現在をうろうろ(5)
 レールガンだって?

 鳥インフルエンザで、かわいい鶏が11万羽殺処分か・・・むごいことをと思いますが、経済はそれを要求するのです。新華社通信によれば、H5ウイルスによって1100羽の鶏が死んでいるとか・・・こりゃ鶏が食えなくなる・・・困ったものです。どうせ、炭酸ガスか何かで殺して埋めてしまうという安価な方法で処分ですかね?治療なんかはできないし・・・食べるために殺すのではないので・・・分かっていますが・・・かわいそうな、もったいないような・・・殺すとか破壊するとかはあまり好きでないので・・・

 とか言いつつ・・・米軍の開発中の兵器の報道を眺め始めてしまいました・・・レーザー兵器とかレールガンとかの実用化実験をやっているとか・・・レーザーは驚きませんが、レールガンは興味深いですね。ローレンツ力ってやつで飛ばす・・・そういえば、超電導コイルででかいものを飛ばすというと・・・ちょいと原理が違うが・・・リニアモーターなんかがありますね。日本はリニアモーターの新幹線技術をアメリカに無償提供するとか・・・大盤振る舞いですね・・・ライセンス料を取らんのか?なんで?なんて・・・とりあえず普及のために・・・

 レールガンも以前実験したことがあります・・・普通の車のバッテリーを並列に数個つないで銅のレールと銅の弾体を使って・・・原理は単純で電流の流れる導線の周りには電流の流れる方向に対して右まわりの力が働くというやつを利用するわけです。フレミングの左手の法則ってやつですね。Railgun Systems ふむ、こんなものを開発しているのですね。興味深い・・・この装置のスイッチが気になりますね。私が拵えたやつのスイッチなんか粗雑なものだったのでスイッチを入れるたびに焼き付いたものでした・・・大抵は弾体が動かなくて大電流が流れ・・・スイッチはONしかできないので、不発の場合は大電流によって回路の弱い部分が勝手に蒸発して回路を切ってくれていましたから、それでもOKでしたね。

 このジェネラル・アトミック社のレールガンは10MJのシステムか・・・これで音速の6〜7倍以上の速度に加速・・秒速2kmほどかね?ふむかなりの速度ですね。こういった高速弾の照準システムってのも気になりますね。射程は200kmほどあるようですが、ずっと以前・・・BASICなんってプログラミング言語を使って、潜水艦ゲームなどを作りましたが・・・魚雷の衝突判定なんってのは結構面倒で・・・理屈が分かれば大したことはありませんでしたが・・・最初のうちは移動する標的と魚雷の会合を計算させるのに苦労しましたね。なまじ余計な知識があって、魚雷の斜進角とか導入してやるのですが・・・計算式をいじればいじるほど分からなくなって・・・最後は、敵相対進路・敵相対速度を入れて、射角を出す照準用の計算盤などを作って考えていましたっけ・・・高速な弾体はコリオリの力の影響や、気温などの様々な要因があるから、結構大変な計算を行って射撃する必要があるのでは?なんって、変な事を気にしてしまいます。

 基本的にはコンピュータが計算して・・・人間の仕事は、目標物を認識して、それをコンピューターに指示すればあとは自動になるのでしょうが・・・発射時の諸元で、100kmとしても50秒後の位置を計算して、それにピンポイントで当てなければならないとなると・・・その制御技術は凄いものではないと・・・ミサイルみたいに目玉がついているわけではないのでね・・・これって、実用兵器になるのかね?多分・・・秒速数百mのものを10km以内で迎撃するとか・・・それでもかなりの砲身の制御をしなければならない・・・レールガンそのものより、レールガンの砲架の方が大変な技術じゃないかとふと思いますが・・・たとえば10km先の30cmの的に当てるなんって・・・1000000p先の30pって・・・砲身が10m=1000pだとしたら、砲身の先を的の中心から0.015p以内に納めないと当たらないってことかね?

1km先の30pの的だって・・・0.15p・・・半径10mの円の円周は1000×2×π÷0.15=42000ぐらい 一周360度を42000に分割か1000分の8度程度になるんですかね?すばる望遠鏡の追尾誤差は0.1秒角だから実現可能か?いや・・・戦闘艦に搭載しても、この精度で船の姿勢を計測できるのかね?そして追尾装置が波の動きに対応できるか?どうも・・・速射砲で初弾を計測してそれを補正値にするか、誘導しないと無理では?衛星軌道から落ちてくる奴を堅い大地の上に設置して1発で成層圏で破壊するとか・・・それでも、無誘導弾では困難だと・・・計算があってるか心配だけど・・・

 レールガンって実用兵器として役に立つのか?ちょっと、心配・・・弾道をこんな精度で制御できるのか?何しろ、レールの表面はイオン化して結構減るはずですから・・・そう、昔の対艦巨砲時代の戦艦の主砲のなんって、本気の射撃で200発とかそんな程度の寿命でしたから・・・ビスマルクがフッドを捉えたのが17000mの距離の第5斉射か・・・長さ260m全幅32mのフッドに…ビスマルクは連装砲4基で5斉射目・・・20発で260mの32mに17000mで当てた!この砲の散布界はどのくらいかね?これだって凄いことだよ・・・殆ど運じゃないかね?

 このレールガンを米軍がでかい予算で開発しているのは何のためかね?まさか、W19みたいな物を飛ばすつもりではないのかね?これを迎撃できるシステムは夢想すらできないが・・・射程200kmか・・・まさか、敵首都に200kmまで近づいて迎撃不能な核弾頭を叩きこむためのものかね?1960年代で20キロトンの核弾頭、今の技術なら・・・?北京だって海岸から160kmか・・・モスクワは海から700kmか・・・たとえば、ハブル望遠鏡のような物に乗せて周回軌道上から発射したら?引力による加速と・・・200発も積んだら?馬鹿でかいミサイルなら迎撃できるが、直径40p長さ1mほどで音速の10倍近い物を迎撃できるシステムなど・・・そして、ヒロシマ型原爆でも15キロトン・・・一つの都市を壊滅させることができる・・・

 これは通常弾でも良いのでは?250kg爆弾を音速の10倍で着弾させたら?どこぞの国の首相官邸を狙って打ち込んだら?多分、半径100m程度は爆弾とそれによって弾き飛ばされたもので死傷するのでは?散布界が衛星軌道上からで500m程度で20発程度打ち込まれたら?

 どうも、このレールガンは迎撃用ではなく、攻撃兵器としか思えないが・・・妄想が外れてほしいものです。

2014.04.13

  

関係ないが、興味深いもの













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