現在をうろうろ(1)
 日本の電力システム・・・

 歴史遊びと現在の情勢の遊びが交錯し始めてきて・・・こりゃ分離しないと何が何だか分からなくなって行く・・・ということで、現在と過去を分離することにしました・・・本当はこんなことはしたくないのですが・・・だって、私は現在に生きて、現在の事も過去の事も同じように考えたいのでね・・・歴史遊びは現在の遊びにつながっていると思って遊んでいますから。というわけですから、神社をうろうろの所から無理やり分離することにしました。

 あれ、宅配ピザも安くなるか・・・増税、円安で原材料費が高まるにも関わらず値下げ・・・宅配にかかるガソリンだって高くなっている・・・利を削ってシェアか・・・スタグフレーションが顕在化する前の企業のあがきですかね?例の樵のジレンマのパターンかね・・・道具をきちんと整備しなきゃ仕事がはかどらないのに、その時間が惜しくて取れなくて・・・シェアを伸ばすために利益を削る・・・当然、体力が落ちて行く・・・家計だって同じだよね・・・賃上げが無くて経費が上昇したら・・・人間、普段から余裕なんってあまりないのだから・・・

 電気事業法等の一部を改正か・・・小売系が変わるようですが・・・ふむ、先物取引か・・・電気の先物取引ってどんな意味がある?現在は電力先渡市場でしたっけ・・・取引により電力の供給義務を負わせるというものですね・・・先物取引ねぇ・・・電気の小売りを行うためになのか?よくわからん・・・有体物なら理解できるが・・・まあ、無体物だって似ているような気がするが・・・ノルウェーの先物取引所のシステムって・・・日本では意味を持たないような?これって、発電側が需要を予測して発電したいないからロスが出る、ロスを減らすため需要者側から買いの出た分だけ発電するというシステムみたいな感じ・・・多分、送電系が一本化していないから、需要予測が困難とか・・・まさか、とりあえず発電する・・・電圧が下がってきたり周波数に変調が出てきたらあわてて発電量の調整を行うとかそういったものからの発想では?多くの国の送電系をつなぎ合わせて、それぞれ勝手にやってきたことを、調整するための市場?日本の場合は、各電力会社が電力管内のすべての送電系を管理しているから・・・需要予測による運用と、大きな管内での送電系での融通や、揚水発電や余剰電力の揚水などで細かく調整している・・・発電側は需要から効率的な発電方法を選び、ピーク時には旧式の効率の悪い発電所も動員して需要に応える・・・ただ、このときにはコストが上昇するから、電力料金は高騰しているが、この部分は電力会社に泣いてもらっているのが現状・・・この部分で価格が高騰するなら受給者は使用を控える・・・この部分に関しては電力会社は喜ぶか・・・

 先物市場に、あれ?送電と発電を分離して自由参入にしたら・・・発電会社はこの先物市場に手を出せるのかね?出せるなら、現在30分予測を実現している電力会社のシステムに対抗して入札できるのか?何しろ、震災以来電気を落としたことがないという事は・・・無茶苦茶精密な予測と送電系間の融通を行っていることになる・・・東電の予測と実績値をでんき予報で眺めると・・・この市場に手を出しても、一般投資家の手に余る・・・日本の電力会社は・・・これだとリアルタイム市場で儲けることができるだけの状況にあるし、そのための予備電力をスタンバイしている・・・ノルウェーでは、系統運用機関は電力会社から分離している・・・ああ、発電会社にインサイダーを行わせないためだね・・・

 ってことは、日本で発送電を分離して、先物市場を実現するためには電力会社を分割して、送電系を発電所と分離して、民間企業というコスト優先の体制の中で培われてきた統合的な管理の枠を壊して非効率なものにして、次にそれを市場からの要請によって発電量を調整するという方法に変えるということになるのかね?

 そもそも、ノルウェーでの発送電の分離と、先物市場の創設って、日本の状況とは全然違うような気がするが・・・ノルウェーの発電所は国営企業だから、コスト意識が低い、そのためいい加減な予測で発電するから、電力の質が悪く、ピーク時の電力予測が下手で、最も需要があるとき=電力の価値の高くなった時に・・・電気を落としてしまっていた・・・需要者側は最も必要な時に落とされては困るから、その時間帯の電力確保のために市場を求め、高い金でその時間帯の供給を確保したいと考えたという感じですかね。金を払うから、この期間の送電を確実なものとするということになるのか?

 という事は、電力料金の中間搾取者を置いても、供給リスクを押さえこむためにトレーダーのコストが電力の安定供給に役立つと考えたかね?日本と事情が根本から違うじゃないかね?日本の場合には、時間帯ごとの電力料金を需要によって変動させるだけで良いのでは?あと、参入できるのはダムを持つ自治体かね?揚水発電設備で、安い時間帯の電力で水を上げて、高い時間帯に売りに入るとか・・・技術進歩で可能になりつつある巨大蓄電設備で・・・これ以外はあまり意味がなさそうなの感じ・・・多分、震災以降、原発なしの運用で電力会社は安価な電力供給のためのノウハウを溜めこんでいるはずですから・・・それを解体しなければ、電力の先物市場の成立は困難・・・多分ノルウェーなども、やがて市場誘導型の発電から、日本型の発送電管理にするのではないかと・・・東電などは・・・ノルウェーなど、市場型の発送電に参入したら利益が出せるのではないかと・・・だって、電力の精密予測のノウハウがあるんだから・・・下手なディーラーより優秀では?コンピュータの中で仮想の送電系を構築して、シミュレーションを行い・・・市場を席巻したら・・・そのシステム自体を売りこんでしまえば良いわけだから・・・ノルドプールなどは原始的なシステムのような気がしますが・・・

 ふむ・・・どうやら、日本の電力会社は、戦時の統合でシステムとしては既に最高水準の統合管理システムを有していたという事のようです・・・これを半世紀後退させて不経済なものへ変えて、そこから、不経済を糊塗するための暫定システムに移行させて、その後で現在利用されているシステムに戻すということになるのかね?何でも欧米が進んでいると信じている頭の悪い政治家の考えそうなことのような?・・・どうやら、日本の電力システムは競争原理を超越した所にある異次元のもののような効率を既に持っているのでは?

 さあ発・送電の分離はどうなるか?気になるものです。

2014.04.12

  

関係ないが、興味深いもの













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