて、特ダネとして抜かれたのであればこちらも諦めがつくが、そういうことはこれまで一度もない・・・と記者達の前で言いきっていますから・・・

 ちょっと気になるのは・・・「甘利明TPP担当相とフロマン米通商代表部(USTR)代表でまとまったとしても、米議会で通る保証はない。これが日本とは事情が異なる点だ」と語ったとされています・・・そりゃ、そうですが・・・日本と事情が違うという事はどういうことになるのか?

 日本では、交渉者は権限を持っていなくて、議会のメッセンジャーという意味かね?まあ、国内問題なら、先に根回しが済んでいて・・・報道機関にも流れて・・・あたかもスクープの如く報道は駆け巡るのかね?なんとなく、こんなことを考えてしまいました。

 内外の報道を見ていると、最も内外の情報を伝えているのは・・・朝日新聞のようです・・・所謂、日本の国益に反するような報道も行っているのはね。日本人の聞きたくなさそうな情報も流しているのは・・・そんな気がします。

 2014年4月24日の記者会見の映像を、およそ50分かけて我が国の政府のサイトで見ました・・・同じ内容をJoint Press Conference with President Obama and Prime Minister Abe of Japan The White House こちらで見ました・・・日本も、文書化してくれるとありがたいのですが、聴覚障害は私には無いので、聞きとればよいのですが、50分余りの時間はちょっと永いですね。平成26年4月24日 日米首脳会談等 平成26年 総理の一日 総理大臣 首相官邸ホームページ ここから外務省の抄訳がありますね。あれ、遊びに行っているうちに、共同声明が文書化されています。さすが外務省!日米共同声明:アジア太平洋及びこれを越えた地域の未来を形作る日本と米国 | 外務省 これが気になっていたんです・・・ちょっとその中から拾い出してみましょう。

 日米両国は,イランの核問題を解決し,中東和平の取組を支持し,アフガニスタンの復興に寄与し,化学兵器廃棄を含めてシリアの情勢を改善するため,連携して取り組んでいる。日米両国は,これら全ての課題に対処するに当たって,中国は重要な役割を果たし得ることを認識し,中国との間で生産的かつ建設的な関係を築くことへの両国の関心を再確認する。

 中国は重要な役割を負っている・・・

 日米両国は,威嚇,強制又は力による領土又は海洋に関する権利を主張しようとするいかなる試みにも反対する。日米両国は,これらの緊張に対処するため,この地域における各国の政府及び軍の間における信頼醸成措置の確立を強く促す。日米両国は,南シナ海について,関係国が自らの海洋における権利の主張の根拠を国際法に合致する形で明らかにするよう求める。また,不測の事態のリスクを削減する方法として実効的な行動規範(COC)の早期策定に向けた取組を支持する。日米両国は,南シナ海における海洋の紛争を解決するために国際的な仲裁を含む外交的及び法的な手段を用いることを完全に支持する。

 ふむ、人の嫌がることはするな。信頼関係を醸成せよ・・・国際法に基づいて主張せよ!国際的な仲裁に応ぜよ・・・

 日米両国は,地域の安全を維持するための米国の拡大抑止の重要性を再確認した。日米両国はまた,グアムの戦略的な拠点としての発展を含む,地理的に分散し,運用面で抗堪性があり,政治的に持続可能な米軍の態勢をアジア太平洋地域において実現することに向け,継続的な前進を達成している。普天間飛行場のキャンプ・シュワブへの早期移設及び沖縄の基地の統合は,長期的に持続可能な米軍のプレゼンスを確かなものとする。この文脈で,日米両国は,沖縄への米軍の影響を軽減することに対するコミットメントを再確認する。

 米国の威力は強大である・・・結局、キャンプ・シュワブの県外移設は無しになったか・・・

 日米両国は,平等な未来パートナーシップやホワイトハウスが主催するワーキング・ファミリー・サミット及び日本が主催する女性のエンパワーメントに関する国際シンポジウムといった近く行われるイベントを通じて,女性の完全な社会参加を確保することにコミットしている。さらに,日米両国は,両国の連携によりロボット工学,宇宙,医療科学といった最先端の領域が拡大されている先端技術の分野における世界のリーダーであり続ける。

