香取神宮をうろうろ(122)
 香取志 (56) 神事に関して、神符・・・

 さて、どうも脇道に逸れることが多くて・・・近頃の関心事は3日後の予測・・・未来を見る技を研究中・・・お金持ちになるためには情報処理の精密化だと考えるんでね。近頃はその実験ばかり・・・データを取って、そのデータを如何に活用するか・・・現代的な卜占の技とも言えるのか?上手く定式化できれば良いのだが・・・現在25000を越えるデータレコードの解析毎日600から1000ずつ増えるデータ・・・例によって妄想的な指導原理による解析手法・・・昨年はそこそこ上手く行っていたが、今年は無茶苦茶・・・世界の情勢は大きく変化しているという事か?確かに、卜占の技は不完全な弓矢で偶然が引き起こす表象の読み取りとか・・・亀卜のような一見立派な儀式による偶然の表象の発現を読みとるもの、筮竹による一見理論に基づくが如くの指先による操作が可能な偶然風な思惟の割り込む余地のある表象の定式的な読みとり・・・データ処理による、世の中で起こる統計処理された数値によって示される偶然的な表象のコンピュータによる複雑な思惑を組み込んだ定式的な読み取り・・・未来を見る技術は・・・占いの一種に過ぎない・・・でも、賭けるか賭けないかの1つの事を決めるのは気合・・・でも賭けの対象を数千の物から選ぶには理論をベースとした卜占が必要になるというわけです。・・・日夜、占いの技の研究をしているというわけで・・・不確定な未来を見る技は難しい・・・

 さて、神符を気合を入れて・・・神符を拝領するためには事前に様々な準備が必要であることが分かりました。そして、元三祭賀詞神事で蓬莱嶋台が設置されて・・・ここからですね・・・祭祝が嶋台の上に燭を点し、庭上中央に進み、正面に一礼、東方に一礼、西方に一礼、雁・鯉・須伊理などを献す。幣案上に神酒・御鱠・御肴・大根・小豆などを供す。二日の夜の如し。次に、大宮司・大禰宜以下18員で奉幣、削守;コキマモリを頒つ・・・削守は薦長がモクゲの木を削って作ったもので、これを大祭器の中に入れておき、これを配るということのようです。・・・この削守の形状は不明です・・・ムクゲ?フヨウの仲間の植物ですね。槿って御守になるのかね?・・・ちょっと、手掛かりが無いのでパスですね。

 ただ気になるのは、蓬莱嶋台の松葉は木槿を削って右の図のようなものを作って植えこんでいるようです。残念ながらムクゲ=モクゲの作りものはこれぐらいしか現れてきません。削守;コキマモリってのは、説明する必要の無いほど、普通にイメージできるものであったような感じですが・・・私には見当すら付きません。

 しかし・・・右の図のムクゲを削って作ったものって・・・古墳から出てくる石枕の付属品の立花に似ているような気がしてね・・・

 あと、気になるのは、嶋台の周りに挿してある、鮒・牛蒡・大根味噌漬・柚子輪切・里芋が12ずつ刺してあるんですが・・・どうやら肴のようで・・・これは誰の口にはいるのか?気になるわけです。5×12=60もありますから・・・1種類ずつ12人に分けるのかね?12人って・・・この日の行事がすべて終わった後で、嶋台の飾りの松竹梅鶴亀は大宮司・大禰宜で分けて、両名退下する際に従者が持って行くことになっていますが・・・

 削守を分けたら、雁・鯉及び神供を撤す。直会がちょっとあって、次に、田所が権禰宜・物申祝御鍬入日取勘文を請い、田所に日程が伝えられます。そして、田所から田令に「来る何日御鍬入サツシヤレ」伝えられます。ここで田令の復唱が行われます。なお農家の仕事始めは、正月7日以後の巳・午・子・丑の日が当られるようです。

