鹿行をうろうろ 049

例の古代の官道の探索がみで、行方郡家があったと考えられている場所はどんなところか?それが気になって出かけてきました。どうせ雨だし・・・あわてて海岸へ行っても仕方ないのでね。しかし、この行方界隈というのは地図が不完全で困ります。実際に車で走ってみると道の複雑なこと・・・なめなめし・・・山の尾根と海の入江は互いにうねうねと交わり曲がりくねっている・・・と常陸国風土記に記載があるように複雑な地形です。かつての官道はたぶん、そういったうねうねを避けた台地の上を比較的真っ直ぐに伸びていたのでしょうが、行方の郡家へ入る道を案外、車駕でめぐるときに何度も道を間違えたことを踏まえてなのかもしれません。ふと、実際に走ってみての感想です。

(2010.04.05)


あまり、地図をチェックしていなかったので・・・これは国道355から麻生中学へ入った先の神社かな?ちょっと記憶が定かではありません・・・真新しい木の鳥居を見たので・・・雨の中で車から出る気がなくて・・・車の窓からワンショット、雰囲気は方墳の上に作られているような?気のせいか?

しばらく、てきとーに車を走らせると小高の側鷹神社にたどり着きました。
(36.026959,140.470569小高小学校の南ですね)

香取の神子の社とのこと・・・

何となく印象的だったので・・・鉄の旗竿もこんな風にすることができるのだなと思うわけです。

なかなか良い感じ・・・

こんな木の根もうねうねしています。行方だからかな?

印象的な赤い社・・・

なかなかお洒落な拝殿です。

本殿はこんな感じ、青や白が印象的です。

この神社、あちこちに独立した神域を持っているような感じです。本殿の後ろに鳥居があり、何か祀られています。

今宮神社か・・・

まあ、とにかく色々とあるわけです。

本殿の真後ろではなく、ちょっと東に寄ったところにフェンスで囲まれた空間に御神木があるようです。

本殿を眺めてみて、ちょっと違和感が・・・あれ?なんで正面の扉が引っこんでいるの?この様式は何?なんって気になるわけです。

控え目な感じですが、なかなか素敵な空間でした。何となく、絵でも描きたくなりましたね。

行方の郡家は小高の地から7里の距離でしたね。この時代の里だと3.5kmほどでしょうか?とにかく道を覚えるために、てきとーに車を進めます。この辺りの道は国道355と県道50号線の間の連絡路がメインのようですから、この2つの道を行き来することにして・・・進むと、桜が・・・なぜか小高小学校の北の小さな池に出ました。手元の資料では田宝院池のようです。
(36.031766,140.471041)

美しい景色です。1本の桜しかありませんが、静かに水をたたえた池と、まわりの緑が美しい所です。

こんな池がある庭を持っていたら素敵ですね。

桜の写真は難しい・・・この写真はちょっとさびしいかな・・・

道端に目を向けると、小さな花が咲いていました。小雨の中の緑は美しい・・・生きているものってなぜ美しい?

国道355から行方小学校へと、てきとーに車を走らせると、道端に何やら道祖神のようなものが・・・車を停めて見ると・・・コンクリート製かコンクリートでの補修の跡?が見られますが、何となく素敵に見えました。こんな物の由来も知りたくなるのです。しかし、石造物は語らず・・・眺めるだけです。
(36.045772,140.458215たぶん・・・自信ないなぁ)
同じ道を何度も他県ナンバーの車がうろうろしていると不審者になっちゃいますから、とりあえず、今回の探索は終了して海岸へと向かいます。この先に国神社があるようなんですが?所在はつかめませんでした・・・


気になる国神社・・・この辺りに行方郡家があったのでは?と言われています。とにかく、海岸へ・・・神社の標柱を見つけて・・・車が入りやすそうだと、ついつい入ってしまいます。小幡鹿島神社です。青いトタンの拝殿正面を見ると、何となく気力が失せるんですが、ちょっと面白そう・・・何やら境内で工事をしているようです。新しく狛犬を設置するのでしょうか?参道の両脇に木の型枠が作られコンクリートの土台が作られています。

小高の側鷹神社でも気になりましたが、ここでも本殿の構造が気になります。なぜ、こんな具合に後ろの方へ扉を持って行っているのか?そういえば、香取神宮の本殿も確か、奥の方に扉があって、そちらに祀られているとか?何か類似点があるのやら?しかし、これは鹿島神社だし・・・小高の側鷹神社は香取の神子の社だから、案外そういった所でつながっているのか?そして、その様式がこの辺りのスタンダードになったのか?気になります。

なかなかカラフル、この手の写真はストロボをたいて、日中シンクロが良いようです。近頃のカメラは手軽で良いものです。しかし、有刺鉄線が無粋だなぁ〜。有刺鉄線・バラ線・バクド線・バーブドワイヤーとか言ったかな?日本語は同じものを言い表す語が多くて・・・

赤と青のコントラストも悪くないのですが、どうも神社の正面を飾るものでは無さそうな・・・あれ?

賽銭箱も閉じ込めちゃったので無理やり開いたのでしょうか?なかなか野蛮な雰囲気もありますが・・・必要からやったのかな?

なかなか合理的・・・側鷹神社のもこんな感じでした。どうやら、ここも古来同じ文化圏であると分かります。
神社はいまだに生きて、活動しているのがわかります。祭りとかも眺めてみたいものです。

そういえば、茨城神社庁の
茨城県神社庁-神棚をまつろうには、茨城の無格社からのエクセルの神社リストがあったはずです。県内のおよそ2500社のリスト・・・ありますね。行方市には71社かなりの数です。ありがたいことに住所がついていますから、これで探索は楽になるというものです。

ついでに、千葉県の神社庁にはこのようなリストはないんです。このような違いは?統括組織は・・・神社本庁?こちらのホームページは美しいのですが・・・土俗信仰的な要素が少ないのがね。

やはり、土俗的な国津神・地祇の類が似合っているようです。神社本庁のようなホームページを作るのも良いかも?しかし、私にはああいったセンスがちょっと欠けるから・・・何しろ、トタンの破れなんかの写真を取って来るのですから・・・困ったものです。まあ、美しい万民受けする写真だけを掲載すればよいのでしょうがね。

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