 女性の役割は重要だとさ・・・日本では・・・確かに・・・

 日米両国は,温室効果ガス排出削減を促すための補足的なイニシアティブに関し,引き続き他国と共に取り組んでいく。

 う・・・こいつはなかなか大変・・・実現するためには・・・

 米国は,日本を常任理事国に含む形で国連安全保障理事会が改革されることを期待している。日米両国は,東日本大震災の経験に基づき,防災分野における協力を継続している。

 お、常任理事国入りか・・・

 一応全文を読みましたが・・・予定稿とはずいぶん違ったものになったような?さらに・・・

 菅義偉官房長官は25日の記者会見で、米議会中間選挙までTPP交渉の結論を出すのは難しいとの麻生氏の発言を「あり得ないと思う」と述べた。その上で今回の協議について「日米間で(農産物などの)重要項目に配慮しながら、包括的な高いレベルの合意を実現する道筋をお互いが確認できた」と強調した。

 こんな報道が流れていますね・・・共同声明には尖閣諸島を日米安全保障条約の対象、リバランスという文言はさほど強く入っていないですね。これは何故?記者会見で明言した内容ですね・・・日本が強く叫んでいた事ですが・・・

 おっと、最初の文を急いで読んで読み落とした・・・

 国際協調主義に基づく「積極的平和主義」という日本の政策と米国のアジア太平洋地域へのリバランスは,共に,平和で繁栄したアジア太平洋を確かなものにしていくために同盟が主導的な役割を果たすことに寄与する。

 平和で繁栄したアジア・・・戦争の無い世界の実現による繁栄の意味かね?積極的平和主義とは何か?抽象的で良くわかりません・・・困ったな、ちょっと前だと・・・アメリカの軍事力を後ろ盾として、日本にとって都合の良い平和を作りだす事が、積極的平和主義であったような?様々な国との軍事同盟の基礎となる武器輸出、そして、強い日本をアピールするための神頼み・・・などであったような気がします。・・・諸外国の報道が反応したことからの私の妄想ですが・・・

 日米両国は,事前に調整することなく東シナ海における防空識別区の設定を表明するといった,東シナ海及び南シナ海において緊張を高めている最近の行動に対する強い懸念を共有する。日米両国は,威嚇,強制又は力による領土又は海洋に関する権利を主張しようとするいかなる試みにも反対する。

 そして・・・

 日米安全保障条約の下でのコミットメントを果たすために必要な全ての能力を提供している。これらのコミットメントは,尖閣諸島を含め,日本の施政の下にある全ての領域に及ぶ。この文脈において,米国は,尖閣諸島に対する日本の施政を損おうとするいかなる一方的な行動にも反対する。

 この文脈において・・・日本の施政を損なういかなる一方的な行動・・・さあ、この部分をどう解釈する?一方的行為・・・unilateral actionですけど・・・どうやら、日米安全保障条約の実現について条件がついているようにしか思えません・・・日本に落ち度がない場合にはという条件付きのようですね。もし、挑発行為をして、その結果戦争になっても知らないよ!と言っているような気がします。日本の行為に関して、全面的に信頼しているわけではない・・・日本の挑発行為によって戦争になった場合・・・その挑発を世界が認めるような状況下では、米国は日本を助けることは無いということでしょう。

 多分、ハル・ノート関連・・・我々は日本をして最初の一発を撃たせるのだ・・・これの片棒は担がないよということでしょう。多分・・・Some modern Japanese commentators say the note was designed to draw Japan into war and thus claim Japan was not the aggressor nation in the Pacific War.  これに対応するのでしょう・・・日本には素敵な紛争に関する約束事があるはずなんですが・・・なぜか国際紛争になるとその約束事が軽視される・・・喧嘩両成敗 - Wikipedia

 我が国の財務大臣は・・・オバマが国内でまとめきれる力はいまないだろう・・・この言葉は世界の様々な言語で流れていますね。中国ではずいぶんと見かけますね。大丈夫か・・・英語でも多少出ている・・・ Obama does not have the domestic power to pull it together. あれ、ずいぶんと出てきたぞ・・・Aso added, "Even if (U.S. Trade Representative Michael) Froman and (Japanese TPP minister Akira) Amari reach an agreement, there is no guarantee that the (U.S.) Congress will approve it."速報では流れていなかったが・・・NHKワールドにも出てきている・・・8時間ぐらいで世界を駆け巡るのか・・・

 あれ?何やらこの発言を、日本政府を代表するものではなく・・・オバマ大統領といえども、選挙も控える難しい政治状況の中で、いかに交渉が難しいかと説明したとか・・・尻拭いは大変です。

 変なの・・・北海道新聞の報道は・・・安倍晋三首相は25日夜、麻生太郎副総理兼財務相や菅義偉官房長官と東京・銀座のステーキ店で懇談し、来日したオバマ米大統領との会談について「仕事の話ばかりだった」と愚痴をこぼした。・・・だって、大統領という職務で来たんだから、何故?不思議な日本・・・

2014.04.26

  

関係ないが興味深いもの
 今回は特になし














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