 このあと、物申祝が用意していた来年の元三祭・今年8月の新祭・10月相撲祭・大饗祭・11月側高祭の差符を取り重ねて酒司へ渡し、祭禮奉行の押印を貰って、小案の上に載せ、硯箱を置き、これを大宮司の前に据えて、大宮司がそれぞれに花押を入れ、大禰宜・権禰宜・物申祝・行事禰宜・録司代・田所・案主の順で花押を入れ、幣案前に持参して、大神主に授ける。大神主は差符を幣案に置く。大宮司・大禰宜以下18員が奉幣、祭禮奉行が元三・相撲・大饗・新・側高の来祭当に差符の拝領を伝え、各祭祝が順に建って進み幣案の側に立つ。大神主が差符を幣案から取り上げ、順次各祭祝に授ける。受け取ったら、箱に納めて順次庭上中央に進み、正面に東・西の坐の順に一礼する・・・大宮司・大禰宜以下一同退手を拍ち坐を立つ・・・

 これで、任命式が終了です。この後は・・・来季の祭頭祝は、右の図のような行列をそれぞれ作って神符を運びます・・・高張提灯を数本立列ね、松明を掲げ、神符を中央に囲み、親戚・番組、知友などが正装して、人夫などが鯨波の声を上げて各祭祝宅内の斎殿に行き、神符を上床に安置・・・

 本宮では、神饌を供し・・・御饌、神酒、一夜酒、餅、肴(イカ)、焼魚(鮒)、御鱠、御肴大根、再拝拍手、神饌を撤し、退手を拍ち退下・・・祭祝宅で、奉送員一同には、先ず餅の吸物がでて3獻、そして、肴が各種出て数獻を頂く饗膳がある。

 なかなか賑やかな行事ですね。境内だけで完結する祭礼とはちがうもの・・・夜のしじまを破る鯨波の声か・・・そして、松明が道を照らし、高張提灯の明かりが揺れ、大勢の人が動いていく・・・そして、行列が出て行く度に静けさが深まる神宮・・・興味深い神事・・・

 また、除目が気になるわけです・・・除目の日には公式書類が認められ、それが上奏され裁可されるのでしょう。そして、裁可された原本を元に、任符が返上され、新たな任符が出されて・・・となるのでしょうが除目の結果発行される辞令は送達?それとも拝領の儀式があるのか?もしも、拝領の儀式があれば・・・この神符拝領の儀式と、その後の行列騒ぎのようになると思われますが・・・近代デジタルライブラリー - 類聚符宣抄 143コマ 任符事 ふむ・・・国司は、太政官符が出され、伝符が発行され、行き先に応じて4剋とか伝馬の権利なども書かれるのか・・・伝馬の使用は、先に書類が行ってるのかね?江戸時代のは・・・元禄12年9月11日の廻状が回って、朱印が押されて平岡十左衛門に人足3人・馬4匹、駄賃伝馬2匹・賃人足2人で竹村惣左衛門に人足3人馬4匹、駄賃伝馬2匹・賃人足2人。右の者、下総の国香取明神御修覆の見分のため、明後日である11日の朝5ッ時に出発する人馬の用意をするように命令する。このことは先々へも連絡して滞りがないようにするように、ただし木下までで、それより香取までは船にて移動する。ちゃんと実行するように!元禄12年9月9日江戸大伝馬町馬込勘解由判 從千住下総国香取迄宿次 問屋衆中・・・こんな感じの書類が先行していましたね。どうせ、システムは律令時代のものの使い回しでしょうから・・・駅馬のシステム管理者への指示と、その指示を経路に先行させる書類の発行と本人の所持する書類という感じなんでしょう。こういった書類の類が伝符だったのかね?

