現在をうろうろ(17)
 トルコの原発は・・・?

 トルコとアラブ首長国連邦への原子力協定案が可決されましたね。これで、道義に反して原発が輸出できるようになりましたが・・・ところで、原発を輸出するのは良いが・・・核燃料はどうなるのかね?核燃料の移送はなかなか厄介で、再処理なんってものもあるから・・・原子力発電所って箱を作って、燃料はトルコが別途調達なのかね?ふと気になってしまってね。

 ふむ、先例となるアックユ・プロジェクト会社APCってのの場合だと、建設工事にピーク時には1万人規模でロシアは30%、運転保守要員は500〜600名が原発1基に必要で、当初は60%がロシア側か・・・こりゃ、人的資源も問題ですね。日本はこれだけの人員を供給できるのかね?

 トルコでの要員教育に関しては、ロシアの大学で定員枠50名を訓練・・・あれ?日本の教育用の原発も止まっていて教育機関が教育機関として機能していないという現状はどうするのかね?まさか、第一次世界大戦後のドイツが、兵器開発研究や兵器の取扱の訓練を国外で行ったように、日本の大学がトルコに出張するのかね?核施設を閉鎖して、日本での教育を止めてしまえば、日本人の核技術者はやがて払底するから、脱原発のプログラムとしては良いかも?日本には原発関連の職場は無くなるわけですから・・・日本の核技術者の受け皿としてのトルコが役に立つようになる?

 ふむ、AOCのプロジェクトでは、APCが「廃炉」や「使用済燃料・放射性廃棄物管理」に責任を負い、トルコ政府がそのために必要な土地を提供することになっているようですね。核燃料サイクルからすると・・・日本が核燃料の提供国になるのかね?

 原子炉は・・・三菱重工とアレヴァの合弁会社のATMEA社が開発した、ATMEA1が前提となっているか・・・「ATMEA1 - Google 検索 ふむ了解・・・トルコ国内に「トルコ・日本科学技術大学」創立で合意ができている・・・日本からもここへ学びに行くようになるのかね?ロシアの教育機関では、最終的には英語での教育が行われたみたいですね。トルコは素敵な財産を持つことになりますね。教育機関というのは長い目で見ると非常に有効な社会財ですから。そのうち中東の原子力教育機関として幅を利かせるようになる・・・日本の原発と原子力産業を解体する技術者としてトルコから大勢来るようになるかね?

 燃料はアレヴァが持つのかね?ちょっと気になります。三菱も三菱原子燃料株式会社を持っていますね。ここでの燃料事業は・・・2013年12月18日に施行された新規制基準への適合性確認等の審査を受けるため、原子力規制委員会に対し、「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に 関する法律」に基づき、当社燃料加工施設についての事業変更許可および保安規定変更 許可の申請を行っている・・・従って、燃料加工はストップしていて再開の目途は不明かね?

 ふむ・・・AOCの方の燃料関連は・・・核燃料供給は、「プロジェクト会社」と燃料供給者の別途の契約に基づくようですね。とりあえず原発を設置して、燃料は別途という感じですかね?

 という事は、決まったけど何も決まっていないのかね?でも、先行して原子力技術者の養成が行われる事になりそうな感じですね。現状でのロシアでの教育は・・・ロシアでの留学期間は5〜6年で、この期間の教育費用はAPCつまりロシア側がすべて負担、トルコは留学生に手当てとして月額420〜500米ドルを支給している・・・なかなか良い給料じゃん!で帰国後は12〜13年間をAPCの原子力発電所で働くことになるのか・・・

 日本の教育機関は教育機関として機能していないから、どこか他の国へ留学させるのかね?海外の原発でOJTで教育を受けて、その代金が日本に廻って来るという素敵なシステムになりそうな?さて、どうなりますか・・・日本は原子力産業の放棄へ向かっていると思ったのに・・・フランスの核関連企業は日本語表記はアレバ?アレヴァ?なかなか面倒・・・

2014.04.18

  

関係ないが興味深いもの
 今回は無し・・・












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