 なんとなく、国司の任命は・・・太政官符の送達があるだけみたいな感じですね。しかし・・・香取神宮の神符の行列は何がモデルなのか?・・・ん?そう言えば、鹿島神宮に気になるものがありますね。祭頭祭の当番・・・春季祭で卜占されて決定されます。この卜占の結果は、鹿島神宮に詰めている66の大字の総代とか氏子が、当番の卜定の結果を聞き、自分の大字が当番となれば直ちに駆け出して自村の菩提寺の庫裏に駆け込み囲炉裏にかけてある自在かぎを外すことで報告、その一番の功労者に褒美として百両百反が与えられた・・・これが除目の日に行われていたのでは?正式の送達に先んじて除目の結果を報告するために業として控え、駆け回る人なんかがいても絶対におかしくない・・・史料に当たって、これらしきものが出てこないかね?ちょっと妄想を史実にかえたくなってしまいます。近代デジタルライブラリー - 日本民俗学. 〔第1−4〕 隨筆篇 122コマ 鹿島神宮祭頭の話

 枕草子の関連記述によれば・・・今年はかならずと聞きて、はやうありし者どもの外々なりつる、田舎だちたる所に住む者どもなど、皆集り来て、出で入る車の轅もひまなく見え、物詣でする供に、我も我もと参り仕うまつり、物食ひ酒飲み、ののしりあへるに、果つる暁まで門叩く音もせず、 怪しう など、耳立てて聞けば、前駆追ふ声々などして上達部など皆出で給ひぬ。 ・・・この、門叩く音・・・誰が叩くのか?自宅でじっとしている・・・除目の会場に入れるのは限られた人間・・・清涼殿ですからね・・・続きは・・・もの聞きに、宵より寒がりわななき居りける下衆男、いと物憂げに歩み来るを、をる者どもは、え問ひにだに問はず、外より来たる者などぞ、 殿は何にかならせ給ひたる など問ふに、答へには、 何の前司にこそは などぞ、必ず答ふる。まことに頼みける者は、いと歎かしと思へり。翌朝になりて、隙なくをりつる者ども、一人二人すべり出でて去ぬ。古き者どもの、さもえ行き離るまじきは、来年の国々、手を折りてうち数へなどして、ゆるぎ歩きたるも、いとほしう、すさまじげなり・・・ああ、祭頭祭の卜占の結果を走り伝えるのは、除目のパターンだと分かりますね・・・枕草子ももう少ししっかり覚えておくんだった・・・久々に読んだよ・・・

 香取神宮の神符拝領の行列に類似のものは・・・西遊記で読んだような?確か・・・三蔵法師の生い立ちに関連して・・・状元になった時の行列で、投げた毬が当たって・・・此榜行至海州地方,有一人,姓陳名萼,表字光蕊,見了此榜,即時回家,對母張氏道:「朝廷頒下黄榜,詔開南省,考取賢才,孩兒意欲前去應試。尚得一官半職,顯親揚名,封妻蔭子,光耀門閭,乃兒之志也。特此稟告母親前去。」張氏道:「我兒讀書人,『幼而學,壯而行』,正該如此。但去赴舉,路上須要小心,得了官,早早回來。」
  光蕊便吩咐家僮收拾行李,即拜辭母親,走程前進。到了長安,正値大開選場,光蕊就進場。考畢,中選。及廷試三策,唐王御筆親賜状元,跨馬遊街三日。
  不期遊到丞相殷開山門首,有丞相所生一女,名喚温嬌,又名滿堂嬌,未曾婚配,正高結綵樓,抛打繍毬卜婿。適値陳光蕊在樓下經過。小姐一見光蕊人材出衆,知是新科状元,心内十分歡喜,就將繍毬抛下,恰打著光蕊的烏紗帽。猛聽得一派笙簫細樂,十數個婢妾走下樓來,把光蕊馬頭挽住,迎状元入相府成婚。那丞相和夫人即時出堂,喚賓人贊禮,將小姐配與光蕊。拜了天地,夫妻交拜畢,又拜了岳丈、岳母。丞相吩咐安排酒席,歡飲一宵。二人同攜素手,共入蘭房・・・こんな感じだね。三蔵法師の父親が状元になり、その行列で良い所のお嬢さんが結婚相手を探す占で毬を投げて、それが当たるという話・・・久々に西遊記も読みたくなった・・・表示できないフォントは適当にいじりましたが・・・良い方法はないかね?日本では、どういった時に行列を作っていたのやら?ちょっと、思いつかない・・・凱旋行列とか無いな・・・神様や天皇の行幸のパターンの行列ばかりしか思いつかない・・・個人崇拝系の式典行列って無いのかね?・・・醍醐の花見か・・・

 香取神宮の神符拝領の行列は、神を迎えるパターンですけど・・・日本には、英雄を称えるようなパレードは無いのかね?アメリカンなんかだと、選挙で勝利するとパレードをやってたりするような感じですが・・・就任パレードだったかな?・・・日本では公職選挙法でパレードは禁止だから仕方ないが・・・公職選挙法、第178条の5項 当選祝賀会その他の集会を開催すること。6項 自動車を連ね又は隊を組んで往来する等によつて気勢を張る行為をすること。だから仕方ないが・・・逆に言えば、何故禁止するかが気になりますね。基本的にはTicker tape paradeのような文化は日本には無いということになりますかね?そう言えば、Ticker tape・・・この電信・テレタイプの鑽孔テープは着色されて駄菓子屋で売ってたような記憶が・・・

 ん?延喜式で任符のチェックをしたら、香取神宮の宮司任符が出てきました・・・ちょっと、その前後を引用しておくと・・・近代デジタルライブラリー - 国史大系. 第13巻 222コマ 左端・・・

凡新任國司赴任者,伊賀、伊勢、近江、丹波、播磨、紀伊等六國,竝不給食馬。志摩、尾張、參河、美濃、若狹、越前、丹後、但馬、美作、淡路等十國,准位給食并蒭。山陽道備前以西,及南海、西海三道等國,竝取海路,給食如法。自餘諸國及太宰帥大貳,皆給傳符。【講讀師赴任准此,唯不給傳符。】

凡香取神宮司任符,注載可給食馬之状,不給傳符。自餘神宮司,給食馬者准此。

凡少掾轉大掾,少目轉大目之類,籤符連修一紙。【太宰監典。諸國郡領亦准此。】

凡諸國主典已上置二員之職,同年秩滿相代者,據到任先後,次第相代之。若前司二員同日到國,下居之人先須相替。鑄錢司、太宰鎮守等府,亦准此。

何と現代語訳すれば良いかね?馬を食べる話ではなさそうだから・・・馬の食いものの話かね?それとも、人間の食いものと馬の話か?給食・馬・・・馬を給するなら伝符は必須だよね・・・蒭は乾草だから・・・食を馬に給すだろうね?まあ、いいか・・・そう言えば、防人が任地へ赴く時は自弁でしたね。多分、人間様の食いものは支給されない可能性が高いのか?・・・氷室の作業員に関しては勤務手当は食費なんかも含んでいたような?それなら、食いものは駅では支給されない・・・延喜式で、赴任日規定は、海路の部分は給食ってあるから、人間にも飯が出るのかね?書かれている雰囲気からすると、船では飯が付く、船から降りたら陸路規定と同じみたいですね。

 そうなると、伊賀・伊勢・近江・丹波・播磨・紀伊などの六国は馬の食い扶持は発給しない。志摩・尾張・駿河・美濃・若狭・越前・丹後・但馬・美作・淡路は、位に准じて乾草を出す。・・・?給食馬って食を馬に給すかね?准位給食并蒭ってのは・・・蒭は乾草、濃厚飼料なのか?これより遠くなると伝符の話ですから?・・・この規定って何?食馬・・・食用の馬かと思っちゃうよ・・・

 馬鹿な事を考えてる・・・気を取り直して・・・香取神宮司の任符で、注記事項があって、食を馬に給すべし、伝符は発給しない・・・ってことは、香取神宮の連中は自家用車で来るから、燃料代は出すが、公共交通機関の切符は出さないというぐらいの感じかね?ふむ・・・香取神宮司は都に比較的近く自家用車で来る国司に准ずるわけか・・・香取神宮は良い馬を持っているから、駅馬・伝馬を使わず、高級な馬でやってくる、馬の餌は供給するという話か・・・興味深い・・・まあ、国司は任地から任地へか、京から任地で、この規定は新任の京を発って行く場合の規定・・・香取神宮司は香取から京へ上り香取へ下るのか?・・・何かで読んだ記憶が・・・元禄14巳年4月、大禰宜図書官位昇進のために上京、4月14日当地を出発。6月8日参内、位記・宣旨・口宣案を頂戴する。從五位下讃岐守を勅許。7月13日帰郷。これか・・・呼び出されるみたいですね。外に叙位叙勲関連の史料があればもう少し妄想で切るかも知れませんがこんなところですかね・・・そして、上京の砌、惣社家家中神領之百姓不残近辺の知音迄、餞別の祝儀に来る・・・帰って来た時も官位昇進ということで、行列ができたのでは?

 ちょっと気になるのは・・・香取神宮司の任符・・・新任国司と同じパターンってことですね。これは何故?あとは、講読師ってやつですね。

 妄想では・・・香取神宮司の任符受け取って来た時の儀式も、この神符の儀と似たようなものだったのではないかと・・・馬で往復するわけですから・・・香取神領に入るあたりからの大行列が・・・それで、陸路の古い伝承が・・・でも、董橋の伝承の類はどうなるのかね?香取神宮司の任符拝領の際の経路は・・・東山道経由でしょうから・・・相馬郡郡衙辺りまでチェックしたが・・・香取は・・・成田方面へ南下して、それから北上か?・・・茂呂の探索で香取まできちんとつながなかった・・・

 香取神宮司か・・・不動産のチェックも好みじゃないし、系図なんってさらに面倒・・・御家騒動系の事案は嫌いなんでね・・・昨年は半年、関わり合いになって知恵を使ったけど・・・好きな人もいるようだが・・・文化面に興味があるんでね・・・大中臣氏か・・・そのうち・・・神領支配のチェックを行うならね。

 しかし・・・駅鈴・伝符が気になりますね・・・伝符は符で命令書ですね。命令書ってのは・・・公式令か駅鈴・伝符・・・根拠は無いですが、伝符は輸送命令書ではないかと・・・こいつをXXまで運べ!運んだら、やつが持っている鈴と、この命令書に国司などの着地の親玉の到着確認の署名をもらって戻せと・・・なんとなく、伝符は輸送機関に発するもので、そこから運ぶ人間にはXX出発、出発に際しては本人確認の駅鈴を持ってきてくれ・・・そして、出発!という手順ですかね?江戸時代には駅鈴は無いですが、手順はこんな感じのようですからね。・・・江戸時代のシステムを私はその様に理解したんですが・・・妄想かね?幕府が発行した輸送命令書は右のようなものですね。こういった廻状を発行させるものが伝符ではないかと・・・これが、到着前に津宮まで来ていて、当日迎えに出ていますから・・・

 ん?延喜式 雑式に・・・

凡國司不乘驛傳馬,但正税大帳朝集等使乘驛馬,國司新向國乘傳馬。其太宰以管内諸國向府准此。
凡諸國逓送須夫,皆以近及遠,均通差充。其發遣之司,及綱典并初給逓處,先定應差車馬人夫數。并發處時日,預定行程。先與前所國郡相知,明為期會。不得預集妨廢生業,及致飢寒。
凡國司遷代者,皆給夫馬、長官夫卅人,馬廿疋。六位以下長官并次官夫廿人,馬十二疋。判官夫十五人,馬九 疋。主典夫十二人,馬七疋。史生以下夫六人,馬四疋。其取海路者,水手之數准陸道夫,太宰帥七十人以下。少貳以上五十人以下。判官以下卅人。史以下,史生十人以下。並量事給之,不必滿數。但依犯解任之輩,不在給限。

 ふむ・・・国司は駅伝馬に乗らないだって?馬とか運送人は別途出すのかね?新任の国司は伝馬で行くって?・・・近代デジタルライブラリー - 国史大系. 第13巻 雑式 588コマ 右ページの中ほど・・・これからすると、江戸時代のシステムと変わらないような?駅鈴が出てこないが・・・駅伝馬制は興味深い・・・太宰帥は海路ではなく陸路・・・これって、確実性の問題なのではないかと、軍事的な要素が濃いような気がしますから・・・伝符は運送部門用ではないかと・・・そうでなければ、絶対にどこかの文書の中に現れるような気がします・・・可能性があるのは紙背文書ですが紙の質によりけり?紙背まで墨がしみこむような紙だと無理ですね・・・襖の下張りとかそういったところでしか無さそうな感じですね。江戸時代の廻状も、たまたま筆写された物のようですからね・・・どうやら、必要な人員馬匹数が指定されていますから、基本的には宿駅には人員馬匹は常駐せず、その都度徴発してそろえる体制だったのでしょう・・・このような体制が乱れる原因になるのは?多分、金銭・・・インフレで市中の価格が上がるのに、公儀の契約書の方の金額の上昇が無ければ文句が出るのでしょう・・・まだ、10年前の金額だよ、これで運べるか!ストライキだ!とか・・・

 ちょっと、幕末の状況が知りたくなってきますね。なんだか・・・4月の消費税引き上げの影響は色々な所に出そうな?業務スーパーの生ラーメンと蒸焼きそばの在庫が払底してた・・・これって何故?まさか輸入小麦の政府売渡価格の改定に伴っての生産調整?気になるな・・・この時期は麦の値段が下がるはずなのに?これじゃ、また菓子パン類が軽くなる・・・シカゴ相場はどうなってる?平成24年7月20日1ブッシェル当たり9.43ドル、円相場は1ドル80円ですね。今季相場は1ブッシェル当たり6.3ドル、円相場は1ドル102円・・・円相場は共に基準外国為替相場で・・・ふむ・・・パンは1ドル120円位にならないと小さくなりそうもないですね・・・粉屋の状況はどうなってるのだろうか?気になりますね・・・

 とか、余計な事を・・・ん?駅伝馬の制度は公共交通機関ではないな・・・基本的には官衙・軍事郵便の世界か?明治時代の地方の役所の間を結んだ運夫・脚夫とか・・・郵便網が整備されるとともに失われる者達・・・鹿島神宮の社務日記に、飛脚での官衙への書類の受理が認められなくなった・・・これって、郵便局が置かれた事によるものでしょう・・・ちょっと鹿島神宮の社務日誌を・・・明治3年1月27日国旗制定、9月19日時へ移民に氏の称を許す。明治4年戸籍法制定、翌5年2月1日より実施。明治5年4月9日庄屋等を廃し、戸長・副戸長などを設置。4月大区小区を実施。7月1日全国に郵便施行。10月水戸郵便局設置。11月9日太陽暦採用布告。明治6年1月1日太陽暦実施。1月10日徴兵令布告。2月3日水戸に始めて小学校建つ。3月1日郵便を政府事業とし、飛脚業廃止。・・・・名目的にはここで廃止か・・・明治8年大4月14日大蔵省布告2枚、政府布告3枚司法省布告1枚、ならびに朝野新聞真事誌、いずれも郵便にて届く・・・ここから鹿島神宮界隈では郵便が動きはじめるようです。7月14日の元新治県へ差出せし書留郵便、目方21匁、税21銭外に4銭合わせて25銭、右請取書大船津郵便局より持参。明治9年4月24日先頃差出せし所属届、帯封郵便税1円不足と申し来り渡す。右は船津郵便局にて重物の取扱慣れずに規則誤認。金2円6銭の処、不足1円を駅逓発着課にて立替の趣の達書見せらる。立飛脚よりも過ぐる程なり。すべて余り便利なるものは不便の生ずるものなり。・・・郵便制度は明治8年あたりから本格的に行われているようですね。しかし・・・飛脚と比較していますから、飛脚とかこれに類似の者は存在するような感じですね。

 社務日誌とか神社の史料は興味深いですね・・・近代デジタルライブラリー - 官幣大社気比神宮宮報. 昭和16年度 24コマ 銅・鉄類の回収運動・・・ふむ、戦利兵器の重砲その他は供出されている・・・という事は、この頃に鹿島神宮や香取神宮の重砲類は回収されたのか?・・・余計な事ばかり眺めている・・・3月も終わりですね・・・先へ進むか・・・

2014.03.31

  

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